
パーツメーカーのデイトナが発売する電気系カスタムアイテムとして、ツーリングを安全に楽しいものにするドライブレコーダーを紹介する。万が一の事故の時にその録画データが重宝するのはもちろんだが、ツーリングの思い出記録にも人気が高い。
●文/写真:栗田晃(モトメカニック編集部) ●外部リンク:デイトナ
Mio MiVue M802WD:記録に特化したベーシックモデル
「いつも安全運転に徹しているし、自分が事故やアクシデントに遭遇することはない」と信じていられるほど、現実世界は甘いものではない。万が一、交差点で横から出てきたクルマと接触した場合、「こちらが優先だった」といくら言ったところで、客観的な証拠がなければ説得力を持たない。
そんな時に頼りになるのが、走行中の様子を動画として記録するドライブレコーダーだ。
バイクは自動車と違って雨風にさらされるうえに振動も多く、カメラやレコーダーを搭載するスペースも少ないこともあって、技術的な課題が多い。
そうした中でデイトナは、マイタックデジタルテクノロジー(台湾)が製造する「Mio MiVue」シリーズのバイク用ドライブレコーダーを販売してきた。このシリーズの新製品「Mio MiVue M802WD」は、従来モデル・M820WDに対して、録画データの記録に特化しているのが特徴だ。
【Mio MiVue®M802WD】本体ユニットやGpsアンテナ内蔵のリモコンスイッチはM820WDと同形状で、前後カメラには高感度イメージセンサーを採用。本体とカメラ/リモコンスイッチを接続する配線/コネクター/電源ケーブルの質感は高く、スペースが限られるバイクへの取り付けを容易にするため、配線もうまくまとめられている。映像を記録するマイクロSDカードの容量は64GBが付属し、通常録画では203〜281分で上書きされる。ツーリングなどでもっと長時間記録したい場合は、容量の大きなマイクロSDカードに交換する。最大256GBまで対応し、その際は814分(高サイズ映像)〜1123分(標準サイズ映像)が上書きなしで録画できる。●標準価格:4万700円
前後カメラは夜間でも明るく鮮明に記録できるフルHD200万画素の高感度イメージセンサーを採用し、録画データはスーパーMP4により毎秒ごとに保存する。毎秒保存とすることで、転倒などで電源が断たれてもその瞬間のデータまでが保存できる。また記録中にGセンサーが設定値以上の衝撃を検知した際は、データが失われないよう上書きしない専用フォルダに記録する。
目立たず取り付けられるスリムなリモコンスイッチには、5種類のGps信号を受信するアンテナが内蔵されており、バイクの位置/日時/スピードも記録されるため、より詳細なデータを把握できる。
ガラケー主流の頃に「スマホなんて…」と言っていた人も、すっかりスマホをナビ代わりにツーリングを楽しむ時代となった。ドラレコも自己防衛装備として取り付けた方が安心できるのは確かである。
前後カメラやリモコンスイッチを接続する本体サイズは65.8×64×22.6mm(突起部除く)。ETC車載器よりコンパクトで、収納スペースが少ないバイクでも取り付けられる可能性が高い。電源はバッテリー直結の常時とアクセサリー電源の2系統。
通常のループ録画中に任意に録画保存を設定できるリモコンスイッチ。内部にGps信号を受信するアンテナが内蔵されている。スマホに専用アプリをダウンロードすることで、録画された画像をスマホで確認できる。バイクに前後カメラを取り付ける際も、スマホの画面で上下左右や画角を確認しながら調整する。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
バイクいじりの専門誌『モトメカニック』のお買い求めはこちら↓
モトメカニックの最新記事
充電状況確認の基本は電圧と電流 長期不動だったGSX1100Sに搭載されたバッテリーは、1970〜90年代のビッグバイクの定番・14L-A2タイプ。始動確認はジャンプコードで接続した外部バッテリーで行[…]
ローフリクションケーブルからスタートして、クラッチやキャブレターパーツにも進出 1台のバイクの部品はすべてバイクメーカーが作るわけではなく、サスペンションやホイールなど、それぞれの専業メーカーが製造す[…]
自分好みの仕上がりにしたいなら、製作途中でのオーダーがおすすめ どんな極上車と言えども、製造から何十年もの歳月を経たバイクを販売するには、整備や修理が不可欠。だが、ショップが仕上げた仕様やスタイルが万[…]
開口幅調整不要でピッタリフィット。潰れたネジを掴める縦溝付き 通常のウォーターポンププライヤーは掴む相手に合わせてあらかじめ開口幅を調整する必要があるが、この製品は最大開口幅のままグリップを握るだけで[…]
バイクいじり全般で使い勝手の良いスタンダードサイズ 自社内の多段鍛造設備で同じブランク材から鍛造するため、スタンダートサイズの全長は6角/12角/サーフェイスとも開口部5.5〜13mmは全長26mm、[…]
最新の関連記事(ドライブレコーダー)
