
『ウィズハーレー』最新号が12月23日に発売される! 巻頭特集でクローズアップするのは、XLスポーツスターだ。もっとスタイリッシュで、もっと性能の良いオートバイは他にもいくらでもある。なのに、魅了されてやまない。ずっと昔から、たくさんの人たちが…。それは、理屈じゃないんだ!
●文:青木タカオ(ウィズハーレー編集部)
誰がなんと言おうと好きなんだ!
揺るがない人気と存在感。「XLスポーツスター」こそスタンダード。誰がなんと言おうと好きなんだ、このスタイル、この佇まい!!
「フォーティーエイトファイナルエディション」が発売されたのが2021年12月であるから、絶版となって3年が経った。それでも今なお人気を博しているのがスポーツスターだ。
ハーレー乗り、いいやライダーたちのバイクライフに深く根付き、新車が買えなくなっても、その姿が消えてなくなってしまうなんてことは当分先まで長きにわたってまずないだろう。老若男女、ビギナーからベテランまで多くのファンに愛され続けているスポーツスターを、『ウィズハーレー』ではもういちどしっかりとクローズアップしたいと考えた!!
シンプルでスリム。丸いヘッドライトや華奢なフロントエンド、丸みを帯びた燃料タンクやフェンダー、ツインショックとスイングアームの足まわり。単純明快なEVOスポーツの車体構成は、1986年にデビューした時点から、すでにもうトラディショナルと言われ、新しさはなかった。
『ONE and ONLY MEETING』レポート
主催者をはじめ、スポーツスター乗りたちが大集結した『ONE and ONLY MEETING』にて、珠玉のカスタムたちを取材。大ボリュームで誌面にて紹介する!
『HOT ROD CUSTOM SHOW』レポート
ヨコハマホットロッドカスタムショーは、招待ビルダーやスポンサーらによるライドインショーによって幕を開けるのが恒例だ。開場して瞬く間に、パシフィコ横浜は熱狂の渦に包まれていく。テンガロンハットを被った姿で、馬の手綱をさばくかのように、ローライダーSTタバコフェードで乗り込むのは、ハーレーダビッドソン米国本社デザイン部門のトップ Brad Richards氏だ。
「日本のカスタムシーンはとても面白い。たとえば、異なったジャンルのものをひとつに統合させてしまう。インスピレーションをすごく受けています」
興味深く会場の展示車を見て回わると、そう教えてくれた。
空冷ビッグツインのハーレーでサーキット性能を追求し続ける孤高のカスタムショップ「JOYRIDE SPEED SHOP」西田氏が、ローライダーSTをベースとしたカスタム車両を製作。目の肥えたバイカーたちに「新車の状態ですでにどこも弄るところがない」と言わしめるほどの完成度を誇るローライダーSTが、西田氏による長年のレース活動で培われた妥協のないマシンセットアップと、過酷なレース勝ち残るための経験と技術で、究極のロードゴーイングレーサーに生まれ変わった!
「これまで、ミルウォーキーエイトに触れることはあまりなかったんですが、乗ってみるとすごくよくできていることがわかりました。歴史のある中で、正常進化した最終形態。新車でこれを買える人は幸せだと思います」
そう言って頷く西田氏に、今回のマシンについて教えてもらった。
今年で32回目を迎えたヨコハマホットロッドカスタムショー。全国から集結するビルダーたちが手かけたハイレベルな作品を目当てに、今回も来場者数は2万人をゆうに超えた!
そのいただきは? 栄えあるベストオブモーターサイクルに輝いたのはアスタリスク(宮城県名取市)星川英樹氏がビルドアップした“BENNU”(ベンヌ)だ。
「エジプト神話に伝わる不死の霊鳥で、色褪せることのない普遍的なスタイルと捉え、一見クラシカルなスタイルに見るほどに惹き込まれ、輝きを放ち続ける魅力的なバイクをイメージしました」
ナンバーワンが決まったことを記者が知りブースへ駆けつけると、星川氏はベンヌを前にそう教えてくれた。
MotoGP最終戦明けのバルセロナでテスト実施!
H-Dレーシングのカイル・ワイマン&ジェームス・リスポリ、そしてグランプリライダーのレジェンドたちがファクトリーレーサーのロードグライドをMotoGP最終戦直後のカタルーニャサーキットで走らせた!
