
●記事提供:モーサイ
94モデル(MC28)から採用された「カードキーシステム」
電気(電装関係)にまつわる秘密や伝説が多いのも、ホンダNSR250Rの面白さである。「ハチハチでは配線を1本抜けばリミッターカットできる」というのはその代表例だが、94モデル以降のMC28には「HRCカードを挿せば劇的にパワーアップする」という都市伝説がある。
1993年末に発売された最終型ことMC28のNSR250R。スタンダードとSEが1993年11月10日発売、SPが1993年12月10日に限定1500台で発売された(写真はSE)。
1994年型NSR250Rのエンジン。最高出力40ps/9000rpm、最大トルク3.3kgm/8500rpmと数値は従来型からダウンしているが、コンピューター制御の緻密化、吸入効率を高めた新設計のキャブレター、低〜中回転域重視型チャンバーの採用などが行われている
しかし、このメモリーカードは当時のSP250レース用に作られたもので、内部のデータはその規定「直キャブ+チャンバー等」に沿ったものだ。さらに、3種類あるデータのうち、ふたつはAVガス(オクタン価の高いレース燃料。レシプロ航空機用)基準だ。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
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