![[バイクDIYメンテ] 足回りをいじる際に便利な工具×6選〈アストロプロダクツ/ストレート〉](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/06/AstroProducts_Tools_00.jpg)
一般的なハンドツールに比べて出番は少ないが、専用工具は安全かつ正確に作業を行うために不可欠な存在だ。作業者のミスを予防しフォローしてくれることも多い、機能性の高い専用工具を揃えておこう。本記事では、フロントフォーク/ホイールベアリングの分解時など足まわりメンテナンスに役立つ製品を6種紹介する。
ベアリングレースハンマーセット:ステアリングまわりでもっとも重要なインナーレースを確実にセット
ステムベアリングのメンテナンスの中でも、インナーレースを傷つけず、傾かないようにシャフトに圧入する作業は誰もが緊張するもの。サイズ違いのアタッチメントと中空シャフトを組み合わせたこの工具があれば、ミスなく確実にレースをセットできる。
【AP ベアリングレースハンマーセット(4個組み)】●価格:6380円
インナーレース圧入のカギを握るのが、シャフト先端に取り付ける3種類のアタッチメント。レース内径を考慮した3サイズを設定することで、当てコマを探す面倒やレースを傷つけるリスクを解消。打撃力が中心に加わるよう、ハンマーが当たる部分をテーパー状にしたシャフトもナイスアイデア。
T型オイルシールプーラー:テコの原理で持ち上げる2カ所の支点で傷つきを防止
ボトムケースのオイルシールをマイナスドライバーで取り外そうとすると、先端がうまくかからず、ホルダーを傷めボトムケースを壊してしまうことがある。この形状のプーラーは、先端のフック形状と張り出した丸棒によってシールを確実に取り外すことができる。
【AP T型オイルシールプーラー】●価格:2398円
シールドライバーセット:オイルシールに優しい樹脂製アタッチメントを採用
オイルシールをセットする際、手近なソケットで叩いてフェイス面を凹ませてガックリ…とならないためのセット工具。アタッチメントが樹脂製なのがポイントで、一般的なアルミ製と比べて当たりが柔らかく、シールを傷つけにくいのが特徴だ。
【AP シールドライバーセット(18点組み)】アタッチメントはフラットタイプ13種類+外縁が立った凹形3種類で、打ち込み時はアタッチメントの逆反りを防止するスチール製大径ワッシャーとアルミハンドルを組み合わせる。構造上、先に軸が通っている場所では使用できない。●価格:3740円
ベアリングシールインストーラー:内輪ガイドでズレを防止。ベアリング組み付けの決定版
ストレートのベアリングシールドライバーの中で、細かな配慮が行き届いているのがこのセット。圧入用カラーは外輪だけに接触する段付き形状なうえに、アルミハンドルが中心を捉えられるよう、ベアリング内径に合わせたガイドカラーもセットされているのだ。
【ストレート ベアリングシールインストーラー 19-9000】●価格:1万800円
適用外径はφ30/32/35/37/40/42/47/52mm。内径はφ12/15/17/20/25mmに対応。誤用を防ぐため、カラー自体とケースにベアリング品番(規格)が明記してある。
ドライバーが内径ガイドで位置決めされるおかげで、ベアリングをまっすぐ打ち込むことだけに集中できるのが秀逸。この工具なら圧入時のミスやトラブルは激減するはず。
パイロットベアリングプーラーセット:指で回してゴロゴロしたらNG。ベアリング交換の必須アイテム
タイヤの回転を支えるホイールベアリングのコンディションは極めて重要。タイヤを外した際に違和感やフリクションがあれば、迷わず交換したい。ストレートのプーラーセットはオーソドックスな入組で、幅広い機種に使える汎用性の高さが大きな魅力である。
【ストレート パイロットベアリングプーラーセット 8〜25(mm) 19-603】●価格:1万2800円
適用内径はφ8/10/12/15/17/20/25mmの7サイズ。それ以上のサイズが必要なら、最大φ35m mまで対応するセット(19-8000)もある。繰り返し使用すると、内径に挿入するチャック先端の爪が摩耗して滑ってしまうが、各サイズ単品購入できるので長く使うことができる。
アジャスタブルシールプーラー:鋭いかぎ爪がシールに食い込む、汎用性を高めた首振り仕様
工事現場で見る、つるはしのように尖らせた先端でオイルシールを引き上げ取り外す専用工具。一般的なシールプーラーがT字型なのに対して、作業場所や用途に応じて角度を5段階に調整できる。支点とグリップ位置を変えることで、大きな力を加えることもできる。
【ストレート アジャスタブルシールプーラー 19-3555】●価格:1520円
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
バイクいじりの専門誌『モトメカニック』のお買い求めはこちら↓
モトメカニックの最新記事
まめなオイル管理が、良コンディションを維持できる秘訣 新型スーパーカブが発表されて以降、新型のシリーズモデルは、週末に限らず、毎日のように街中で見かけるようになった。軽く気ままに走ることができるモデル[…]
必要なのはキャブ本体とパーツリスト! 燃調キット開発プロセスとは 日本製自動車の性能は優秀で、日本国内で役目を終えた後も中古車として世界各地に輸出され、何十年という時を経ても現役で活躍していることが多[…]
“思い出の1台”に乗りたい バイクメーカーがニューモデルを開発する際は、ユーザーがそれを受容できるか、あるいは新たなマーケットを作り出せるかが重要。レーサーレプリカもネイキッドも、それがウケると分かっ[…]
