
ハーレーダビッドソンにとって、”カスタム”は切っても切れない楽しみのひとつ。『ウィズハーレー』誌が、多くのオーナーの参考となりそうな最新カスタム車両を紹介する。今回はハーレーダビッドソン静岡が仕立てたナイトスタースペシャル「グラフィティ」だ。
●文:ウィズハーレー編集部(青木タカオ) ●写真:ミヤシーノ宮下豊史 ●外部リンク:ハーレーダビッドソン静岡
「アイアムカスタム」でダブル受賞したナイトスタースペシャル
ハーレーダビッドソン正規ディーラーにて純正パーツ&アクセサリーで組み上げたオリジナルカスタム車を「アイアムカスタム」と名付け、その出来栄えの高さを競うコンテストが、2023年8月に富士スピードウェイで開催されたブルースカイヘブン2023の会場にて行なわれた。
ファイナル(決勝)に進出し、一般投票2位とウィズハーレー特別賞をダブル受賞したのが、ハーレーダビッドソン静岡が手かけたナイトスタースペシャル、その名も「グラフィティ」だ。
フューエルタンクには、くっきりとしたシンプルな線と明るくポップな色づかいでタグが描かれ、コンセプト性の高いストリートアートへと昇華している。
レボリューションマックスエンジンのカムスプロケットメダリオンやクラッチカバーは、質感の高い鍛造アルミニウム製。アノダイズ処理されたブラックベースに精緻なカットが施され、鮮やかなオレンジが配された。アドバーサリーハンドグリップもまた鍛造アルミ製で、統一感を演出しつつ、滑り止めのラバーがデザインのアクセントになっている。
ハイフローで高効率なベロシティスタックエアクリーナーは、純正ではこれまでなかったファンネルタイプ。DOHC4バルブの水冷60度Vツインを、ますますパワフルなものとさせている。
使い込まれた風合いを再現したディストレストブラックレザーカバーを、成型メタルのシートパンに接着したボバーソロサドルは、空冷スポーツスター用。ガレージでビルドアップしたかのようなダウンルックを限界まで表現している。
ビキニカウルを外して、LEDヘッドライトをボトムマウント。空冷スポーツスターのようなスッキリとしたフロントまわりにしているのも見逃せない。
ノーマルホイールをブラックアルマイト仕上げにしたほか、フロントフェンダーやベルトドライブカバーを取り払ったり、ライセンスプレートを北米仕様のようにサイドマウント化するなど、レギュレーションにて制限のある「I AM CUSTOM CONTEST」のなかでカスタムテイストを巧みに強めたH-D静岡の「GRAFFITI」。
ブルースカイヘブン2023で開かれたカスタムコンテストでは「ウィズハーレー特別賞」にピック。表彰式のステージにて、青木タカオ編集長がH-D静岡の渡辺廣彬フロアマネージャー(写真左)を讃えた。
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