本誌10月号で掲載した’19年型のYZF-R25のスクープに続き11月号でも続報を掲載したが、その時報じた通り海外で撮影されたスパイショットは偽装顔で本物はR6似のイケメンだった。※記事はヤングマシン’18年11月号(’18年9月22日発売)をベースに一部加筆しております。
ニンジャ追撃で待望のR25が発進秒読み
’18年はNIKEN(ナイケン)や、MT-09SP、新型MT-07など大型中心で攻めてきたヤマハ。そして’19年のニューモデルの目玉になりそうなのは新型YZF-R25(とR3)だ。インドネシアでは噂されてきたプロトタイプの姿がリークされ、本誌でも10月号で詳細にお伝えしたばかりだ。このときに写された新型では、現行型と思われる鋼管フレームに倒立フロントフォークと中央にラムエアインテークを設けた新カウルを採用。ポジション的にはホンダCBR250RRのような高額路線ではなく、ニンジャ250と直接対決するようなものとなる。基本的にはこの線で変わらないのだが、本誌調査ではこのエアインテークはSTD状態ではダミーだと判明。もしかするとカウルデザインはリーク写真とは違ったものになる可能性も残されている。※ヤングマシン’18年11月号(9月22日発売)より
やはりスパイショットは偽装顔だった
インドネシアでスクープ撮された’19年型YZF-R25と思われる写真は、実際にヤマハがテストしていたプロトタイプだという事実関係は判明したが、その後アッパーカウルにフェイクが入っているという情報を得ることができた。それを元に上記11月号記事を掲載したが、9月27日に入手した’19年型YZF-R25の意匠登録の3次元CGを見ると、インドネシアで撮影されたプロトタイプと実際にデザインが異なることが分かる。製品版の本物はよりR6似の超イケメンだったのだ。
ハンドルは若干低められ、メーターはフル液晶か?!
MotoGPマシン風に肉抜きが入っていると思われるトップブリッジに加え、セパレートハンドルのマウント位置にも注目。以前からセパハンがトップブリッジ下にマウントされているという情報を得ていたが、今回明確にそれを確認することができた(※従来型はハンドルクリップ位置がトップブリッジ上だった)。’19年モデルでは従来型より若干低いハンドル位置になっており、全体的に低くなったフロントカウルに合わせて、コンパクトなライディングポジションにまとめられていると思われる。また、タンクもハンドル位置が下がった分、前半部分が窪んだ形状となり、あのアップライトなライディングポジションはそのままに、デザイン上でレーシーな雰囲気を演出しているようだ。
そして、最新情報によるとメーターはフル液晶に変更されているようで、コックピットからの景色はハンドルまわりも含めて一新されたものになるだろう。CBR250RRのようにパワーモードまでは搭載されないようだが、倒立フォークでカワサキのニンジャ250に対抗し、ハンドル&メーターでCBR250RRをも牽制する、新型YZF-R25の立ち位置が明確になってきたと言えるだろう。