超ロングセラーのモンキーが生産終了という衝撃ニュースを受け、ヤマハのロングセラーであるセロー250の行方が気になるところだ。継続? 消滅? 進化? 果たして空冷組のユーロ4(平成28年排ガス規制)&ABSの対応はあるのだろうか?
次期型はあるが水冷か空冷かは不明
今年9月以降、新型車は平成28年排ガス規制に適合しなければ生産できない。気になるのは超ロングセラーのSR400、そしてセロー250の行方だ。2台とも空冷単気筒を積み、存続が危ぶまれているが、未だ公式発表はない。またABSも非装備。欧州では1月から新型車にABSが義務化され、国内でも’21年10月までに対応が必要になる。
結論から言えば、2台とも「安泰」の模様。SR400に関しては先の記事で触れた通り。では、セロー250はというと、次期型はあるが「空冷か水冷かは不明」と言う。エンジンに詳しい技術者によると「オフ系はエキパイの取り回しやキャタライザー(触媒)の設置スペースが問題だが、それをクリアすればセローの空冷でも対応できるだろう」と話す。もちろん、ABSモジュール搭載スペースの確保もいずれは必要となる。
近年、CRF250ラリー、ヴェルシス-X 250、V-ストローム250といったツーリングセロー(国内ではセローの販売の重要な柱)の強力なライバルの出現もあり、次期セローには単なる規制対応ではなく、商品力を増強したバトンタッチが待ち望まれている。