2018年11月にイタリアで開催されたミラノショーで、ホンダが例年通りデザインスタディを出品した。今回は、CB125Rをベースに2作品を製作。果たしてこれらは市販されるのか?!
情報はないのが現状だが、本誌はXの発売に期待
この2台をデザインしたのは、ヨーロッパ地域の研究開発拠点であるHonda R&D Europe(ローマ)で、この数年に渡りミラノショーで積極的に提案を行っている。製品へ発展する率も高く、2015年11月に出品されたCity Adventure Concept(シティーアドベンチャーコンセプト)がX-ADVとなって2017年モデルで発売。また、同年に出品されたCB4 Conceptはネオスポーツカフェコンセプトの原型と言えるもので、2018年モデルのCB-Rシリーズや2019年のCB650Rとなって製品化されている。そのローマが、今回のミラノショーに出品したのが、CB125RをベースとするCB125XとCB125Mだ。これまでの展開から考えると決してデザインスタディだけに留まるものでもなく、市販の可能性も少なからずあるだろう。本誌としては、2016年までロングセラーを記録したバラデロ125のポジションが空席となっているので、その後継としてCB125Xの発売に期待したい。
CB125Mを見るとSFAを思い出す
SFAとは125ccエンジンを搭載したコンセプトモデルで、2015年3月の大阪&東京モーターサイクルショーに出品された。ホンダの解説は「スリムなトラスフレームに、単気筒エンジンを搭載したストリートファイタースタイルのライトモーターサイクル」というもので、このトラスフレームがCB125R(150、250、300まで共用)に発展していったと考えらえる。これに、2015年11月に出品されたCB4 Conceptに端を発するネオスポーツカフェコンセプトのデザインが融合するとCB125Rになるだろう。そして、CB125Mについては、すでに発売されたCB125Rに対するカスタムコンセプトと捉えるのが自然だ。シリーズ共通の丸形ヘッドライトから自由度を持たせたデザインで、どこまで変身するかを表現しているだろう。
関連記事/リンク
250に続いてシリーズの末弟にも試乗。兄弟で唯一SOHC 単気筒を250と共通のシャーシに搭載する。ABSも標準装備! ※ヤングマシン2018年8月号(6月23日発売)より 【〇】快活に伸びるエンジン[…]