
バイクショップに行ったら「そろそろタイヤ交換をした方が良い」と言われた…けれど、愛車のタイヤを見ると、けっこう溝が残っている。なぜ交換しないとダメなの? タイヤに賞味期限なんてあるんですか?
●まとめ:ミリオーレ編集部 ●外部リンク:KUSHITANI LOGS
溝が十分あったら大丈夫な気がするが…
タイヤが減ったら交換するのは当たり前。反対にあまり減っていなくて溝が十分あるなら交換する必要がないのでは? それなのに「そろそろ交換」と言われても、なんだか素直に納得できない…。溝の有無以外に、タイヤを交換する基準があるのだろうか?
一般的にタイヤを交換する基準は、溝が無くなったら(スリップサインが出たら)と考えて間違いはない。しかし溝が十分に残っていても、タイヤが古くなっていたら要注意だ。
タイヤの主な素材である“ゴム”は、紫外線を浴びたり、大気中のオゾンによって徐々に劣化して行く。タイヤの表面に細かなヒビ割れを起こすこともあるが、見た目にほとんど変化がない場合も多いため、劣化に気づきにくいのが実情だ。しかし劣化するとゴムが硬くなり、路面の凹凸を吸収する性能(ダンピング性能)が落ちてグリップ力が下ってしまうのだ。
ところが、グリップ力が低下すると言われても「そんなに飛ばさないから大丈夫」と考える人もいるようだが、それはカン違い。ダンピング性能やグリップ力が落ちると、街中の信号停止などのブレーキも効きが悪くなって制動距離が伸びたり、雨の日の濡れた路面で滑りやすくなるので、飛ばさなくても危険度がアップしてしまう。ダンピング性能が下れば乗り心地自体も悪くなるし、厳密にいえば燃費も悪化するので良いことナシ。だから溝が十分残っていても、古くなったタイヤは交換を薦められるのだ。
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
あなたにおすすめの関連記事
深いバンクはバイクの醍醐味!……だけど? バイクは車体を傾けて曲がる乗り物。この傾ける=バンクするアクションこそが楽しさであり難しさでもあるのはライダーならご存知の通り。……というコトは「深くバンクす[…]
自走でサーキットへ! その道中さえもがスポーティで楽しい タイヤをブリヂストンのバトラックス レーシングストリート RS11(以下RS11)に交換したBMWのS1000RRは、とてもしなやかに一般道の[…]
カーボンパーツでCB1000Rをよりスポーティーに! ホンダが新たなるCBとして提案したCB1000Rは、2018年から日本でも販売を開始。丸目ヘッドライトは、他のこのカテゴリーにはない落ち着いたデザ[…]
【2023年SBK開幕戦を観戦。改めてピレリの強さを知る】ピレリ ディアブロ スーパーコルサが第四世代のV4に進化!Vol.1はこちら 日本では考えられない高速セクションで抜群のフィット感を約束 「な[…]
AELLAクオリティをZ900RSで味わう カワサキZ900RSでこの性能を体感できるとは思っていなかった。京都のカスノモーターサイクルがプロデュースするAELLA(以下、アエラ)のパーツラインナップ[…]
最新の関連記事(タイヤ)
ドライグリップを最大化した公道用タイヤ 2020年の年初に発売され、各メーカーのスーパースポーツマシンにOEM装着されてきたレーシングストリートRS11に後継モデルが登場した。 新作のバトラックスレー[…]
JMS2025のダンロップブースに出現 世界中で人気のアドベンチャーバイクだが、地域によって走行シチュエーションは異なり、日本国内ではほとんどオンロード専用ツアラーのように振る舞っているのに対し、欧米[…]
タイヤの内圧規定ってなんだ? 今シーズン、MotoGPクラスでたびたび話題になっているタイヤの「内圧規定」。MotoGPをTV観戦しているファンの方なら、この言葉を耳にしたことがあるでしょう。 ときに[…]
バイクのパンク修理を自分でやるときに知っておきたい基本知識 どんなに注意して走っていても、路面の釘やネジなどを拾ってパンクすることは少なくありません。とくにバイクは路肩を走行する場合も多く、路肩には車[…]
インプレッションタイヤ:スポーツマックスQ5S/Q5A/Q5 スポーツマックスQ5S ストリートからサーキットまでカバーする、優れた運動性能のハイグリップタイヤ。絶大なグリップ力を誇るレース用微粒子カ[…]
人気記事ランキング(全体)
通勤からツーリングまでマルチに使えるのが軽二輪、だからこそ低価格にもこだわりたい! 日本の道に最適なサイズで、通勤/通学だけでなくツーリングにも使えるのが軽二輪(126~250cc)のいいところ。AT[…]
[A] 前後左右のピッチングの動きを最小限に抑えられるからです たしかに最新のスーパースポーツは、エンジン下から斜め横へサイレンサーが顔を出すスタイルが主流になっていますよネ。 20年ほど前はシートカ[…]
ひっそりと終了したスズキの名Vツイン スズキのミドルクラスを長きにわたり支えてきた傑作ネイキッド、『SV650』およびカフェレーサースタイルの『SV650X』が、ついにその生産の歴史に終止符を打った。[…]
主流のワンウェイタイプ作業失敗時の課題 結束バンドには、繰り返し使える「リピートタイ」も存在するが、市場では一度締め込むと外すことができない「ワンウェイ(使い捨て)」タイプが主流だ。ワンウェイタイプは[…]
足着きがいい! クルーザーは上半身が直立したライディングポジションのものが主流で、シート高は700mmを切るケースも。アドベンチャーモデルでは片足ツンツンでも、クルーザーなら両足がカカトまでベタ付きと[…]
最新の投稿記事(全体)
新型Z900RS発表を記念した火の玉グラフィック! 「かわす性能」をさらに高めるためのフォルムを生み出す、世界初のシールドシステム〈VAS-VCシステム〉を搭載したアライヘルメット「RAPIDE-NE[…]
SHOEI NEXT LINEのクロスロゴ第2弾がネオクラシックラインに満を持して登場 『NEXT LINE(ネクストライン)』は、SHOEIが2023年にスタートさせた、“遊び”をキーワードにしたブ[…]
MotoGPを席巻するマルケス兄弟のレプリカモデルがX-Fifteenに登場! 『X-Fifteen MARQUEZ MOTEGI 5』は、マルク・マルケス選手が2025年のシリーズチャンピオンを決め[…]
1955年に設立、同年にはYA1を発売しレースでも活躍、その後はホンダに次ぐバイクメーカーに 2025年に設立70周年を迎えたヤマハ発動機は、楽器などで知られるヤマハ株式会社から派生した歴史を持ち、モ[…]
「いつか一緒に走ろう」の約束から8年が経った レースの取材をしていると、大分県のオートポリス・サーキットに年に3度ほど訪れる。このサーキットは大分県に所在しているが、熊本側から向かう方が便利な立地だ。[…]




