ハーレーダビッドソンのヨッヘン・ツァイツ最高経営責任者(CEO)が「レースはブランドの中核をなす柱。世界的にレース活動拡大」と明らかにした。
ロードグライド&ストリートグライドに新型
「ロードグライド/ストリートグライド」に特別仕様「Edition 1(エディションワン)」が限定90台で発売された。ビビッドブラックをベースカラーに、ダイナミックなストライプデカール(ホワイトとレッド)が配され、ミッドフレームのエアディフレクタも相まって究極のスポーティーなルックを強調するデザインとなる。
また、Rockford Fosgateによるサウンドシステムも強化(アンプ+STAGE2スピーカー)され、レースシーンをバックグラウンドとしながらもツーリング時の快適性も追求した、ALL NEW ロードグライド&ストリートグライドらしい特別仕様モデルに仕上がっている。
そして四輪MT免許で乗れるハーレーとして根強い人気のあるトライク。シャークノーズフェアリングをフレームマウントする「ロードグライド3」は、ツアーケースなどを持たないワイルドなスタイルのスリーホイーラーで、威風堂々迫力がある。
走らせても豪快だ! 1868ccもの排気量を誇るミルウォーキーエイト114エンジンを心臓部にし、520kgオーバーの車体もスロットルをひと開けすれば、レスポンスよく加速していく!!
X350カスタムプロジェクト
ウィズハーレー編集部が2023年12月に購入し、ちょうど1年が経過したX350。全国のパーツメーカーに貸し出して、この夏にはモリワキ史上初となるハーレー用マフラーの誕生に立ち会うこともでき、その映えある1本目を編集部号に装着した。
今回は中国・九州地方へツーリングに出かけた。SL山口=D51の走る姿はハーレーのように迫力満点であった。
またX350は、XR750をモチーフとしたデザインから「スポーツライディングを楽しんでほしい」というメーカーからのメッセージを受け取ることができる。編集部全員「いつかはサーキットに持ち込みたい」とぼんやりと考えていたところ、SNSでX350とX500をカフェレーサースタイルにカスタム、さらにサーキット遊びをしている「抹茶いぬレーシング」を発見し、仲間に入れてもらった。
ミーティングは大盛況!
ウィズハーレー編集部では『X350/X500 OWNERS MEETING 2024 秋』を開催し、オーナーたちに限定記念ステッカーを進呈。人気ユーチューバー&インフルエンサーたちも次々に集まってくれ、誌面にはバイク系Vチューバー、大人気のアズマリムも登場だ!
さらに、サメに噛まれたバイク女子みんたん、漫画『北斗の拳』に登場する「ジャギ」扮する茨ジャギ、アミ茨&世紀末のザコがミーティングに乱入!!
ぶんぶん! みかちゃんねる、まきのばいくまき【元保健室の先生】、すーぱー☆えこちゃんねるら、バイク女子ユーチューバーたちがX350を見て触ってまたがったぞ!
ハーレー女子たちがイベントに集結
ハーレーダビッドソンジャパンは2024年10月26日(土)、「BLUESKY MEETING in 大阪」を泉南ロングパーク(大阪府泉南市)にて開催。入場無料のこのイベントは、ハーレーがプロデュースするライフスタイル1Dayイベントで、関西圏では今回が初めて。
本誌巻末連載コラム「YUNA’S HARLEY LIFE」でお馴染みのユウナちゃんが、CVOストリートグライドを購入。BLUESKY MEETING in 大阪では「納車記念ミーティング」をおこなった。ロードグライドスペシャルに乗るマリナちゃんによる「ツアラー女子ミーティング」も同時開催され、ウィズハーレーブースは賑わった。
九州でハーレー乗り直撃!
ウィズハーレー編集部は『X350/X500 OWNERS MEETING 2024 秋』を2024年11月16日、北九州市公設地方卸売市場でおこなわれた HILLS MARKET 北九州でも開催し、ブースも出店。ステキなハーレー乗りたちをココでも取材させていただいたぞ!!
お前ら夜道に気をつけろ!
声優/歌手/ユーチューバーと多方面でマルチに大活躍中の夜道雪が、『ウィズハーレー』の表紙を飾ったVOL.19から続く連載グラビア。今号もまた、そのキュートな姿を見せてくれたぞ!
毎回コスチュームをチェンジしていくグラビア連載企画の見どころは、撮影するハーレーとマッチするコスチュームを、夜道雪が自分でアイデアから立案し、コーディネイトしている点だ。彼女が考え抜いた衣装にも、ぜひ注目していただきたい!!
ウィズハーレーVol.22は12/23発売!
