![[X350カスタム#9] パフォーマンスダンパー装着でハーレーX350の振動抑制&乗り味向上](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/10/Active_X350_PerformanceDamper_0.jpg)
ヤマハ自身が開発し、ヤマハ車だけで展開をしていた、エンジンの振動を低減させる「パフォーマンスダンパー」。パーツメーカーのアクティブがヤマハ以外の車種に同シリーズを展開し、好評を博している。そしてついにハーレー用、しかもH-D X350/X500用が登場した!
●文:青木タカオ(ウィズハーレー編集部) ●写真:宮下豊史 ●外部リンク:アクティブ
パフォーマンスダンパーは効果絶大! 絶対に欲しかった!!
4輪の高性能車に標準装備あるいはアフターパーツとして選ばれ、定評のある「パフォーマンスダンパー」は、モーターサイクル用としてもヤマハを皮切りにリリースされると、効果絶大と人気急上昇。
ユーザーからの要望に応え、国産はもちろん欧州車用にもラインナップが拡大。『ウィズハーレー』編集長・アオキもこれまでにその上質な乗り心地は体験済みであった。
それだけに、編集部でX350を購入した際、「あればいいなぁ」「欲しい」と真っ先に思ったパーツのひとつであったから、自分の声がメーカーに届いたかのようで、嬉しさもひとしお。待望のハーレー用第1弾だ。
車体のメインフレームに装着するパフォーマンスダンパーは、オイルと高圧窒素ガスが封入されたダンパーの働きによって、フレームに発生する微細な振動を吸収/低減(減衰)するものだ。
高圧窒素ガス封入オイルダンパーはサスペンションにも用いられが、その変位量は大きく異なる。通常のオイルダンパーがcmオーダーであるのに対して、パフォーマンスダンパーはμmオーダー。極微小な変位量の中で性能を発揮する。
実際のストローク量は1mmにも満たない。そのわずかなダンピングが車体の振れを収束させ、コーナリングで安定させたり、振動の軽減といったさまざまなメリットをもたらす。車体の剛性を上げるのではなく、粘性/減衰力を付与するので、補強バーとは似て非なるコンセプトであることもあらかじめ言っておきたい。
ギャップ通過時にも車体が落ち着き、サスペンションのストロークとダンピング(働き)がよりダイレクトに伝わってくる。とくにリヤサスへの負荷が大きくかかったとき、横へ逃げて挙動を乱していたが、縦方向へライダーが想定する通りに動き、衝撃を受けた際の収束も早まり、コントロール性が飛躍的に向上する。
路面追従性が高まるとともにトラクションを得やすくなり、旋回時は低重心で路面へしっかりと張り付く感覚が得られ、安心感が増すのも大きなメリット。軽快なハンドリングと、フラットなトルクフィールで走りが俊敏なX350に、ワンランク上の上質感が加わった。
同時にX500用も発売され、さらなるラインナップ展開にも期待せずにはいられないぞ!!
【アクティブ パフォーマンスダンパー】アクティブが販売するものは、ワイズギアからリリースされるヤマハ車用とは異なり、アクティブのロゴマークが入る赤いステッカーで彩られている。実走行テストを重ねるなどの独自開発によって、ダンパーの強さ/ステーの位置/強度を徹底追求し製品化へ至った。 ●価格:X350用3万8500円/X500用3万8500円
◆X350用のパフォーマンスダンパーは、ダンパー本体/取り付けステー/ボルト/カラーがセットとなり、車両を加工をすることなくボルトオンで装着が可能。フレームとエンジンを固定する純正ボルトを交換するので、精度が高く大きなトルクをかけられる工具が必要だ。性能をしっかりと発揮できるよう、さらに脱落防止のため、指定のトルク値でボルトを締める必要があるので、作業の際にはトルクレンチを用意したい。腕力でダンパー本体を動かしてみようと試みたところ、手では縮めることができないほどの硬さであることがわかる。車種によってこの硬さが違う。工具さえあればダンパーの着脱は簡単なので、装着ありなしの乗り味の違いを手軽に試すことができる。ぜひその変化を感じ取ってほしい。
◆X500用もラインナップされている。X350と同じ「X」を冠しているが、フレーム/エンジンはまったくの別物で、ステー/ダンパーの硬さが異なり流用はできない。こちらも車体の左側に装着し、パラレルツインの前で存在感が際立つ。
パフォーマンスダンパー装着前後のイメージ図
下のイラストは装着前後のイメージ。振動を排除するのではなく、振動の幅を抑え弱くする。未装着時(左)は車体のバネ要素によってたわみを繰り返すが、パフォーマンスダンパーを備えれば(右)、車体の変形/振動を減衰してたわむ速度を穏やかにし、速やかに収める。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
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