
ハーレーダビッドソンにとって「カスタム」は、切っても切れない楽しみのひとつ。ここでは『ウィズハーレー』誌が、多くのオーナーの参考となりそうな最新カスタム車両を紹介する。今回はカスタム全般を得意とするトライジャ(大阪府)が手がけたFXBRS114ブレイクアウトだ。
●文:ウィズハーレー編集部(青木タカオ) ●写真:宮下豊史 ●外部リンク:トライジャ
ブレイクアウトの魅力をさらに引き出す、要所を押さえたカスタム
ロー&ロングでグラマラス、流麗なシルエットが美しいブレイクアウトの魅力をより際立たせたトライジャ(大阪府)のカスタムがこちら。同社オリジナルパーツを要所に用いて、カスタムルックを強調した。最大の見せ場はなんといっても極太のリヤタイヤだが、ショートリヤフェンダーでワイドタイヤを剥き出しにしている。
FXBRS114ブレイクアウト トライジャカスタム
ダイヤモンドステッチのソロシートとベストマッチし、素材を剛性の高いスチール製としたことで、タンデムシート装着にも対応した。また、エンド部にはカーブに沿う車検対応のLEDテールライトが埋め込まれ、ライセンスプレートはセンターナンバーステーに装備。見事なまでにリヤまわりをスッキリとさせた。
そして見逃せないのが、車高をスイッチひとつで自在に上下動させる油圧式車高調整サスペンションだ。ミルウォーキーソフテイル用では31cmのショック全長のうち3.5cmほど収縮が可能で、フェンダーをおよそ6cm稼働させる。停止時に下げれば、写真のようにフェンダーとタイヤのクリアランスが一切なくなり、低く長い迫力のあるシルエットをより強調。ライディング時はサスを戻し、ストロークをフルに活用できるから、走りを犠牲にせずともローライズなカスタムルックを手に入れることができるのだ。
ジキル&ハイド製のマフラーは、音量可変式でサウンドも自在に操れるから驚く。クローム仕様のショーティービッグショットは特に人気が高い。純正エキゾーストパイプにスリップオン装着でき、Eマーク&JMCA認証車検対応だから安心して公道を走れる。フロントまわりは、ナローのまま高く迫り上がり、鋭角に広がる般若バーが存在感たっぷり。じつにワイルドだ!
細部も隙がない。エアクリーナーカバーは、ミルウォーキーエイト114に標準装備されるベンチレータータイプ用。トライジャオリジナルパターンの「刻美Type02」カバーでガラッとイメージチェンジし、インパクトのある表情となった。
アルミ削り出しのキャリパープレートをはじめ、ダービーカバー/ポイントカバー/ブラックアルマイト加工のグリップなど、デザインを統一している。また、刻美チンスポイラーが、前と横からのフォルムを引き締めた。
クランプ部の幅が狭く、尖ったところの位置が高いため、ハンドルが細く高く見える般若バー。羽ばたくようなハンドルの広がりで、前に曲がっているのにかかわらず、乗車姿勢がベストポジションになるよう、4インチのプルバックで抜群の乗り心地を実現している。
車検対応の油圧式車高調整システム「スラムテイル」が採用され、スイッチ操作だけで簡単スピーディに最低地上高が変わるのも見逃せない。純正ショックを利用し、十分なサスペンションストロークを確保。ローダウンの影響で底づきしてしまう、そんな悩みを解消している。
音量を手元のボタンで自在に変えられるジキル&ハイドマフラーも人気だ。
※本記事は“ウィズハーレー”が提供したものであり、文責は提供元に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
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