
レクサスは、新型GX550の国内通常販売を開始した。ラインナップには、先に限定販売されていた「OVERTRAIL+」に加え、新たに7人乗りの「version L」が設定されており、全国のレクサス販売店を通じて販売される。
●文:ヤングマシン編集部
多様なニーズに対応すべくラインナップは二本立てに
新型GX550は、「ザ・プレミアム・オフローダー」をコンセプトに開発されたレクサスのフルサイズSUV。
GA-FプラットフォームやV6ツインターボエンジンの採用により、基本性能の向上が図られている。また、各部の高剛性化やEps(電動パワーステアリング)の採用により、操舵応答性の向上が追求され、本格的なオフロード性能とレクサスらしい乗り心地の両立を目指している。
昨年夏には、GX550「OVERTRAIL+」が100台限定で先行販売されていたが、今回の通常販売開始に伴い、新たに7人乗りの「version L」が設定され、幅広い顧客層への展開が図られる。
GA-F プラットフォーム。
パワートレーンは、3.5L-V6ツインターボのガソリンエンジンに、ダイレクトシフト10速オートマトランスミッションを組み合わせている。
多様な走行シーンに対応する基本性能
新型GXが採用する基本骨格は、GA-Fプラットフォーム。これによる高い耐久性と信頼性、そしてV6ツインターボエンジンの出力特性が、オンロード、オフロード双方での走行性能を支える。
またサスペンションジオメトリの最適化と高剛性ボディにより、安定した車両挙動と操舵感が追求されている。
車両骨格も強化される。スポット溶接の増し打ちや、構造用接着剤を使用することで、走行時の安定した車両姿勢や優れた乗り心地を実現。
悪路走破性を進化させるべく改良
レクサスの本格オフローダーとして、より最適なパッケージングとなるよう開発された新型GX。
伝統的なリヤリジッドサスペンションと長いホイールアーティキュレーションにより、路面追従性を確保。
EPS(電動パワーステアリングシステム)は路面からの不要な情報を抑制し、運転への集中をサポートする。また、アクセル・ブレーキの応答性も、悪路での操作性を考慮して設計されている。
レクサス車らしいデザインと、さらなる悪路走破性を両立したパッケージを採用している新型。ちなみに従来モデルに対して、アプローチアングルを5度立たせ、フロントオーバーハングを20mm短くしている。
オンロード走行性能の向上にも配慮
Lexus Driving Signatureを追求、オフロード走行性はもちろんのこと、オンロード走行性能の向上にも配慮。
ボディ剛性の向上とEPSの採用により、オンロードでも滑らかで自然な操舵フィーリングを目指している。
また乗り心地の向上と、長距離移動における疲労軽減に寄与する”静粛性”の確保も重視して設計。
EPS(電動パワーステアリングシステム)の採用とポティ剛性の向上による軽快ですつきりとした操舵感を実現。
機能性と快適性を両立したエクステリアに
オフロード性能を考慮したプロポーションとしつつ、モダンなデザインを採用している点が特徴である。
具体的にはフロントピラーを立て、フードを高めに配置することで、SUVらしいシルエットを強調している。
「OVERTRAIL+」(画像)はムーンデザート&ブラックなど全9色、「version L」はマーキュリーグレーマイカなど全7色のボディカラーが展開される。
モダンなデザインだが、フロントピラーを従来モデルに比べて後方に引きつつ立てたこと、高く構えたフードなどによりスクエアなオフローダーらしいシルエットを実現する。
インテリアは落ち着けるものに。先進安全技術も搭載
インテリアは、機能性と快適性を両立させ、乗員がより落ち着ける”上質な空間”となるようデザインされている。
さらに、もはや現代のクルマには”当たり前”の装備となっている先進安全装備。
こちらは最新の予防安全技術「Lexus Safety System +」が搭載されており、安全運転を支援する。
インテリアには、新たなコックピットデザインの考え方「Tazuna Concept」を導入しデザイン。インストルメントパネル中央を左石に貫く金属調の加飾により、広がり感を巧みに演出。メーターからつながる合成皮革で縁取ったセンターディスプレイや、最適な位琶に設えたニーパッドなどで、使いやすく心地良い空間を実現している。
コックピットに採用するセンターディスプレイには、14インチタッチディスプレイを採用。
「OVERTRAIL+」の特徴
- 専用のエクステリアデザインと、特徴的な内外装カラー
- オフロードとオンロードの走行性能を高めるE-KDSS(Electronic Kinetic Dynamic Suspension System)
- 走行環境に応じたブレーキ制御技術(マルチテレインセレクト、クロールコントロール)とマルチテレインモニター
- 乗員の快適性に配慮した専用シート
- アクセサリー類の追加を想定したAUXスイッチ
「OVERTRAIL+」のエクステリア。
「OVERTRAIL+」については2列5名乗り仕様となる。
「version L」の特徴
- 採光性とプライバシーを両立する調光パノラマルーフ&電動シェード
- 大径タイヤを強調するデザインの、22インチ鍛造アルミホイール