ハーレーダビッドソン専門誌『ウィズハーレー』のお買い求めはこちら↓
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
ウィズハーレーの最新記事
X500購入後、即サーキットへ! X500を購入して、初めて乗る場所に選んだのは筑波サーキット。目一杯、駆け抜けた! ストレートでスロットルを全開にし、はばかることなくパラレルツインが限界を迎えるまで[…]
コラボイベントの事前告知はSNS 「ウィズハーレー誌とのコラボ企画! イベントの模様は誌面にて掲載されます!!」 イベント開催が決定後、すぐにハーレーダビッドソン川口、そして関連店舗のSNSやホームペ[…]
元気溌剌350か、上質感ある500か!! ウィズハーレー編集部では2023年の秋、X350の日本市場導入が発表されたのと同時に購入を決意。ハーレーダビッドソン川口にて予約を入れた。 「Vツインではない[…]
「もっとバイクを楽しんでほしい」 そう語るのはハーレーダビッドソン高崎の武井代表。ハーレーはどちらかと言えばツーリング指向の強いモデルが多い。しかし、そのエンジンは今や2000ccに迫る勢いで年を重ね[…]
最新ストアデザイン「FUEL」を関東初採用 ハーレーダビッドソンの正規ディーラーを運営する株式会社陸友・モータースが、神奈川県横浜市鶴見区に新店舗となる「ハーレーダビッドソン横浜鶴見(以下HD横浜鶴見[…]
最新の関連記事(新刊案内 | ウィズハーレー)
感度の高い若者たちが乗ったスポーツスター アメカジ(アメリカンカジュアル)の影響を受けつつ、ストリートで発展したファッションスタイルが、1980年代後半にブレークした“渋カジ”だ。シンプルで飽きのこな[…]
この夏、レジェンドが登場! ハーレーダビッドソンが1903年に創業して以来、120年以上ずっと本社を構え続ける米国ウィスコンシン州ミルウォーキーで、今夏、音楽とモーターカルチャーを軸とした祭典『ハーレ[…]
所ジョージさんの愛車完成!! ハーレーのレジェンドエンジン・ナックル&パンヘッド、そしてショベルの3基を合体させたから驚きを隠せない! サンダンスのレトロモッドの集大成と呼べるものは、所ジョージさん[…]
ロードグライド&ストリートグライド:ニューフェイス最速テスト 創業1903年、アメリカ合衆国ウィスコンシン州ミルウォーキーで誕生したハーレーダビッドソンは、2023年に120周年という大きな節目を乗り[…]
こんなのハーレーじゃない!? X350&X500 「こんなのハーレーじゃない」おいおい、ソレって本当かい? ウィズハーレーの最新号はおそろしいほどネガティブなコトバから始まります。「ハーレーといつも一[…]
人気記事ランキング(全体)
Z1、GPz900R、Ninja ZX-9Rから連なる“マジックナイン”の最新進化系 カワサキは、948cc並列4気筒エンジンを搭載したスーパーネイキッド「Z900」および上級モデル「Z900 SE」[…]
涼しさの心臓部。それは「素材」と「構造」の魔法的組み合わせ うだるような暑さと、じっとりと肌にまとわりつく湿気。毎年繰り返されるこの季節に、多くの人が少しでも快適に過ごせる服を探し求めている。そんな中[…]
『Wheels and Wavesフェスティバル』にカスタムマシン×11車を展示 6年目を迎えたHondacustoms(ホンダカスタムズ)、過去にはCB1000Rやレブル、CL250/CL500、モ[…]
左右2本出しマフラーやベルトドライブ、6速ミッションも採用 ヒョースンモータージャパンは、水冷124.7cc・V型2気筒エンジンを搭載したクルーザーモデル「GV125Xロードスター」を発売する。 挟み[…]
アメリカは”英国車マニア”多し! この1956年製MGAはご覧の通り左ハンドルで、最初から北米仕様だったもの。そもそも、アメリカは英国車マニアが数多く存在しており、1950年代どころか1930/194[…]
最新の投稿記事(全体)
機能性を損なうことなく利便性を高めた、期待の新製品 おたふく手袋は、長年、多くのプロフェッショナルから信頼され続けている老舗軍手メーカー。同社が展開する「BODY TOUGHNESS(ボディタフネス)[…]
「究極のエネルギー」太陽光のみで活動が可能 HelioX「AGAO(アガオ)」は、電源コンセントや充電コードに頼らず、太陽光のみで充電&走行が可能なマイクロモビリティ。 2023年7月1日施行の改正道[…]
擦らず拭くだけでOK。デリケートな素材も傷つけることなく赤サビを除去できる バイクや自動車の部品はもちろん、橋梁/建築物/工具/アウトドア用品の材料として当たり前のように使われている鉄素材。豊富な埋蔵[…]
1980年代、バイクに情熱を注ぐ若者たちを魅了し、今なお語り継がれる伝説のバイク漫画『バリバリ伝説』がグラフィックトートバッグとして蘇る。 主人公・巨摩 郡(こま ぐん)の熱い走りと仲間たちとの絆、そ[…]
2025年10月末をもって現行50ccバイクの継続生産ができなくなることを受け、各バイクメーカーは50cc原付から110~125ccを出力4kW以下に制御した新基準原付、いわゆる新原付の導入に向かうこ[…]
- 1
- 2