2022年より始まったクシタニの「ライテクをマナボウ」。2023年からは、そのオフロード版の「オフテクをマナボウ」の連載が開始! 全日本モトクロス選手権IA1クラスで5度チャンピオンを獲得し、世界選手権にも出場した経験を持つ山本鯨氏を講師として、オフロードバイクのライディングテクニックを学んでいく。
●文:稲垣正倫 ●外部リンク:KUSHITANI LOGS
まず「芯」を理解する
今回のテーマは「芯を捉えるポジショニング」。オフロードバイクは舗装されてない路面を走るため、よく「バランス感覚が必要だ」という話を聞くことがあるが、山本氏によると、この「バランス感覚」=「芯を捉えてバイクに乗れるか乗れないか」ということらしい。芯とは一体何なのか?
芯とは、タイヤが地面に接触している接地部分のこと。走っている時のタイヤの接地面積はテレホンカードやクレジットカード1枚あるかないかぐらいの大きさで、そこに芯が凝縮されているという。例えば、バイクがまっすぐ立ってる状態では、地面に向かって垂直に軸があるが、コーナリング時などバイクが傾けば軸も斜めになる。芯は路面や傾きによって大きく変化するものなのだ。
コース状況によって「芯」は次々に変化する
芯のイメージは掴めたものの、実際にバイクの芯を意識して走るというのは簡単なことではない。特にオフロードコースの路面は凸凹しており、数センチずれただけでも路面の状況は大きく変化する。その変化に合わせて芯を意識、捉えていくことが、オフロード走行のコツというわけだ。
しかし、そもそもオフロードバイクに乗ったことがない人にとっては、車高の高いオフロードバイクに跨ることが不安だったり、どんなふうに乗れば良いかわからないという方も多いはず。そこで今回は、芯を捉えるための第一歩として、ライディング前の乗車動作とポジションの決定という基礎的な部分をおさらいしていく。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
あなたにおすすめの関連記事
そもそも「ライテク」って何だろう? 「ライテク」と聞くと、ハイスピードで深くバンクして曲がるような、端的に言えば飛ばすためのテクニック、と感じるライダーは多いだろう。もちろんレースやサーキットで好タイ[…]
オフロードコースをオープンし、本格オフロードウエアを開発! クシタニがバイクウエアの総合ブランドになるべく、25年ぶりに本格オフロードプロダクツの開発をスタート。そのために、まずは長野県と岐阜県にまた[…]
スプロケットメーカーが手掛けるチェーンだから安心! ワングレードで選びやすく! お財布にやさしい価格も実現 サンスターのチェーンは520/525/530の3サイズを用意。現行スポーツバイクなら250c[…]
ミシュランの専用設計ソール×ATOPダイヤルクロージングシステムの「BULL WP ブーツ」 ストリートからロングツーリングまで幅広いシーンに活用できる「BULL WP」。バイクを操作するためのオリジ[…]
最新の関連記事(KTM)
「KTMを将来に向けて強固なものに」 ステファン・ピアラー氏「過去30年間で、私たちはヨーロッパ最大のモーターサイクル・メーカーに成長しました。我々の製品は、世界中の何百万人ものライダーを元気づけてい[…]
経済情勢、および為替レートの変動を受け、KTMがメーカー希望小売価格を改定。2024年8月1日より新価格にて販売開始するという。たとえばストリートモデルのフラッグシップ、1390SUPER DUKE […]
レースシーンからインスピレーションを受けた新カラーRC390 RC390は、妥協のないスポーツバイクの美学、軽快なハンドリング、そしてストリートやサーキットでの印象的なパフォーマンスを提供するとされる[…]
デュークシリーズ30周年に登場するKTMロードスポーツの最適解が進化 KTMのデュークの歴史は、1994年に登場した『620デューク』からはじまった。エンデューロレースで培ったノウハウを凝縮したパワフ[…]
30周年を迎えるKTMデュークの新時代をリードするスタンダード 2024年、デュークシリーズが30周年を迎えるにあたり、KTMはデューク/スーパーデュークシリーズの刷新を図った。その先陣であり、中心的[…]
人気記事ランキング(全体)
私は冬用グローブを使うときにインナーグローブを併用しています。防寒目的もありますし、冬用グローブを清潔に保つ目的もあります。最近、長年使い続けたインナーグローブが破れてしまったこともあり、新品にしよう[…]
TRIJYA(トライジャ):カフェレーサースタイルのX500 パンアメリカやナイトスターなど水冷ハーレーのカスタムにも力を入れているトライジャ。以前の記事では同社のX350カスタム車を掲載したが、今回[…]
高回転のバルブ往復にスプリングが追従できないとバルブがピストンに衝突してエンジンを壊すので、赤いゾーンまで回すのは絶対に厳禁! 回転計(タコメーター)の高回転域に表示されるレッドゾーン、赤くなっている[…]
従来は縦2連だったメーターが横2連配置に ヤマハは、2004年に欧州で誕生し、2017年より日本を含むアジア市場へ(250として)導入されたスポーツスクーター「XMAX」の2025年モデルを欧州および[…]
2018 カワサキ ニンジャ400:250と共通設計としたことでツアラーから変貌(2018年8月30日公開記事より) 2018年型でフルモデルチェンジを敢行した際、従来の650共通ではなく250共通設[…]
最新の投稿記事(全体)
「キミ、暴走族なの?」 これはもう昭和の定番。40代以上の方は一度くらい聞いたことあるという方も多いのでは? ちょっとアグレッシブな走り方をしていると「暴走族なの?」と挑発的に言い放ってくる警察官はけ[…]
大型二輪免許は18歳から取得可能! バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付以外には“AT限定”免許も存在する[…]
[◯] Vツインの味わい不変。Xはスタイリッシュだ 初出は1999年という非常に長い歴史を持つスズキのSV650。国内の新排ガス規制に対応した結果、最高出力は76.1→72psに、最大トルクは64→6[…]
突然の交通取り締まり! 違反をしていないときでも… 交通ルールを守って安全運転に努めているのに、とつぜん取り締まり中の警察官に止められてしまった経験がある方は多いはずです。 「え? なにか違反した?」[…]
グローバルサイトでは「e-アドレス」「アドレス125」と表記! スズキが新型バッテリーEV(BEV)スクーター「e-ACCESS(e-アクセス)」、新型スクーター「ACCESS(アクセス)」、バイオエ[…]