![スズキSV650[名車レビュー] ミドルVツインで最高傑作!〈ネモケンのこのバイクに注目〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/12/attachmentfile-file-22616.webp)
●文:ライドハイ編集部(根本健)
1997年、TL1000SでVツインスーパースポーツ始動。続いて1998年に国内向け400Vツインがデビュー!
1990年代、直列4気筒V型4気筒と、ビッグバイクでは4気筒がメジャーだった日本メーカーも、1996年にホンダがVTR1000Fを発表、次いでスズキも翌1997年にVツインの1000ccスーパースポーツ「TL1000S」を投入した。
スズキはさらに1998年、中型400ccクラスにも、DOHC90°のVツイン「SV400」と、ハーフカウルの「SV400S」を発売。
スズキTL1000S[1997]/SV400/S[1998]
ただ国内向け400ccマーケットは、4気筒ネイキッドが圧倒的な人気で、Vツインにはあまり関心を示さないままで、SV400もSも鳴かず飛ばず状態が続いた。
しかしスズキは、このDOHCの90°Vツインがヨーロッパのミドルクラスで主流となると睨んでいて、1999年には排気量も650ccとして、ネイキッドとハーフカウルの2タイプを輸出と国内の両方へ投入したのだ。
当初は日本製Vツインへのイメージが弱かったせいか、需要の多いこのクラスでも話題になりにくかったが、乾燥で165kgしかない軽量さと、スリムなVツインと絶妙なアライメント設定による秀逸なハンドリングの評価が広まるにつれ、「SV650」はスズキの主要機種への成長を遂げていくのだった。
スズキSV650/S[1999]
気筒あたり2本の点火プラグを採用。低回転域の発進時に回転上昇など熟成を重ねていく
ボア81mm×ストローク62.6mmのVツインは、デビュー時は70ps/8500rpm/62Nm/7000rpm。各気筒の点火プラグを2本ずつ配した設計で、ツインの瞬発力を感じさせるレスポンスと、扱いやすくコーナーでのトラクションを楽しめるトルキーなエンジン特性を目指していた。
徐々に人気も出てきたが、2003年にVツインのSV1000とSとのデザインと共通化することで、SVシリーズとしてのラインナップ化が図られた。
スズキSV650/S[2003]
しかしヨーロッパでは、ミドルクラスはビッグバイクとは用途やオーナーのライフスタイルも異なり、カテゴリーとして区別されたコンセプトが好まれるという傾向を掴み、SV650はこれを機に独自の進化を遂げていくことになる……
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
ライドハイの最新記事
勝つための合理性と最新テクノロジーが辿り着いたパラレルツイン! レーシングマシンは勝つためを最優先に開発される。だから優位なテクノロジーなら躊躇せず採用する斬新で個性の集合体のように思われがち。 とこ[…]
BMWの牙城を崩そうとドイツの開発チームと熟成をはかる! ホンダはスーパースポーツで世界を制覇、その勢いはフラッグシップで呼ばれる豪華ツアラーモデルでもリーダーを目指し、水平対向4気筒のGLゴールドウ[…]
2ストGT時代から世界ではツーリングモデルで定評のブランド! 2ストロークエンジンのメーカーだったスズキも、排気ガス規制などに対応できる4ストローク化を急務としていた。 そして1976年、初の4ストロ[…]
「バケヨンカスタムご存じ?」’70年代のホンダ4発末弟はCB350Four! 1972年6月、ホンダはCB350フォアを発売した。 1969年に衝撃のデビューを果たした世界初の量産4気筒スーパースポー[…]
後輪を軸に旋回する基本通りに乗れる車体のしなやかさと従順かつ繊細なエンジン特性! 2ストロークエンジン・メーカーではなかったホンダが、’60年代に世界GP完全制覇の後に再挑戦した4ストNR500が思わ[…]
最新の関連記事(SV650)
ひっそりと終了したスズキの名Vツイン スズキのミドルクラスを長きにわたり支えてきた傑作ネイキッド、『SV650』およびカフェレーサースタイルの『SV650X』が、ついにその生産の歴史に終止符を打った。[…]
大型二輪免許は18歳から取得可能! バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付以外には“AT限定”免許も存在する[…]
