
エアコンプレッサーはガレージや作業場に据え置くのが相場だが、駐輪場や屋外で作業する際には移動できる方が便利。その場合はモーターの馬力やタンク容量よりコンパクトさや軽さが重要なこともある。そんなユーザーに打って付けなのがサイレントコンプレッサーだ。そのほかにもガレージに加えたいアストロプロダクツの新製品を6品をご紹介しよう。
●文/写真:モトメカニック編集部 ●外部リンク:アストロプロダクツ
エアコンプレッサー:62dBの静音仕様は室内や夜間作業でも安心
サブタンクと違ってコンセントから電源を取る必要があるが、サブタンク並みに持ち運びができる手軽さが最大の特長。本体サイズは幅360×奥行350×高さ320mmで、据え置きで使用する際もちょっとした隙間に設置できる。モーターはAC100Vの1馬力タイプ。
【AP サイレントエアコンプレッサー 6L SC035】最大の特徴は、片手で持ち上がる17kgという軽さ。コンプレッサー本体はオイルレスタイプで、作動時の騒音値は住宅街や建物内でも気になりにくい62dB。タンク容量が6Lと小さいため、使用する機器によっては頻繁に再起動するものの、満タンまでの充填時間が短時間で済むため、エアブローやタイヤの空気圧調整で使っても不便さを感じることが少ないのも魅力のポイント。●価格:3万2780円
左のゲージはタンク内の圧力値で、0.8MPaで満タンとなり、右のゲージでレギュレーター調整後の圧力を確認できる。タンク内圧力が0.6Mpaまで低下するとモーターが再起動し、50Hz地域では約50秒、60Hz地域では約40秒で満タンとなる。
滑りにくいゴムカバーが特徴。日本製の貫通ドライバー
世界各国の工具を取り扱うアストロプロダクツの中で、品揃えを充実さているジャンルのひとつが日本製工具。ウッドグリップで貫通軸のドライバーもそのひとつで、握り心地やビスへのフィット感など、日本メーカー製ならではの作りの良さが即座に理解できる。
【アストロ プロドライバーデラックス +1×75 JPN-01075】●価格:75792円 【同 +2×100 JPN-02100】●価格:924円 【同 +3×150 JPN-03150】●価格:1232円
ここで紹介するプラスとは別に、店頭やネットショップにはマイナスもある。メンテナンスやレストアで多用する#3番は、先端がビスの十字穴に吸い付き、後端をハンマリングできるので、固着ビスにも有効。小指グリップが効くグリップエンドのゴムカバーも実用的だ。
クリアランスが狭い場所やダブルナットの固定に便利
長さ違いのドライバーやソケットと同様に、スパナも長さ違いや角度違い、さらにはヘッドの厚みが異なる物を複数持っておくことで様々な作業条件に対応できる。この薄口スパナは通常品に対してヘッド厚が約半分と薄く、狭い場所のボルトナットを回しやすいのが特長。
【AP 薄口アングルスパナ】●価格:17mm682円 14mm605円 13mm583円 12mm572円 8mm495円
17mmスパナの厚さは4.8mmで、ブレーキスイッチのアジャスターやダブルナットの保持に重宝する。開口部の角度が大きく異なるので(15°と75°)、ボルトナット周辺の干渉物も避けやすい。
六角穴をナメにくいテーパーヘッド仕様。延長パイプ付属の日本製ヘックスレンチ
前述のドライバーと同じく、日本のヘックスレンチ専門メーカーで製造されているレンチセット。サイズは1.5/2/2.5/3/4/5/6/8/10mmの9本組みで、折り畳み式樹脂ホルダーに延長パイプが付属するのがユニーク。表面処理は渋い黒染めだ。
【アストロ JPN-3510 HEXレンチセット(9本組)】 ●価格:3278円
ボールポイント側はテーパーヘッドと呼ばれる特殊形状を採用し、六角穴に傾けて挿入してもヘッドの6面が隙間なく密着するため、摩耗が少なく、本締めにも使用できるのが特長。延長パイプは固着したボルトを緩めるのに便利だが、オーバートルクに要注意。