単気筒1ボディと4連キャブでは洗浄段取りに違いあり。 超音波洗浄が可能なら、完璧に近い仕上がりに!! いつかそのうち乗るつもり…という「いつか」が数ヶ月から数年になり、もうダメか…となるのが長期放置車[…]
ギボシ端子取り付けのポイントをおさらい バイクいじりのレベルやセンスは、その人が手がけた作業の跡を見れば一目瞭然。電気工作なら配線同士をつなぎ合わせる際、芯線をねじってビニールテープでグルグル巻きにし[…]
最新の関連記事(工具)
40%OFFもある! オトクな7アイテム アストロプロダクツ AP ミニタイヤゲージ:32%OFF ツーリング先やガレージでの日常点検に役立つ、手のひらサイズのミニタイヤゲージだ。とてもコンパクトなの[…]
製品の概要と価格情報 デイトナ(Daytona) オイルフィルターレンチ 96320は、カートリッジタイプのオイルフィルター脱着専用工具。仕様は14面 64mmで、ホンダ/ヤマハ/カワサキ向けのデイト[…]
ギボシ端子取り付けのポイントをおさらい バイクいじりのレベルやセンスは、その人が手がけた作業の跡を見れば一目瞭然。電気工作なら配線同士をつなぎ合わせる際、芯線をねじってビニールテープでグルグル巻きにし[…]
フレキシブルプラグソケット:スリムな外径で汎用性をアップした、ユニバーサルジョイント一体ソケット 最初は指でねじ込んで、ネジ山が噛み合ってからプラグソケットを使うのが理想だが、雌ネジがプラグ穴のはるか[…]
キャッチニッパー :作業後のゴミが減り掃除が楽になる、切れ端を飛ばさないキャッチ機能付き 配線や結束バンドを切断した際に切れ端が飛び散るのは仕方がないというのが一般的な常識に対して、一方の刃にプレート[…]
最新の関連記事(メンテナンス&レストア)
古いゴムは硬化するのが自然の節理、だが・・・ ゴム部品は古くなると硬くなります。これは熱・酸素・紫外線などによる化学変化(酸化劣化)で、柔軟性の元である分子の網目構造が変化したり、柔らかくする成分(可[…]
必要なのはキャブ本体とパーツリスト! 燃調キット開発プロセスとは 日本製自動車の性能は優秀で、日本国内で役目を終えた後も中古車として世界各地に輸出され、何十年という時を経ても現役で活躍していることが多[…]
40%OFFもある! オトクな7アイテム アストロプロダクツ AP ミニタイヤゲージ:32%OFF ツーリング先やガレージでの日常点検に役立つ、手のひらサイズのミニタイヤゲージだ。とてもコンパクトなの[…]
原付でエンジンがかからない主な原因 「原付 エンジン かからない 原因」とネット検索する方が多いように、バッテリー上がりやプラグの劣化、燃料不足など、複数の原因によってエンジンを始動できなくなるケース[…]
製品の概要と価格情報 デイトナ(Daytona) オイルフィルターレンチ 96320は、カートリッジタイプのオイルフィルター脱着専用工具。仕様は14面 64mmで、ホンダ/ヤマハ/カワサキ向けのデイト[…]
人気記事ランキング(全体)
デザイン刷新&Eクラッチ採用の2024年モデルからカラーバリエーションを変更 ホンダは欧州で、2024年モデルのマイナーチェンジでデザイン変更とEクラッチ(Honda E-Clutch)搭載仕様の追加[…]
新型CBは直4サウンドを響かせ復活へ! ティーザー画像から判明したTFTメーターとEクラッチ搭載の可能性 ホンダは中国がSNS『微博』にて、新たなネオクラシックネイキッドのティーザー画像を公開したのは[…]
電子制御CVTにより街乗りもスポーティ走りも思いのまま! ヤマハは、インドネシアや日本に続いて新型スクーター「NMAX155」を欧州市場に投入する。これまでNMAX125のみラインナップ(一部地域では[…]
ゼロハンが一番熱かった夏 多くの若者がバイクを愛し、GPライダーが同世代共通のヒーローとなった1970年代後半。 それでもフルサイズの“バイク”は、経済的理由や悪名高い“三ナイ運動”の影響からなかなか[…]
低く長いデザインが個性マシマシ! レトロモダンなボバークルーザー 中国から新たな刺客がやってきた! ベンダは2016年設立の新興メーカーで、独自設計のエンジンを搭載したクルーザーを中心に、ネイキッドな[…]
最新の投稿記事(全体)
世界初公開の2機種はいずれもモーターサイクル カワサキが発表したジャパンモビリティショー2025出展モデルで確定しているのは、日本初公開となる「Z1100 SE」、スーパーチャージドエンジンを搭載した[…]
重点的な交通取締り場所は決まっている 安全運転を心がけていても、パトカーや白バイの姿を目にすると、必要以上にドキッとしたり、速度メーターを確認したりするといった経験がある、ドライバーやライダーは少なく[…]
ENGINE:世界最速を目指してたどり着いた型式 ヤマハやスズキのような“専業メーカー”ではなかったけれど、’54年から2輪事業への参入を開始したカワサキは、基本的に2ストロークを得意とするメーカーだ[…]
ハンドルまわりだけでも用語はたくさん 「いつかは旧車に乗り、自分専用のカスタムをしたい」と、憧れを抱いている筆者。その夢を叶えるためには、ひとつの大きなハードルがあったりする。そもそも、各部の名称や役[…]
まめなオイル管理が、良コンディションを維持できる秘訣 新型スーパーカブが発表されて以降、新型のシリーズモデルは、週末に限らず、毎日のように街中で見かけるようになった。軽く気ままに走ることができるモデル[…]
- 1
- 2