1900年代のボードトラックレーサーをイメージ

ロイヤルエンフィールドの空冷650ccツインが際立つ鉄の塊!【カマラ by ソーサ・メタルワークス】

30周年を迎えたヨコハマ ホッドロッド・カスタムショー(以下HCS)に展示されていたソーサ・メタルワークスのカマラは、エンジン以外はすべてワンオフの一品物。そしてそのほとんどが鉄、スチールで構成されており、まさに鉄の塊。その独特の存在感は、まさにアートの領域だった。


●文:ミリオーレ編集部(小川勤) ●写真:長谷川徹 ●外部リンク:ロイヤルエンフィールド東京ショールーム

クリアすら吹いていない、スチール地肌の特別な存在感

2012年にクリスティアン・ソーサが弟のロベルトとともに創設したソーサ・メタルワークス。アメリカのラスベガスを拠点に、四輪カスタムの世界でさまざまな金属加工の技術を発揮。その後、バイクにも進出し、世界中のカスタムシーンで活躍している。

「KAMALA(カマラ)」と名付けられたこのマシンは、その高い加工技術、そしてデザインを駆使して製作されている。クロモリ鋼管のフレーム、ガーダーフォーク、外装類はすべてクリスティアンによるハンドメイドのスチール製だ。

ロー&ロング、そして徹底してスリムに製作されたカマラは、かつて二輪や四輪のレースが行われていた木製のオーバルコースであるボードトラックを駆け抜けていたボードトラックレーサーがモチーフとなっている。

ベースはコンチネンタルGTとのことだが、エンジン以外にその面影はまったくない。

カマラはボートトラッカーをイメージしてデザイン。1900年代のアメリカで行われていたボートトラックレースは、木でできたオーバルコースを150km/h以上で走っていたという。その文化は、ダートトラックや四輪のオーバルレースに受け継がれていった。

ロイヤルエンフィールドの空冷650cc単気筒エンジンは、近年登場したとは思えないクラシックな雰囲気を大切にしたエンジン。温もりがあり、磨くことも楽しめる。最新エンジンなのに1900年代のスタイルに違和感なく溶け込むのが凄い。真上からでもエンジンのヘッドやスロットルボディを眺めることができる猛烈にスリムなつくり。

ボートトラックレーサーだからフロントブレーキは装備しない。リヤタイヤの前には燃料ポンプを置く。このあたりの処理もうまい。

スチールで構成された各部のディテールは、独特の雰囲気。美しさと迫力を兼ね備える。

フロントはガータフォーク。シートは鉄板!。すべてがハンドメイドだが、そのつくりはとても繊細だ。

溶接や叩き出しなど様々な技法を入れながらバイクを製作。ソーサ・メタルワークスには新旧様々な金属加工用の機械が揃っている。

カマラ by ソーサ・メタルワークスがロイヤルエンフィールド東京ショールームに登場!

HCSで注目を集めたカマラ by ソーサ・メタルワークス。好評により12月6日(火)〜23日(金)までロイヤルエンフィールド東京ショールームに展示されることが決定!

ショールームは通常、土日祝日は休みだが、12月11日(日)のみ10〜17時まで特別オープンする。1日限りの開催だったHCSの会場に足を運べなかった方は必見! ぜひショールームへ!


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