カスノモーターサイクル カワサキZ900RS【1cm、2度の違いを楽しみ、自分のポジションを手にいれよう!】

  • BRAND POST[PR]: AELLA[カスノモーターサイクル]

カワサキ×アエラ×京都が融合したカスノモーターサイクルのZ900RS。京都生まれのコラボとあって『和』の雰囲気を醸したZ900RSは、他にはない佇まいに仕上がっている。極低速のUターンからコーナリングまで、とにかくスムーズ。ライダーの意思が直感的に伝わるダイレクト感に夢中になる。

●文:リオーレ編集部(小川勤)  ●写真:折原弘之 ●BRAND POST提供:カスノモーターサイクル

Zらしさを大切にしたカスノモーターサイクルのZ900RSカスタム。

AELLAクオリティをZ900RSで味わう

カワサキZ900RSでこの性能を体感できるとは思っていなかった。京都のカスノモーターサイクルがプロデュースするAELLA(以下、アエラ)のパーツラインナップは、これまではドゥカティやBMWなどの外車が主流。それだけにこの『アエラ感』をZ900RSで堪能できることがとても嬉しいのだ。

Z900RSのデビューから少しして、アエラはパーツの研究&開発をスタート。ステップやハンドルなどこれまでに培ってきたノウハウをZ900RSに投入し、商品化してきた。ここ数年、新しいパーツが出る過程で何度か試乗をしてきているが、その度に違う表情を見せてくれている。

そして印象的なのは、出会う度にスタイリッシュさに加え、バイクとライダーの一体感が向上していること。これはさすがとしか言いようがなく、今回取材に同行してくれたカスノモーターサイクルの青木さんを筆頭にショップスタッフがよく乗り込んで仕上げていることが伝わってくる。

今回は、様々な部分をブラッシュアップしたZ900RSとアプリリアのRS660で、青木さんと清里をツーリング。RS660の試乗に関しては別の機会に紹介したいと思う。

ちなみにアエラの語源は、開発時に思わず出た「あー、えら(京都弁で『あー、しんどい』)」からきている。開発というものづくりの大変さがブランド名にも表れている。

「数値化は難しいですが、アエラはアジア人の体系に合うポジション作りを目指しています。レースではなく、日常的にスポーツライディングのしやすいポジションですね。アエラはNCマシンを導入するのはかなり早かったですが、今は皆が持っています。だからこそ数値制御で誰もが作れるものづくりではなく、アエラにしかない商品はなにか?というアイデアはとても大切。可変ハンドルはそうして生まれたプロダクトの一つですね」と青木さん。

青木さんとは20年来の付き合い。とにかく青木さんはバイクによく乗る。バイク好きのスタッフたちとツーリングからサーキット、オフロードとあらゆる走りを楽しむ。カスノモーターサイクルがディーラーとして手掛けるドゥカティやBMWはもちろんだが、今回のZ900RSのように様々な車種の製品を開発。僕のわがままから、鉄馬に参戦したロイヤルエンフィールドも手がけることに……。

1cm、2度の違いを楽しむ自分に合ったポジション作り

正直、最近のバイクのポジションはとてもよくできている。Z900RSに関してもリラックスできるポジションが与えられており、メーカーも多くのユーザーをターゲットにしていることがよくわかる。

そこでアエラが提案するのは、日常的なスポーツ性。サーキットでなく市街地やツーリング、ワインディングで操っている楽しさをアップさせるためのトータルバランスの向上だ。

そのひとつがポジションで、アエラのZ900RSに跨るととてもコンパクト。ハンドルはノーマルより近くて狭く、ステップもノーマルから大きくずらしているわけではないけれど、下半身のホールド感がとても良い。

ポジションの変更でバイクのフィーリングがぜんぜん変わることを、改めてアエラのZ900RSが教えてくれる。ステップなら1cm単位、ハンドルなら絞り角2度、高さは数mm(オプションのスーペーサーを使用することもできる)単位、もしくは起こしたり倒したりすることで無段階で調整が可能だ。

Z900RSはそもそもコンパクトで軽いが、アエラのZ900RSはまるでもっと排気量の小さなバイクに乗っているような気にさせてくれる。走り出してすぐにライダーとバイクの一体感が得られ、軽快感もアップ。初めて走るワインディングの、先の見えないブラインドコーナーも理想的なラインを描ける。