高額モデルが多いドライブレコーダーはブラックフライデーで賢くアップデート MAXWIN バイク用 スマートモニター ドライブレコーダー Kaedear (カエディア) バイク ドライブレコーダー バイ[…]
セールは全商品が対象! この「秋の大感謝祭」は、2025年10月28日(火)までの期間限定で開催される。対象となる購入先はAKEEYO公式オンラインストア。車載ドライブレコーダー、バイク/自転車用ドラ[…]
ライダーの「不安」を解消する全方位監視性能 「Driveman DD-1000」の開発責任者は、「秋のライダーが直面する『後方の不安』と『夜間の不安』、この両方を解消したいという想いで開発した」と語っ[…]
取り付けから録画までスマートすぎるドライブレコーダー ドライブレコーダーを取り付ける際、ネックになるのが電源確保のための配線作業だ。バイクへの取り付けともなると、専門知識や工具、あるいは高めの工賃が必[…]
注目ポイント:高画質と長時間駆動のバランス 「AKEEYO AKY-710S」は、SONYのStarvis IMX335センサーを採用し、2K 55fpsや4K 28fpsでの録画に対応。142度の広[…]
最新の関連記事(デイトナ)
防風生地×ボア素材で冷たい走行風を抑えやすい構造 「DI-007FA」は、フロントに防風素材を配置し、走行時に正面から受ける風を抑える構造になっている。内側にはボア素材が使われており、空気を含んで保温[…]
ライディング後の“湿気/臭い”を手軽にケア バイクの走行後、ヘルメット内に残る汗や湿気、そして“帰宅後もほんのり気になる臭い”──そうした日常的な悩みに着目したのが、デイトナの「RE:MET(リメット[…]
ツーリング中もファッションを楽しめる、デイトナのインナーが27%オフに! 本商品の最大の魅力は、「普段着をバイクウェアにする」という新しい選択肢を提供してくれることである。従来のプロテクター入りライデ[…]
快適性とスタイルを両立するスクリーン&バイザー 長距離ツーリングの快適性を求めるライダーにとって、風防効果の高いスクリーンは必須アイテムだ。「ブラストバリアー 車種別キット(スモーク)」と「エアロバイ[…]
高額モデルが多いドライブレコーダーはブラックフライデーで賢くアップデート MAXWIN バイク用 スマートモニター ドライブレコーダー Kaedear (カエディア) バイク ドライブレコーダー バイ[…]
人気記事ランキング(全体)
国内4メーカーが公道トライアル車をラインナップ 今回は超スリム&シンプルメカの塊。日本のトライアル黎明期のヒーローとなった2台のバイクTLとTYのお話です。 トライアルは岩、砂、ぬかるみ、急斜面など自[…]
フェラーリのF1パイロットはフェラーリに乗れ! ニキ・ラウダとフェラーリの蜜月は、1974年のF1シーズンからスタートしています。それまで、マーチやBRMといった弱小チームで参戦していたものの、ガッツ[…]
3Mシンサレート採用の4層構造で冬走行の冷えを軽減する 本商品は、防風ポリエステル生地/3Mシンサレート中綿/裏起毛の4層構造で手全体を効率よく保温する設計。一般的なポリエステル綿と比べて中綿が軽く、[…]
ホコリや汚れを呼ぶ潤滑スプレー 鍵を差すときに動きが渋いなーとか、引っ掛かるなーと感じたことはありませんか? 家の鍵や自転車の鍵、倉庫の南京錠など、身の回りにはいろいろな鍵がありますが、屋外保管しがち[…]
さほど高性能でもない2台のスズキ製250ccスポーツは、なぜ意外と目立つのか? 車検がないのに高速道路に乗れるのが、125cc超~250cc以下の軽二輪モデルのメリットだ。そのため国内各メーカーもこの[…]
最新の投稿記事(全体)
一大ブームが巻き起こった1986年 滑走路で戦闘機と加速競争する姿、美人教官とのタンデム、苦悩を抱えて丘の上に佇む夕暮れ──。数々の印象的なシーンに初代ニンジャ=GPZ900Rがいた。 1986年に公[…]
1位:2500ccが小型二輪? 混乱しがちな免許と車両区分を整理 バイクの呼称には「通称」のほか「道路交通法」と「道路運送車両法」による区分があり、これが理解を難しくしている。たとえば、道交法では40[…]
控えめに言って“最高”だとしか思えない… 2021年4月に販売開始となったレトロスタイルの空冷単気筒ロードスポーツ・GB350シリーズが、車検のある350ccという排気量にもかかわらず一躍大人気モデル[…]
排出するのはH₂Oだから、酸素に対し2倍の水素が必要 FCV(燃料電池車)とは異なり、水素を燃やす内燃機関で動力を得て走るため、エンジンの鼓動や排気音を堪能しながらカーボンニュートラルな走行を実現でき[…]
ベースになったのはジョルノの北米版 これを送ってきたのは、同じくユーチューバーの『Sparky Moto TV』さん。なんでも、ホンダの49ccスクーター「メトロポリタン」をベースに自作したんだとか…[…]
- 1
- 2




















