ビスやパーツを落としても転がりにくく、長時間作業の疲労を緩和するソフトマット
ガソリンやオイルを地面に撒かないよう、モトクロス会場では当たり前のように使われているメンテナンスマットは、駐車場や露天でのメンテ作業でも重宝するアイテム。ガレージ内作業でもバイクの下に敷くことで、床の汚れや落下パーツの紛失を予防できる。
【AP メンテナンスマット for MOTO】●価格:8580円
全長2000×幅1000×厚さ5mm。底面がPVC製で、オイルやガソリンが床面まで染み出さない。足元に敷けば作業時に膝や腰に優しいのも見逃せない利点だ。
幅/高さ/長さを調整してさまざまなエンジンに対応できるスタンド
エンジン単体の分解組み立てを行う際に重宝するスタンド。本体の前後長さやマウントプレート高さを任意に調整でき、重量50kgまでのエンジンを固定できる。汎用性は高いが、クランクケースのマウントボルト穴位置によっては搭載できないエンジンもある。
【AP モーターサイクル エンジンスタンド】●価格:6578円
黒いフレームに取り付けるT形フレームは、根元のネジのねじ込み量によって高さを調整できる。マウントボルトを挿入するステーの向きや幅も、クランクケースサイズに応じて自在に設定可。
クランクケースの前後にマウント穴があれば問題なくステーで固定できるが、ホンダ横型エンジンのようにケース上部にマウント穴がある場合、前後で固定できず、片側のみ固定可となる。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
バイクいじりの専門誌『モトメカニック』のお買い求めはこちら↓
あなたにおすすめの関連記事
コンパクトでハイパワーな18Vブラシレスモーターを搭載 デウォルト(DEWALT)の電動インパクトドライバーは、他の同社製ツールと共通の18Vバッテリーとブラシレスモーターの組み合わせで、190Nmの[…]
絶滅危惧種・2サイクルエンジンの心強い味方 エンジンに限らず、様々な部分にメンテナンスが必要な低年式モデル。たとえば、ホイールハブベアリングにガタがなかったとしても、旧グリースを洗い流して新しいグリー[…]
サンデーメカニック御用達・高性能ケミカルに注目 金属や樹脂やゴムなどの素材に、塗装やめっきといった表面処理を行って組み立てられている1台のバイク。バイクいじりの第一歩は洗車であり、素材×表面処理の組み[…]
表皮の厚み/柔軟性/優れたフィット感で仕上がり抜群。NTBの「規格部品」でくたびれたシートをリフレッシュ! 実用車としてだけでなく、カスタムバイクとしてのポテンシャルも高い、ホンダ スーパーカブ。その[…]
シンプルなメカニズムとスリムなスタイルが融合。絶版車だから味わえる空冷シングルの魅力 「無事之名馬(ぶじこれめいば)」の格言どおり、発売から40年に渡るロングセールスを記録したヤマハSR400は比肩す[…]
最新の関連記事(工具)
エアインパクトレンチ:手のひらに収まるサイズで500Nmを発揮。狭い場所で活躍する力自慢 ガレージにエアコンプレッサーを導入したら、まず揃えておきたいのがエアブローガンとエアゲージ、そしてインパクトレ[…]
ソケットセット:ツールキャビネットの引き出しにそのまま収まるトレイ付きZ-EALセット ラチェットハンドルもソケットも、専門メーカーのノウハウを注入して開発されたZ-EAL。その代表的アイテムをセット[…]
動きが渋い鍵穴に潤滑剤はNG! ・・・の前に ちょっと前に「キーの回りが渋くなってきた鍵穴に、潤滑剤を吹きつける(注入する)のはNG!」という情報がネット上で広く流れました。その理由は一時的に動きが滑[…]
フレーム/スタンドの別体構造と自在キャスター装備で自由に移動できる 向山鉄工のオリジナル製品である「ガレージREVO」は、バイクスタンドに自在キャスターを取り付けることで、スタンドアップしたバイクを前[…]
