APトライク125の限界積載チャレンジ!【ソロキャンプもファミリーキャンプも余裕!!】

乗って楽しい、クルマの免許でOKといいことづくめな「APトライク125」。積載もかなりいけそうな雰囲気です。でも、本当の限界積載量はどれほどのものなのか。そんな疑問を解決するべく、とにかく積め込んでみました! 積んだ荷物の量と、その固定方法までレポートしたいと思います。ご覧あれ!!
●文:[クリエイターチャンネル] DIY道楽テツ
APトライク125の積載量に興味アリ!
APトライク125の特徴といえば、おもに下記の4つが挙げられます。
- 乗っていて面白い
- 雨に濡れにくい
- 税金が安い
- 3人乗りができる
さらに加えるなら、「荷物がいっぱい載りそう!」も外せない!!
しかも試乗車には、オプション品のリヤキャリアが取り付け済み。それだけでも、バイクより荷物が積めるのですが、今回興味があるのは“室内の積載性能”についてです。
2人座れる後部座席。ここをうまく活用したら、クルマ並に荷物が積めそうな気がしてなりません。
考え出したらマグマのように好奇心が湧き上がってきたので、限界積載に挑戦してみることにしました。モノは試しだ~!
後部座席の広さはLサイズコンテナ4個ちょい
まずは後部座席の広さを、皆様にお伝えしたいと思います。
収穫コンテナ Lサイズ 52×36×30(cm)
目安になるのが、このコンテナ。その名も「収穫コンテナLサイズ」で、高さ30cm、幅36cm、奥行き52cmとなっています。
とりあえず一個置くとこんな感じ。
これを積み重ねるとなんと4個並んで、さらに天井まで余裕があったので大きめのボックスまで載っちゃいました。思ったより天井高いのね!!! この時点で、とんでもない積載量ですよね・・・。
荷崩れ危険! 固定がとっても大切。
とはいえ、荷物がたくさん載っかると喜んでばかりもいられません。
荷崩れ危険、ダメ、ゼッタイ。
高々と積み上がった荷物の固定が不十分だと、ブレーキの時などに運転者に崩れてきて、とても危険です。事故に直結してしまいます。固定方法は、とても大切。これは絶対に崩れないような固定を考えなければなりませんね!
荷物を限界まで積んだ状態での固定を考えてみた
荷物みっちりの積載量
そしていきなりですが、荷物を限界まで積んだ状態がこちらです。
まず足元に平べったいボックス、そしてその上に折り畳み式のテーブルを置きました。
後部座席の足元を埋めて、座席とフラットになったところに大きめのボックス二段重ねて、その上には衣裳ケースを載せて、二本のラッシングベルトでがっちり締め付けています。
じつはそれだけでなく、積み上げたコンテナの後ろ側のスペースは、銀マットやシュラフ、テントや衣類やバッグ、シートなどの比較的形状に融通が効くものを、ギュウギュウに詰め込んでみました。
これは余計な空間を埋めることで、ボックスの固定が容易になるからとの判断です。ガッチリ固定で、安定感もマシマシになりました。
いかにも「キャンプ行くよ!」的なビジュアル
ラッシングベルト固定箇所は?
じつはこのAPトライク125、ノーマルには荷かけフックがほとんどありません。この検証では、基本的に無改造を基準としたいので、あるものを活用して固定方法を探ってみることにしました。
まず一番最初に目についたのが、後部座席のまわりにぐるっと取り付けられているパイプ。これはメインフレームに繋がっていて、かなりがっしりしてるので、荷かけフックとして活用することができました。
搭載する荷物にもよりますが、シートの後ろに隠れてる部分のパイプにフックを引っかけることで、ボックスをかなり強固に固定することに成功しています。
そして問題が、前側をどこで固定するかということ。運転席の後ろやサイドにフックがあれば、とても便利なのですが、どうやらその設定はない様子。ここはちょっと悩んだところです。
ただよくよく見てみると、運転席を固定しているフレーム。どうやらこれが丈夫そうで、’いい感じ。
そこにソフトループベルトを通すと・・・ちょうど後部座席のパイプから半周回す形で、ラッシングベルトをしっかりと締め付けることができました。強度は十分でかなり強力に締め付けたけど、歪みやたわみはないようです。
ヨシ、これで固定はバッチリでしょう~!
荷物満載で峠道を走ってみたら・・・?