- 乗降性を向上させるオート電動格納式ステップ
「version L」のエクステリア。
「version L」は3列7名乗り仕様だ。
こちらはブラックのインテリアカラー。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(自動車/クルマ)
STIチームのウェアを身にまとった、かわいいぬいぐるみ ご存知とは思いますが、STIはモータースポーツへの参戦や技術支援、車両開発などを行っているスバルのグループ企業です。 その技術を活かし、市販車用[…]
N360の輸出用モデルが「N600」 そもそも、ホンダN600は国内で大ヒットとなったN360の輸出用モデル。当時、安価なわりに痛快なパフォーマンスでエヌッコロ、Nコロなどとニックネームを付けられ、若[…]
今年発表されたばかりの最新キャンパー。ホテル代を考えたら検討の価値あり トイファクトリーが運営しているキャンピングカーレンタルサービス「ShareCamper(シェアキャンパー)」は、フィアット・デュ[…]
365GTB/4 デイトナ:275GTB/4を引き継ぎつつ大幅にアップデート 1968年のパリ・モーターショーでデビューした365GTB/4は、それまでのフラッグシップモデル、275GTB/4を引き継[…]
乱流の抑制効果をプラスすることで、高い空力性能を発揮 カローラクロスは、5月に実施した一部改良でエクステリアとインテリアのデザインが刷新。従来のファミリーカー的な大人しいイメージが薄れ、より現代的で洗[…]
最新の関連記事(YMライフハック研究所)
STIチームのウェアを身にまとった、かわいいぬいぐるみ ご存知とは思いますが、STIはモータースポーツへの参戦や技術支援、車両開発などを行っているスバルのグループ企業です。 その技術を活かし、市販車用[…]
N360の輸出用モデルが「N600」 そもそも、ホンダN600は国内で大ヒットとなったN360の輸出用モデル。当時、安価なわりに痛快なパフォーマンスでエヌッコロ、Nコロなどとニックネームを付けられ、若[…]
今年発表されたばかりの最新キャンパー。ホテル代を考えたら検討の価値あり トイファクトリーが運営しているキャンピングカーレンタルサービス「ShareCamper(シェアキャンパー)」は、フィアット・デュ[…]
365GTB/4 デイトナ:275GTB/4を引き継ぎつつ大幅にアップデート 1968年のパリ・モーターショーでデビューした365GTB/4は、それまでのフラッグシップモデル、275GTB/4を引き継[…]
乱流の抑制効果をプラスすることで、高い空力性能を発揮 カローラクロスは、5月に実施した一部改良でエクステリアとインテリアのデザインが刷新。従来のファミリーカー的な大人しいイメージが薄れ、より現代的で洗[…]
人気記事ランキング(全体)
最新モデルはペルチェデバイスが3個から5個へ 電極の入れ替えによって冷却と温熱の両機能を有するペルチェ素子。これを利用した冷暖房アイテムが人気を博している。ワークマンは2023年に初代となる「ウィンド[…]
アウトローなムードが人気を呼んだフルフェイスがついに復活! 6月3日付けでお伝えしたSHOEIの新製品『WYVERN(ワイバーン)』の詳細と発売日が正式に発表された。 1997年に登場したワイバーンは[…]
バイクツーリングにおすすめの都道府県ティア表 バイクツーリングの魅力は、ただ目的地に行くだけでなく、そこへ至る道中のすべてを楽しめる点にある。雄大な自然が織りなす絶景、心地よいカーブが続くワインディン[…]
水冷Vツイン・ベルトドライブの385ccクルーザー! 自社製エンジンを製造し、ベネリなどのブランドを傘下に収める中国のバイクメーカー・QJMOTOR。その輸入元であるQJMOTORジャパンが、新種のオ[…]
東洋の文化を西洋風にアレンジした“オリガミ”のグラフィック第2弾登場 このたびZ-8に加わるグラフィックモデル『ORIGAMI 2』は、2023年1月に発売された『ORIGAMI』の第2世代だ。前作同[…]
最新の投稿記事(全体)
STIチームのウェアを身にまとった、かわいいぬいぐるみ ご存知とは思いますが、STIはモータースポーツへの参戦や技術支援、車両開発などを行っているスバルのグループ企業です。 その技術を活かし、市販車用[…]
N360の輸出用モデルが「N600」 そもそも、ホンダN600は国内で大ヒットとなったN360の輸出用モデル。当時、安価なわりに痛快なパフォーマンスでエヌッコロ、Nコロなどとニックネームを付けられ、若[…]
真夏の激闘を前に意気込みを聞く! ヨシムラの『ツーリングブレイクタイム』はその名のとおり、ツーリング中の立ち寄りスポットとしてヨシムラジャパンが主催しているイベント。2009年の初開催以来、すでに60[…]
「サスペンション」と聞くと、レースシーンで活躍する”走りに特化したパーツ”というイメージを持たれるかもしれません。 確かに、レースの世界においてはサスペンションのセッティングがタイムに大きく影響するた[…]
「いくっしょ、モビショー! 」を合言葉に、未来へのワクワクを体験 ジャパンモビリティショー2025で掲げられているのは、「ワクワクする未来を、探しに行こう! 」というコンセプト。「みんなが[…]
- 1
- 2