●編集:モーサイ編集部(上野茂岐) ●レポート:阪本一史(『別冊モーターサイクリスト』元編集長) ●写真:モーサイ編集部
燃料コックのポジション、「ON」「OFF」「RES」の意味と使い方
多くの現行モデルの燃料供給方式は、FI(フューエルインジェクション・電子制御燃料噴射)だ。
言うまでもなく、燃焼効率、環境性能の向上になくてはならない必然の機構として普及したから、キャブレターならではの味わいを回顧するのはおっさんのエゴなのかもしれない。だが、当記事ではそれを承知でアナログな機構を振り返ってみたい。キャブレター車の魅力については以前書いたことがあるのでそれに譲るとして、当記事では燃料コックについての話を──。
キャブレターと同時に消滅したこのアナログな機構は、燃料タンクからキャブレターに送り込まれるガソリンの「開閉門」だ。
ここにON(流入)、OFF(流入止め)、RES(リザーブ・燃料が残り少ないときの切り替え)の各位置を選べるレバーが付き、その都度切り替えて使用するものだ。
ベテランのオヤジライダーには「何を今さら……」の説明だが、使いこなすと便利だと思うのは、やはりおっさんのノスタルジーか。
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