やっぱり「素手」が好き! いきなりですが、筆者はかなりの作業を素手で行っています。ていうか、素手が大好きです。ボルトを回すにしても、工具を持って締め付けるにしても、とにかく手先にダイレクトに伝わる感覚[…]
最新の関連記事(メンテナンス&レストア)
旧車の開発に使われた”鉱物油”にこだわる 1992年に創業した絶版車ディーラーのパイオニア・ウエマツ。販売だけでなく、整備にも徹底して力を注いできた同社がそのノウハウをフィードバックし、旧車に特化した[…]
シュアラスターの「バイク洗車図鑑」 バイクが違えば洗い方も変わる! 車種別の洗車情報をお届けするシュアラスターの「バイク洗車図鑑」、今回は大ヒット街道まっしぐら、女性人気も高いホンダ「レブル250(S[…]
エアインパクトレンチ:手のひらに収まるサイズで500Nmを発揮。狭い場所で活躍する力自慢 ガレージにエアコンプレッサーを導入したら、まず揃えておきたいのがエアブローガンとエアゲージ、そしてインパクトレ[…]
ソケットセット:ツールキャビネットの引き出しにそのまま収まるトレイ付きZ-EALセット ラチェットハンドルもソケットも、専門メーカーのノウハウを注入して開発されたZ-EAL。その代表的アイテムをセット[…]
創業60年以上の老舗メーカーの強力アルカリクリーナーに注目 モータリゼーションの先進国・アメリカでは早くから洗車やディテーリング産業が確立しており、より短時間で効率よく愛車を輝かせるためのケミカル製品[…]
人気記事ランキング(全体)
カワサキ500SSマッハⅢに並ぶほどの動力性能 「ナナハンキラー」なる言葉を耳にしたことがありますか? 若い世代では「なんだそれ?」となるかもしれません。 1980年登場のヤマハRZ250/RZ350[…]
マーヴェリック号の燃料タンク右側ステッカー エンタープライズに配属された部隊 赤いツチブタは、「アードバークス」の異名を誇る米海軍「第114戦闘飛行隊(VF-114)」のパッチ。1980年代には第1作[…]
※この記事は別冊モーターサイクリスト2010年11月号の特集「YAMAHA RZ250伝説」の一部を再構成したものです。 ヤマハ RZ250のエンジン「2ストロークスポーツの純粋なピーキー特性」 ヤマ[…]
カラーバリエーションがすべて変更 2021年モデルの発売は、2020年10月1日。同年9月にはニンジャZX-25Rが登場しており、250クラスは2気筒のニンジャ250から4気筒へと移り変わりつつあった[…]
公道モデルにも持ち込まれた「ホンダとヤマハの争い」 1980年代中頃、ホンダNS250Rはヒットしたが、ヤマハTZRの人気は爆発的で、SPレースがTZRのワンメイク状態になるほどだった。 しかしホンダ[…]
最新の投稿記事(全体)
カワサキW800(2017) 試乗レビュー この鼓動感は唯一無二。バイクの原点がここに 1999年2月に発売されたW650は2009年モデルを最後に生産を終了。その2年後の2011年、ほぼ姿を変えずに[…]
旧車の開発に使われた”鉱物油”にこだわる 1992年に創業した絶版車ディーラーのパイオニア・ウエマツ。販売だけでなく、整備にも徹底して力を注いできた同社がそのノウハウをフィードバックし、旧車に特化した[…]
インパクト大なシリーズ初カラー 現代的ストリートファイターのMT-09をベースに、アルミタンクカバーなど金属の質感を活かした専用外装などでネオレトロに仕上げられた1台であるXSR900。3種のパワーモ[…]
イベントレース『鉄馬』に併せて開催 ゴールデンウィークの5月4日、火の国熊本のHSR九州サーキットコースに於いて、5度目の開催となる鉄フレームのイベントレース『2025 鉄馬with βTITANIU[…]
ロングツーリングでも聴き疲れしないサウンド 数あるアドベンチャーモデルの中で、草分け的存在といえるのがBMWモトラッドのGSシリーズ。中でもフラッグシップモデルのR1300GSは2024年に国内導入さ[…]
- 1
- 2