大型二輪免許は18歳から取得可能! バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付以外には“AT限定”免許も存在する[…]
大型二輪免許は18歳から取得可能! バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付以外には“AT限定”免許も存在する[…]
3色すべてニューカラーに スズキがSV650の新色を発表した。既存色から3色あるバリエーション全てが刷新され、新たにブルーのフレーム&ホイールを採用した「パールビガーブルー/マットブラックメタリックN[…]
人気記事ランキング(全体)
色褪せないヘリテイジ、進化する「Z」の系譜 017年秋の東京モーターショーで世界初公開されて以来、Z900RSは常に我々ライダーの注目の的であり続けている。その最大の魅力は、往年の名車Z1/Z2への敬[…]
排気量拡大路線から4バルブヘッド開発へ 1980年代の後半はAMGにとって重要な分岐点だった気がします。もともと、彼らはメルセデスベンツが作ったエンジンをボアアップ、強固な足回りへと改造することに終始[…]
Q:雪道や凍結路は通れるの? チェーンやスタッドレスってある?? 一部の冒険好きバイク乗りと雪国の職業ライダー以外にはあまり知られていないが、バイク用のスノーチェーンやスタッドレスタイヤもある。 スタ[…]
オンロードメインで楽しむ扱いやすいツアラーモデル いい意味で、事前の想像とは大きく異なる乗り味だったのが、油冷単気筒エンジンを搭載した軽二輪アドベンチャーのVストローム250SX。このルックスから、個[…]
「着る換気扇」サーキュレーターメッシュ 今回紹介するのは、2025年9月の発売からわずか2ヶ月半で累計3万枚を突破したという「サーキュレーターシリーズ」だ。最大の特長は、裏地に採用された「サーキュレー[…]
最新の投稿記事(全体)
ナンバー登録して公道を走れる2スト! 日本では20年以上前に絶滅してしまった公道用2ストローク車。それが令和の今でも新車で買える…と聞けば、ゾワゾワするマニアの方も多いのではないか。その名は「ランゲン[…]
ライバル勢を圧倒する抜群のコーナリング性能 ’80年代初頭のヤングマシン紙面には何度もRZが登場しているが、デビュー当初のRZ250の実情を知る素材としてここで選択したのは、’80年11月号に掲載した[…]
寒暖差が大きくても着替えずに対応できる! ワークマンのヒーターウエア『WindCore(ウインドコア)』シリーズは、電熱ヒーターを内蔵する防寒アイテム。別売りのバッテリー(4900円)は必要だが、もの[…]
パンアメリカのオフロード性能をユーザーに体験してもらう 2021年夏に販売開始されたパンアメリカ。ストローク量の多い前後サスペンションのおかげで、ハーレーの中で唯一ダート走行が可能なアドベンチャーカテ[…]
勝つための合理性と最新テクノロジーが辿り着いたパラレルツイン! レーシングマシンは勝つためを最優先に開発される。だから優位なテクノロジーなら躊躇せず採用する斬新で個性の集合体のように思われがち。 とこ[…]
- 1
- 2


![スズキTL1000S/SV400/SV400S|スズキSV650[名車レビュー] ミドルVツインで最高傑作!〈ネモケンのこのバイクに注目〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/12/suzuki_sv650s_20230922_01-768x432.jpg)
![スズキSV650/S|スズキSV650[名車レビュー] ミドルVツインで最高傑作!〈ネモケンのこのバイクに注目〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/12/suzuki_sv650s_20230922_02-768x432.jpg)
![スズキSV650/S|スズキSV650[名車レビュー] ミドルVツインで最高傑作!〈ネモケンのこのバイクに注目〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2023/12/suzuki_sv650s_20230922_04-768x432.jpg)





































