![[バイクDIYメンテ] 足回りをいじる際に便利な工具×6選〈アストロプロダクツ/ストレート〉](https://young-machine.com/main/wp-content/themes/the-thor/img/dummy.gif)
一般的なハンドツールに比べて出番は少ないが、専用工具は安全かつ正確に作業を行うために不可欠な存在だ。作業者のミスを予防しフォローしてくれることも多い、機能性の高い専用工具を揃えておこう。本記事では、フロントフォーク/ホイールベアリングの分解時など足まわりメンテナンスに役立つ製品を6種紹介する。
ベアリングレースハンマーセット:ステアリングまわりでもっとも重要なインナーレースを確実にセット
ステムベアリングのメンテナンスの中でも、インナーレースを傷つけず、傾かないようにシャフトに圧入する作業は誰もが緊張するもの。サイズ違いのアタッチメントと中空シャフトを組み合わせたこの工具があれば、ミスなく確実にレースをセットできる。
【AP ベアリングレースハンマーセット(4個組み)】●価格:6380円
インナーレース圧入のカギを握るのが、シャフト先端に取り付ける3種類のアタッチメント。レース内径を考慮した3サイズを設定することで、当てコマを探す面倒やレースを傷つけるリスクを解消。打撃力が中心に加わるよう、ハンマーが当たる部分をテーパー状にしたシャフトもナイスアイデア。
T型オイルシールプーラー:テコの原理で持ち上げる2カ所の支点で傷つきを防止
ボトムケースのオイルシールをマイナスドライバーで取り外そうとすると、先端がうまくかからず、ホルダーを傷めボトムケースを壊してしまうことがある。この形状のプーラーは、先端のフック形状と張り出した丸棒によってシールを確実に取り外すことができる。
【AP T型オイルシールプーラー】●価格:2398円
シールドライバーセット:オイルシールに優しい樹脂製アタッチメントを採用
オイルシールをセットする際、手近なソケットで叩いてフェイス面を凹ませてガックリ…とならないためのセット工具。アタッチメントが樹脂製なのがポイントで、一般的なアルミ製と比べて当たりが柔らかく、シールを傷つけにくいのが特徴だ。
【AP シールドライバーセット(18点組み)】アタッチメントはフラットタイプ13種類+外縁が立った凹形3種類で、打ち込み時はアタッチメントの逆反りを防止するスチール製大径ワッシャーとアルミハンドルを組み合わせる。構造上、先に軸が通っている場所では使用できない。●価格:3740円
ベアリングシールインストーラー:内輪ガイドでズレを防止。ベアリング組み付けの決定版
ストレートのベアリングシールドライバーの中で、細かな配慮が行き届いているのがこのセット。圧入用カラーは外輪だけに接触する段付き形状なうえに、アルミハンドルが中心を捉えられるよう、ベアリング内径に合わせたガイドカラーもセットされているのだ。
【ストレート ベアリングシールインストーラー 19-9000】●価格:1万800円
適用外径はφ30/32/35/37/40/42/47/52mm。内径はφ12/15/17/20/25mmに対応。誤用を防ぐため、カラー自体とケースにベアリング品番(規格)が明記してある。
ドライバーが内径ガイドで位置決めされるおかげで、ベアリングをまっすぐ打ち込むことだけに集中できるのが秀逸。この工具なら圧入時のミスやトラブルは激減するはず。
パイロットベアリングプーラーセット:指で回してゴロゴロしたらNG。ベアリング交換の必須アイテム
タイヤの回転を支えるホイールベアリングのコンディションは極めて重要。タイヤを外した際に違和感やフリクションがあれば、迷わず交換したい。ストレートのプーラーセットはオーソドックスな入組で、幅広い機種に使える汎用性の高さが大きな魅力である。
【ストレート パイロットベアリングプーラーセット 8〜25(mm) 19-603】●価格:1万2800円
適用内径はφ8/10/12/15/17/20/25mmの7サイズ。それ以上のサイズが必要なら、最大φ35m mまで対応するセット(19-8000)もある。繰り返し使用すると、内径に挿入するチャック先端の爪が摩耗して滑ってしまうが、各サイズ単品購入できるので長く使うことができる。
アジャスタブルシールプーラー:鋭いかぎ爪がシールに食い込む、汎用性を高めた首振り仕様
工事現場で見る、つるはしのように尖らせた先端でオイルシールを引き上げ取り外す専用工具。一般的なシールプーラーがT字型なのに対して、作業場所や用途に応じて角度を5段階に調整できる。支点とグリップ位置を変えることで、大きな力を加えることもできる。
【ストレート アジャスタブルシールプーラー 19-3555】●価格:1520円
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