
プラグホールの形状やサイズによって求められるソケットはさまざま。空冷エンジン専門のサンデーメカニックにとっては、プラグの二面幅に応じたソケットがひとつあれば足りるかも知れないが、細くて深い穴の底にセットされたプラグを着脱するために、専用工具のようなプラグソケットが欠かせないエンジンも存在する。ここではソケット専門メーカーであるコーケンのおすすめツールを紹介しよう。
●文:モトメカニック編集部 ●外部リンク:山下工業研究所
ソケット専門メーカーのこだわりに注目、スパークプラグソケット(クリップ付)
スリムな外径や特徴的なクリップ式ホルダーなど、コーケンのスパークプラグ用ソケットのベーシックとなる製品。プラグサイズについては、プラグメーカーの呼称で覚えているサンデーメカニックも多いだろうが、二面幅で表記される。NGKプラグでバイク用なら、Cプラグ用の16mm/Dプラグの18mm/Bプラグの20.8mmがポピュラー。
【コーケン スパークプラグソケット(クリップ付)3300C】●税別希望小売価格:13mm2350円/14mm2790円/16mm2790円/ 18mm2790円/20.8mm3270円 [写真タップで拡大]
金属製クリップのフリクションで六角部をホールドし、奥の真鍮製ガイドでプラグ穴に正確に挿入できるのがコーケン製の特長。六角部を磁石で吸引するタイプは、硬い磁石がプラグの碍子を傷つけることがあるが、柔らかい真鍮ならその心配はない。 [写真タップで拡大]
プラグホールが深いエンジンでもエクステンションバーなしで作業できる180mmサイズ
プラグホールが深いエンジンでは、プラグを取り付ける最初の段階からプラグソケットを使わなければならないこともある。ソケットにエクステンションバーを差し込むと、わずかなガタが気になることもあるが、このソケットなら作業時のダイレクト感は抜群だ。
コーケンのロングスパークプラグソケットには、全長180mmと250mmタイプがある。250mmのリーチをソケット+エクステンションで実現しようとすると、それなりにガタつきも出るので、一体化されているメリットは大きい。ソケット差し込み部分は、指の掛かりが良好なローレット仕上げ。 [写真タップで拡大]
シリンダーヘッド上部が狭いエンジンでプラグ着脱が容易になるユニバーサルタイプ
プラグとプラグソケットがガタつきなく収まるのが理想だが、シリンダーヘッドやガソリンタンクとのクリアランスによっては、ソケットとハンドルに角度をつけた方が作業しやすいこともある。そんな場合に、自由に角度を変えられるユニバーサルタイプが重宝する。
スパークプラグの締め付け過ぎを防ぐトルクリミッター付きラチェットハンドル
新品プラグを締める際は回転角度で判断できるが、再使用時にどこまで締めれば良いか迷うもの。このラチェットハンドルは、25Nm以上の締め付けトルクで空転しオーバートルクを防止できる。プラグメーカーによれば、Bプラグの適正締め付けトルクは25~30Nmだ。
最新スポーツモデルに多い六角穴付きアクスルシャフトに最適
スーパースポーツモデルを中心に採用されている、六角穴付きアクスルシャフトに対応するヘックスビットソケット。20mmを超える大きなビットを製品化している工具メーカーは少ないので、ユーザーにとってはありがたい。
ドゥカティオーナーの必須ツール。片持ちホイールのセンターロック用ソケット
コーケンではドゥカティに特化したソケットも製造している。41DUと46DUの6角ソケットは748/916/996/998等の片持ちスイングアーム用で、ホイール側46mm/スプロケット側41mmだ。
【コーケン ドゥカティ用リヤホイールナットソケット】●税別希望小売価格:4400M-41DU 6720円/4400M-46DU 7090円/4405M-36DU 5850円/4405M-55DU 7880円 [写真タップで拡大]
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