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2022年のMotoGPもいよいよ最終戦。MotoGP、Moto2ともにタイトル争いは最終戦まで続き、見応えたっぷりシーズンが続いている。しっかりと最終戦を見届けたい!
●文:ミリオーレ編集部(小川勤) ●写真:スズキ、ミシュラン
バニャイヤが最大91ポイント差を覆し、ランキングトップで最終戦に挑む
2022年のMotoGP第20戦、最終戦バレンシアGPがいよいよ開幕した。ドゥカティファクトリーのフランチェスコ・バニャイヤとヤマハファクトリーのファビオ・クアルタラロのタイトル争いは最終戦まで続いている。
トップのバニャイヤは258ポイント、2位のクアルタラロは235ポイントでその差は23ポイント差。第10戦ドイツGPの時点で、ランキングトップのクアルタラロとバニャイヤは91ポイントも差があったが、後半戦に入ってドゥカティが圧倒的な速さと総合力を発揮。瞬く間にポイント差を縮め、逆転した。
最終戦、バニャイヤが初タイトルを獲得するか? クアルタラロがディフェンディングチャンピオンとなるか? その戦いを見届けたい。
スズキのMotoGPラストレース
今シーズン、残念な話題となったのがスズキのMotoGP撤退である。スズキは2011年末にもリーマンショックでMotoGPの活動を休止していたが2015年に復帰。そして2020年にはジョアン・ミルが念願のタイトルを獲得した。今シーズンも開幕戦から速さを発揮していただけに本当に残念でならない。
最終戦はピットのウォールにファンからのメッセージを印刷。ピットはスズキファンの愛情に溢れている。
最終戦のピット。まさかこんな日がやってくるなんて想像もしていなかった。
マルケスはシートカウルのウイングをテスト
怪我から復帰すると、2戦目からいきなり速さを見せたホンダファクトリーのマルク・マルケス。最終戦の初日にはシートカウルのウイングをテスト。初日は4番手をキープするが、FP1&2共に転倒を喫している。しかし、それはすでに来季を見据えたテストをしているようにも見える。
初日FP2のトップ3はドゥカティが独占。トップはルカ・マリーニ、2番手にはホルヘ・マルティン、3番手はジャック・ミラーだった。
タイトル争いを繰り広げているクアルタラロは8番手、バニャイヤは9番手。このレースから3戦ぶりに復活する中上貴晶は23番手だった。
また、Moto2にも注目。ランキングトップのアウグスト・フェルナンデスを9.5ポイント差で追いかける小椋藍の走りにも注目したい。
マルケスは怪我から復帰後、ドライ路面では積極的にアルミ製のスイングアームを使用。シートカウルのウイングもテスト。最終戦終了後もテストがあるため、そこでのマシンにも注目したい。
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