今年もドイツで12回目となる「グレムセック101」(9月1~3日)が開催された。カスタムバイクと1/8マイル(約200m)ドラッグレースの祭典で、元々はカフェレーサーカスタム愛好者の集まりだったものが今や欧州最大と言われるイベントに発展している。ホンダなどのメーカーも参加しており、今年はCBR1000RR SPのカスタムが目を引いた。
どんなベースマシンもカフェレーサーに
ホンダ欧州が今年のグレムセック101の参加レポートを配信し、CBR1000RR SP改について解説した。それには「CBR1000RRファイアーブレードSPは、グレムセック国際スプリントレースのためにストリップにされシャープに研ぎ澄まされた。アルミ製リヤフレームとカーボンカウルはSBKスタイル。ロングスイングアームとアルミ製燃料タンクは、世界耐久レース用のパーツをチョイス。クランクケースカバーとアクラボヴィッチ製のフルチタンエキゾーストはワンオフ」と記されている。まるでビッグレースに参戦するかのような印象だが、基本はお祭り=遊びの延長線上だ。スペンサー氏はトーナメント1回戦を突破したが、2回戦でVFR1200F DCT改相手に惜しくも敗退。レポートでは「DCTの電光石火のスタートとシームレスなギヤチェンジ」とさりげなくDCTの優位性もアピールしていた。
シュワンツもGSX-R1000Rで登場!!
9月3日のデモンストレーションランには、GSX-R1000R&ケビン・シュワンツ氏も登場し、スペンサー氏ととも走行した。3日間に渡り、数万人規模で実施されるイベントだけにゲストも豪華。出展されるカスタムもレベルが高い。
CB750Fカフェレーサーがカッコいい
今回ホンダブースに出展されたカスタムビルダーの作品で旧車ベースは4台。CBR1000RRつながりを意識してか、世界初の量産スーパーバイクCB750F改をメインとしていた。カスタムビルダーの間で長年にわたって愛されてきたCB750Fは、元MX1選手であるビリー・マケンジーの作品。 彼の黒と赤にカラーリングされたCB750Fは、ベースマシンのプロポーションに干渉することなく、フレームのラインと空冷インライン4エンジンを誇示するようデザインされている。
続いてCX500は横置きVツインエンジン搭載で、こちらもカスタムビルダーに人気。 キングストンカスタムが製作した2台のCX500がホンダブースに展示された。’80年代前半に発売されたホンダのターボチャージャーモデルをベースしている。
ニュース提供:欧州ホンダ