また、これだけ多くのパーツが変わっているにも関わらず、どこにも違和感がないのだ。すべてのパーツが調律されているのが伝わってくる。

アルミ削り出し可変ハンドルfor カワサキZ900RS
ハンドルは通常のパイプでなく、アルミ削り出し。様々なアジャストが可能、それが他のハンドルにない魅力。跨った時に目に飛び込んでくる高級感も抜群。STDよりも高さを約20mm低く、幅を最大で40mm狭くしている。7万9750円。また、別途ハンドルポスト(1万7600円)やハンドルアッパーブラケット(2万3210円)も用意。

アジャスタブル機構の付いたハンドルはかなり斬新。ハンドル標準で装着されるスペーサーは2mm。オプションで7mm、9mm、12mmも用意される。ハンドル注文時であれば上記サイズへの変更は無料。追加注文の際はスペーサー+ボルト1台分で3575円が必要となる。

ライディングステップキットfor カワサキZ900RS
Z900RSに似合う専用デザインにより、丸みを帯びたZらしいフォルムにマッチ。ステップバーはよくありがちなローレットでなく、削り出し。高い剛性感とグリップ感を約束。ブラックとホワイトが選べて各8万300円。ポリッシュは7万6890円。特色アルマイトは9万1190円。

ポジションは4つから選べる。変化を感じながら自分に合ったポジションを探しを楽しもう!。ペダルの軸受部にはベアリングを装備、また剛性感の違いやヒールプレートの形状なども操作性に大きく影響する。

ギヤチェンジのタッチ改善に貢献するシフトホルダー。2ピース構造とすることで製品誤差に合わせやすく、取り付けも簡単に。ブラック、ポリッシュ、ホワイトから選べ、9460円。ノーマルステップにも装着可。

何か不安な要素があるならバイクを自分に近づけよう!

バイクに乗っていると、何かと悩みを抱くことが多い。そんな時はなるべくパーツに頼ってバイクを自分に近づけるのが得策だ。キャリアが浅いと自分のテクニックのなさを感じてバイクに合わせる努力をしがちだ。それは間違ってはいないが、物に頼れるところは頼ってしまった方が近道だ。

それを『セッティング……』というと難しいし、関係ないと思う方も多いと思うが、例えば車の運転席に座ったらまず何をするだろう。きっとシートやハンドルを自分に合わせるはずだ。バイクも一緒で、アエラのパーツを使えばそれと同じ感覚で自分にバイクを合わせることができるのだ。

それは前述したポジションだけでなく足着き性が悪ければ、車高調整リンクロッドを使えば±20mmの範囲でアジャストが可能。リンクプレートの形状を変えて車高を下げるよりもハンドリングの変化が少ない。

また、シフト操作時の節度を上げたければシフトホルダーを装着すると良い。ステップと併用すればその効果はさらに高まるが、ノーマルステップでもこのパーツを装着することでシフトタッチを改善することが可能。ちなみにこれは多くのZ900RSオーナーが走り出してすぐに体感できるパーツとして好評だという。

カスタムの派手さはないけれど、アドバンススロットルバルブも体感効果の高いパーツ。コーナーの立ち上がりや、市街地などでもスロットルの開け始めでドンッと出過ぎると感じる方にオススメだ。

スロットル開け真面目の反応をほんの少しだけ緩やかにしたアドバンススロットルパイプ。写真の右からノーマル、3Dプリンター、製品。写真左はノーマルと製品(左)の比較。左側の形状が異なるのがわかる。

内圧コントロールバルブはシフトダウン時やスロットルを急閉した時のエンジンブレーキを軽減。エンジンのスムーズさも増し、スロットルワークがしやすくなるアイテムだ。他にもチタン製のハンドルバーエンドカラーやハンドルバーエンド制振カラーなどはハンドルの微妙な振動を打ち消すアイテム。長距離走行時の疲れを軽減してくれる。

これらのパーツに派手さはない。しかし、小さな効能の積み重ねが、トータルの仕上がりに大きく影響し、それが走りに集中できるバイクを構築していくのだ。

また、面白かったのはオーバーサスペンション。これはアルミの筒状の中に錘(オモリ)が入っている、いわゆるマスダンパーなどと呼ばれるセッティングツールの一種。プリロードをかけ錘が作動する領域を変化させることで、ハンドリングを安定方向に振ったり軽快方向に振ることができるのだ。

