
30周年を迎えたヨコハマ ホッドロッド・カスタムショー(以下HCS)が12月4日に開催された。ムーンアイズが主催するインドアでは日本最大級のカー&モーターサイクルショーで、今回は2万1000人が来場した。
●文:ミリオーレ編集部(小川勤) ●写真:小川勤 ●外部リンク:ヨコハマ ホッドロッド・カスタムショー
世界が注目するカスタムショー!
HCSは世界中から注目されるカスタムショーで、バイクメーカーとしてはハーレーダビッドソン、インディアンモーターサイクル、BMWモトラッド、ロイヤルエンフィールドがスポンサーとして参加している。
開場は8:00〜と早いが、6:30の時点でパシフィコ横浜のエントランスは長蛇の列。2021年はコロナ禍のためPre 30thとして開催したのだが、本開催は久しぶり。いかに心待ちにしているファンが多いかをこの列が物語っていた。
モーターサイクルショーやモーターショーとは客層がまったく異なり、僕自身も初めてイベントを見たのだが、そこには独創のアメカジワールドが広がっていた。来場している方々の印象はライフスタイルの中心がファッションという方が多く、そうした人たちの感性を刺激するクリエイティブなバイクやクルマに僕自身もワクワクさせられた。
美しく仕上がったバイクやクルマは、走ることよりもアートに振ったテイストのものが多いが、そのどれもが細部まできちんと仕上げられていたのが印象的だった。
9:00からはライドインショー!
今回のHCSではひとつトラブルがあった。アメリカのオークランド、カリフォルニアで発生した港湾のストライキによる出航大幅遅延により、バイクがイベント当日に間に合わない事態が発生してしまったのだ。そのため、HCSではライドインショーと呼ばれる、ゲストが自身の製作したバイクで走行しながら会場に入るシーンがあるのだが、それが叶わなかったメンバーもいた。
先日、記事で紹介した木村信也氏が手がけたBMW R18ベースの「THE WAL」もそのうちの1台。木村氏はノーマルのR18を駆ってライドインショーを楽しんだ。
アメリカを拠点に活動する木村信也氏。BMWブースではトークショーを開催。残念ながらR18ベースの「THE WAL」は展示することができなかったが、そのカリスマ性は健在。多くの方が木村氏と話をしていた。「THE WAL」は12月25日までDEUS EX MACHINA ASAKUSA(デウス エクス マキナ アサクサ)に展示されている。
展示してあったバイク&クルマの一部を紹介しよう!
2019年、2021年にHCSのBest Of Show Motorcycleを獲得したSURE SHOTの2台。1997年のハーレーダビッドソンFXDLと、1968 年のハーレーダビッドソン アーリーショベルヘッド
Best Motorcycle Europeanを獲得したチェリーズカンパニーのマシン。ベースはBMWのHP2スポーツ。
ムーンアイズ代表のShige Suganuma氏がドライブするムーンバギー 『Wave Hunter』。一緒にスケートしながらレジェンド スケーターのSteve Caballero氏が2017年以来、5年ぶりに来場した(左)。1970年代初頭にアメリカのドラッグレースであるNHRAで活躍した、VWビートルのレーサーInch Pincher Too!がFLAT4の手によって復活(右)。
ハーレーダビッドソンはNEIGHBORHOOD(ネイバーフッド)とアパレルをコラボ。その際に製作されたカスタムをハーレーダビッドソンジャパンの野田一夫社長がライド!
46ワークスのロードスターコンプリートは、モト・グッツィのル・マン1000がベース。ル・マン1000からは想像ができないほどスタイルを変貌させているが、よく走りそうなパッケージ。46ワークスらしさに溢れた1台。
ロイヤルエンフィールドは初めてスポンサーとして参加。ラフクラフト、ソーサ・メタルワークスのカスタム2台とアメリカンフラットトラックレースに参戦するファクトリーマシンを展示した。この3台は12月23日までロイヤルエンフィールド東京ショールームに展示されている。各リンクで詳細なディテールを紹介しているので、そちらもぜひ!
ブーツメーカーであるレッドウイングとコラボしたチーフダークホースを展示したインディアンモーターサイクル。ツールバッグ、ソロサドル、タンクパネルはレッドウイングのブーツと同じレザーを使用して製作された。
ロケットモーターサイクルは、サバーバンで1982年式のTZ250を牽引。この雰囲気、とても素敵。思わずモノクロスサスペンションを覗き込んでみたくなる。
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