
●文:モーサイ編集部(中牟田歩実)
バイクは“希望ナンバー”を取得できない
クルマには「希望ナンバー制(希望番号申込サービス)」が存在します。これは、ナンバープレートに一番大きく表示される4桁の数字について、1〜9999の間で好きなものを選ぶことができるというものです。地域名表示/分類番号/ひらがなについては選ぶことはできません。また、特定の番号に希望が集中した場合、そのナンバーを取得できる車両は抽選で選ばれます。
希望されることの多い番号は、縁起の良い数字のゾロ目やオーナーの誕生日のほか、19(=ジューク)/3298(=ミニクーパー)など車名の読みにちなんだ数字、1122(=いい夫婦)/2525(=ニコニコ)などの語呂合わせだといいます。
希望ナンバー制は、味気ないナンバープレートを、センスをアピールするアイテムに一転させることができる魅力的な制度なのです。
しかし現在のところ、制度の対象となっているのは普通自動車と軽自動車のみで、バイクは対象外です。
「バイクにも同様の制度があればいいのに…」と残念に思っているライダーも多いのではないでしょうか。
なぜバイクは希望ナンバーを取得できないのか、国土交通省 自動車局 自動車情報課に尋ねました。
バイクに希望ナンバー制を導入すると、ナンバープレートの値段が高くなる?!
編集部「希望の数字でナンバープレートを取得できる希望ナンバー制ですが、バイクに導入されていないのはなぜでしょうか? 数が多すぎて処理が間に合わないとか…」
国土交通省「逆です。バイクはクルマと比較して数が少なすぎるのです。乗用車の保有台数に対して、バイクは10分の1にも満たないスケールです。希望ナンバー制を導入するとなれば、それに応じて全国のナンバープレート交付施設などとシステム連携をしなければなりません。現在のバイクの台数では、システムや施設に投入する費用と手間が、有用性とバランスせず、制度を維持できません。ナンバープレートを交付する現場からは、『バイクに希望ナンバー制を導入するなら、ナンバープレートの価格(交付手数料)を上げなければ立ち行かない』という声も過去に挙がったと聞いています」……
※本記事は2021年11月19日公開記事を再編集したものです。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
モーサイの最新記事
一回の違反で免許取消になる違反 交通違反が点数制度となっているのは、よく知られている。交通違反や交通事故に対して一定の基礎点数が設定されており、3年間の累積に応じて免許停止や取消などの処分が課せられる[…]
インカムが使えない状況は突然やって来る!ハンドサインは現代でも有効 走行中は基本的に1人きりになるバイク。たとえ複数人でのマスツーリングだとしても、運転中は他のライダーと会話ができないため、何か伝えた[…]
ヤマハ RZV500R「2ストV4エンジン搭載で衝撃のデビューを果たしたYZR500レプリカモデル」 ライトウエイトピュアスポーツからレーサーレプリカへの橋渡しであり、起点とも言えたヤマハ RZ250[…]
高回転まで伸びるエンジン、フレンドリーな乗車姿勢 日本ではまだ馴染みがないかもしれないが、中国のCFMOTOはヨーロッパやアメリカなど先進国を含め、グローバルな展開を行っている二輪メーカーだ(そのほか[…]
バンビーンOCR1000が搭載するのは「2ローターで996cc」のロータリーエンジン、最高出力は100ps 私(1966年生まれ)世代のライダーでバンビーンの存在を知っている人は、おそらくバイク漫画『[…]
最新の関連記事(バイク雑学)
クルマの世界では「並列」表記はほぼ見かけない カタログやメーカーwebサイトでバイクのスペックを眺めていると、エンジン種類や形式の表記で「直列」や「並列」という文字を見かける。いずれもエンジンブロック[…]
実燃費の計測でおなじみだった「満タン法」だが…… エンジンを使った乗り物における経済性を示す指標のひとつが燃費(燃料消費率)だ。 「km/L」という単位は、「1リットルの燃料で何キロメートル走行できる[…]
ボクサー誕生、最強バイクとして世界中でコピー BMWといえば2輪メーカーとしてスーパーバイクS1000系からボクサーのRシリーズなど、スポーツバイクで世界トップに位置づけられるメーカー。 そのBMWが[…]
日本のハイオクは海外ではレギュラー!? オートバイに限らずクルマでも輸入車はほぼすべてハイオク指定。世界に誇る高性能な日本車は、基本的にレギュラーガソリンの給油で事足りる。 そういうところが日本の技術[…]
「緑のおじさん」こと「駐車監視員」の概要 緑のおじさんは、正式には「駐車監視員」と言い、警察から業務委託を受け、駐車違反車両の取り締まり業務に当たる人を指す。 緑のおじさんと呼ばれているものの、18歳[…]
人気記事ランキング(全体)
2025年こそ直4のヘリテイジネイキッドに期待! カワサキの躍進が著しい。2023年にはEVやハイブリッド、そして2024年には待望のW230&メグロS1が市販化。ひと通り大きな峠を超えた。となれば、[…]
一回の違反で免許取消になる違反 交通違反が点数制度となっているのは、よく知られている。交通違反や交通事故に対して一定の基礎点数が設定されており、3年間の累積に応じて免許停止や取消などの処分が課せられる[…]
振動の低減って言われるけど、何の振動? ハンドルバーの端っこに付いていいて、黒く塗られていたりメッキ処理がされていたりする部品がある。主に鉄でできている錘(おもり)で、その名もハンドルバーウエイト。4[…]
50ccクラスは16歳から取得可能な“原付免許”で運転できるほか、普通自動車免許でもOK バイクを運転するための免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大[…]
カワサキZ400FX:DOHC4発のスモールマークII ヨンフォア(ホンダCB400フォア)なき後、400ccクラスに4気筒モデルは不在だった。しかしそれは決して不要だったわけではなく、ユーザーは絶え[…]
最新の投稿記事(全体)
2017年モデル:クラス最高のスペックと装備で登場 かつての4気筒レーサーレプリカの名前を受け継いだ、CBR250RR(MC51)の初登場は2017年。38psという、当時の250ccスーパースポーツ[…]
足着きがいい! クルーザーは上半身が直立したライディングポジションのものが主流で、シート高は700mmを切るケースも。アドベンチャーモデルでは片足ツンツンでも、クルーザーなら両足がカカトまでベタ付きと[…]
友情から始まった無謀なレストア この無謀なレストアは、Seanの親友Sergeyがタブーを知らずにこのバイクを格安で購入したことから始まります。Seanは友情とメカニック魂から、この「鉄くず」同然のバ[…]
スズキGSX400FSインパルス:誕生の背景 カワサキZ400FX、ヤマハXJ400に続き、400cc4気筒ウォーズに3番目に名乗りを上げたのはスズキだった。 1981年4月に発売されたGSX400F[…]
関東ロードミニ選手権で木村隆之介選手が活躍 富樫虎太郎選手、全日本ロードレース選手権へ 2023年FIM MiniGP日本チャンピオンであり、同年の世界大会で2位、2024年筑波ロードレース選手権J-[…]