オーバーサスペンションに関しては、今後別途記事にするが、その変化は確実に感じられるものなので、サスペンションセッティングの延長線上に考えるとバイクをより好みに近づけることが可能な画期的なツールだ。

アエラは削り出しパーツの先駆者である(詳しくはカスノモーターサイクルは創業49年、AELLAはブランド設立32周年を迎えて【ファクトリーマシンへの憧憬から始まったスペシャルパーツづくり】)。そんな彼らの進む道はアエラにしかできないものづくりだ。

「単にパーツを削るだけでなく、そこに思いや付加価値をのせたいんです。ステップを全車種異なるデザインにしているのもそのためです。アエラにしかないものという意味では、可変ハンドルが良い例ですね。僕たちはどうすればもっと楽しく、安全になるかを常に考えています。だからこそ、僕たち自身がバイクに乗るし、バイクで遊びます」と青木さん。

Z900RS用の開発はまだまだ進行中で、青木さんの頭の中では次なるアイテムがすでに描かれていた。今からアエラのZ900RSとの再会が楽しみだ。

自らのアイデアを形にして着実に堅実に進化していくアエラのZ900RS。ホイールはダイマグ製のマグネシウム鍛造。フロントフォークはスクーデリアオクムラでチューニング。フロントディスクはサンスター製のφ320mmを装着。

リヤサスペンションはオーリンズ製。アルミ削り出しプリロードアジャスターノブは5色から選べる。φ320mmディスクに対応するチタンキャリパーボルトは3万1240円。ノーマルディスク用は2万8930円。極めて高い精度で座面がボルト本体に対して直角が出ており、なおかつ座面も広いため、純正と同じ締結力でもキャリパーを確実に装着することが可能。それがブレーキのタッチを向上させるのだ。φ320mmディスク用のチタンブレーキキャリパーオフセットカラー(10mm)も同様に精度の高い作り。

リンクプレート(1万9360円)はノーマルと同形状だが、A7075という硬いアルミから削り出すことで強度をアップ。車高調整リンクロッドセットも同素材から削り出し±20mmの間で車高調整が可能。

アールズ・ギアとコラボしたチタンフルエキゾーストは−8kgを実現。2BL-ZR900C(〜2022)のチタンポリッシュは23万4300円、チタングラデーションは23万9800円。8BL-ZR900K(2023〜)のチタンポリッシュは29万1500円、チタングラデーションは27万7000円。

最高出力は96.6psから103.7psへ、最高トルクは8.7kg/mから9kg/mになる。サイレンサーエンドはアエラ製らしくアルミ削り出し。

フレームスライダーは2万8380円、 3色から選べるエンジンカバーガード3点セットは4万9720円でもちろん単品でも購入可能。 

ハンドルの微振動を軽減する効果のあるハンドルバーエンド チタンカラー2枚セット(Φ30×3mm厚)は4620円、ブルー仕様は6820円。ブレーキレバーガード&バーエンドスライダーセット(内径16mm〜17mm対応)は2万6400円。ラジエタープロテクター(2018-2020)は2万2990円 、ブラックは2万8600円。 2021〜のモデルは形状が異なるが同価格で用意。

ちなみにラジエターキャップカバー TYPE-I(2018-2020に対応/7480円)はこんな感じで生み出される。巨大なアルミブロック(右)から90%以上のパーツを削り出して制作。ブラック、レッド、シャンパンゴールドが用意される。2021〜のモデルに対応するラジエターキャップカバー TYPE-IIもラインナップ。

オーバーサスペンションは5万1150円。車体のフィーリングが変化する新たなるセッティングツールで、錘の動き方を変えると車体にしっとり感が出たり、軽快感が出る。Z900RSに関しては僕は軽快感がある方が好きだったが、安定感を出すとリヤタイヤのグリップ向上を感じることもある面白いパーツ。こちらは別の機会に詳しく紹介したい。

内圧コントロールバルブは2万1670円。走行時、エンジンのクランクケース内はピストンの往復運動によって加圧状態となるが、この内圧を適正に保つ。振動減少や、エンジンブレーキを軽減する効果がある。

アエラ×京都×カワサキをイメージした立体感のあるペイントが独特。興味ある方は是非ともカスノモーターサイクルを訪れていただきたい。


※本記事はカスノモーターサイクルが提供したもので、一部プロモーション要素を含みます。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。