プラグホールの形状やサイズによって求められるソケットはさまざま。空冷エンジン専門のサンデーメカニックにとっては、プラグの二面幅に応じたソケットがひとつあれば足りるかも知れないが、細くて深い穴の底にセットされたプラグを着脱するために、専用工具のようなプラグソケットが欠かせないエンジンも存在する。ここではソケット専門メーカーであるコーケンのおすすめツールを紹介しよう。
●文:モトメカニック編集部 ●外部リンク:山下工業研究所
ソケット専門メーカーのこだわりに注目、スパークプラグソケット(クリップ付)
スリムな外径や特徴的なクリップ式ホルダーなど、コーケンのスパークプラグ用ソケットのベーシックとなる製品。プラグサイズについては、プラグメーカーの呼称で覚えているサンデーメカニックも多いだろうが、二面幅で表記される。NGKプラグでバイク用なら、Cプラグ用の16mm/Dプラグの18mm/Bプラグの20.8mmがポピュラー。
プラグホールが深いエンジンでもエクステンションバーなしで作業できる180mmサイズ
プラグホールが深いエンジンでは、プラグを取り付ける最初の段階からプラグソケットを使わなければならないこともある。ソケットにエクステンションバーを差し込むと、わずかなガタが気になることもあるが、このソケットなら作業時のダイレクト感は抜群だ。
シリンダーヘッド上部が狭いエンジンでプラグ着脱が容易になるユニバーサルタイプ
プラグとプラグソケットがガタつきなく収まるのが理想だが、シリンダーヘッドやガソリンタンクとのクリアランスによっては、ソケットとハンドルに角度をつけた方が作業しやすいこともある。そんな場合に、自由に角度を変えられるユニバーサルタイプが重宝する。
エンジンの種類に応じて選べる、コーケンのスパークプラグソケット
スパークプラグの締め付け過ぎを防ぐトルクリミッター付きラチェットハンドル
新品プラグを締める際は回転角度で判断できるが、再使用時にどこまで締めれば良いか迷うもの。このラチェットハンドルは、25Nm以上の締め付けトルクで空転しオーバートルクを防止できる。プラグメーカーによれば、Bプラグの適正締め付けトルクは25~30Nmだ。
最新スポーツモデルに多い六角穴付きアクスルシャフトに最適
スーパースポーツモデルを中心に採用されている、六角穴付きアクスルシャフトに対応するヘックスビットソケット。20mmを超える大きなビットを製品化している工具メーカーは少ないので、ユーザーにとってはありがたい。
ドゥカティオーナーの必須ツール。片持ちホイールのセンターロック用ソケット
コーケンではドゥカティに特化したソケットも製造している。41DUと46DUの6角ソケットは748/916/996/998等の片持ちスイングアーム用で、ホイール側46mm/スプロケット側41mmだ。
※本記事は“モトメカニック”が提供したものであり、文責は提供元に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
バイクいじりの専門誌『モトメカニック』のお買い求めはこちら↓
あなたにおすすめの関連記事
水中の目に見えないほど小さな溶存気体をマイクロバブルとして排出 タブと呼ばれる洗浄水槽のステンレスの板厚や剛性などの基本構造から始まり、超音波を発生する発振器の総務省指定型式認証取得に至るまで、既存の[…]
静電気を取り除く小さなパーツで多くの変化が起こる 回転でも摺動でも空気でも液体でも、何かが動くところには必ず発生する静電気。その"気づき"に大きな役割を果たしたのが、特許を取得したNGCジャパンの"ス[…]
ボタンひとつで設定圧力まで空気を入れてくれる小型コンプレッサー 「スマートエアポンプ」の本体は、余計な出っ張りのないスクリーンタッチボタン方式の操作系を採用した片手サイズで、USBケーブル充電式のバッ[…]
ついに5本目のスプリング。これで完成?? 荷物満載、もしくは荷重をしっかりかけたスポーツ走行(飛んだり跳ねたりも含む)では申し分のない結果となった、ミヤシ仕様のCT125ハンターカブ用リヤサスペンショ[…]
ついに4本目に突入。今度は高荷重仕様です (前回より続く) さて、新たに送られてきたバージョン4のスプリングは1.2-2.0kgf/mm。今までよりも、ぐんと固くしたもので、純正(1.4 kgf/mm[…]
最新の記事
- なんと電動過給のV型3気筒エンジン!! ホンダが全く新しい内燃機関搭載コンセプトモデルを世界初公開!
- 空飛ぶノミ?! ロイヤルエンフィールドが新しい電動バイクブランド「FLYING FLEA」をローンチ
- ヤマハ「MT-09」「MT-03」「MT-125」「MT-10」の2025年モデルが一挙登場! MT-03/MT125はコネクティビティ強化
- “半ヘル”をかぶっていいのは、どの排気量のバイクまで?【お手軽だけど安全性は…】
- ミッドナイトスペシャル再来! ヤマハ「XSR900」ブラック×ゴールドの2025年モデルが登場
- 1
- 2