ここまで荷物をたっぷり詰めるともうひとつ出てくる不安がこれですよね、「峠道での安定性」。何たって125ccなので、重量増によるパワー不足も気になりますが、それより重心が高くなってコーナリング性能がどうなるかという心配も、無理はないかもしれません。
で、実際走ってみたところ、個人的な感想となりますが「あんまり違いは感じなかった」でした(笑)。もうちょっとハンドリングに変化があるかと思ったんですけれども、実際走ってみて不安なく走れたので、懸念するほどの影響はなかったということでしょうか。
それとも、ラッシングベルトでがっちり固定することによってかえって、フレームの強度が上がったとか??? いや、さすがにそれはないか・・・。何はともあれ無事にキャンプ場に到着。
荷物を全部下ろすと、はいっ!こんなにいっぱいの荷物を持ってくることができました~。
こんなのソロキャンプの荷物量じゃねえwww。正直こんなに荷物を持ってこれるとは、思いませんでしたわ。じつはソロキャンプに来ていたのですが、ぶっちゃけファミリーキャンプレベルのアイテム量になっちゃいました~。
APトライクの可能性に脱帽
実際積んでみて分かったこととしては下手なクルマよりも荷物が積めるんじゃないかということ。半端じゃない積載能力ですね。バイクと違って後ろ側のカバーがあるから安定感も抜群だし、がっちり固定することができたので峠道を走ったところで荷物がズレることすらなかったです。
すごいぞ、APトライク! そうそう、間もなくAPトライク250が出るそう(現在絶賛開発中)なので、この積載量+パワーアップしたエンジンなら、かなり面白いツーリングができるのではないかと思いました。筆者、個人的にもめっちゃ期待してますよ~!
この記事が、皆様の参考になれば幸いです。今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました~!
私のYouTubeチャンネルのほうでは、「バイクを元気にしたい!」というコンセプトのもと、3日に1本ペースでバイクいじりの動画を投稿しております。よかったら遊びにきてくださいね~!★メインチャンネルはコチラ→「DIY道楽」 ☆サブチャンネルもよろしく→「のまてつ父ちゃんの日常」
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(DIY道楽テツ)
アクセルワイヤーが長すぎた!というトラブル ハンドルを交換して長さが合わなくなってしまったり、はたまたケーブルそのものが痛んでしまったり。こうしたアクセルワイヤー(スロットルケーブル)を交換する際、「[…]
セルが弱くなったらバッテリー交換のサイン スクーターのバッテリーが弱ってきたのか、始動性がイマイチになってきました。 そういえば、このバッテリーもずいぶんずいぶん古くなってきたので、バッテリーを買い替[…]
新品タイヤが滑るその理由 新しいタイヤは滑ります。 滑りたくないから新しいタイヤに交換したというのに、なぜか新しいタイヤはマジで滑るんです(経験者は語る)。 なぜ滑るかというと、それはタイヤの製造過程[…]
場所によっては恒例行事なバイクの冬眠(長期保管) 「バイクの冬眠」…雪が多い地域の皆様にとっては、冬から春にかけて毎年恒例の行事かもしれませんね。また、雪国じゃなかったとしても、諸事情により長期間バイ[…]
燃料コックにも涙? それはある日の出来事。バイクで走り出そうとガソリンタンクの燃料コックをオンにした時、指先に冷たいものを感じました。 何があるのかと覗き込んでみると・・・燃料コックが泣いているぅ~![…]
最新の関連記事(ツーリング)
9月7日(日)に単車神社で年に一度の「例大祭・交通安全祈年祭」 新聞やTV、ネットニュースに触れると、毎日のようにバイク事故の報道を目にします。“ヤング・アット・ハート”かつ賢明な皆さんは、こういった[…]
四季折々の絶景が楽しめる鳥取県 そもそも鳥取県は、ツーリングに適した自然環境と道路条件が揃った場所。日本海沿いの雄大な海岸線から、大山・蒜山高原エリアの山々まで、変化に富んだ絶景ルートが点在し、四季折[…]
ツーリングの持ち物【最低限必要な基本アイテム】 オートバイ趣味のもっとも一般的な楽しみ方は、オートバイならではの機動力や爽快さを満喫しながら好きな場所へ自由に行くこと。いわゆるツーリングです。 初心者[…]
松戸市〜成田市を結ぶ国道464号の発展 かつて、千葉県の北総地区は高速道路のアクセスが今ひとつ芳しくなかった。 常磐自動車道・柏インターや京葉道路・原木インターからもちょっとばかり離れているため、例[…]
房総フラワーラインとは?バイク乗りに人気の理由 房総フラワーラインは、千葉県の房総半島南端をぐるっと周遊する約46kmのルートです。千葉県館山市下町交差点から南房総市和田町までの海沿いを巡り、上掲のG[…]
最新の関連記事(キャンプ/アウトドア)
ツーリングの持ち物【最低限必要な基本アイテム】 オートバイ趣味のもっとも一般的な楽しみ方は、オートバイならではの機動力や爽快さを満喫しながら好きな場所へ自由に行くこと。いわゆるツーリングです。 初心者[…]
発売当初のデザインをそのままに、素材などは現在のものを使用 1975年に大阪で創業したモンベル。最初の商品は、なんとスーパーマーケットのショッピングバックだった。翌年にスリーピングバッグを開発し、モン[…]
今年発表されたばかりの最新キャンパー。ホテル代を考えたら検討の価値あり トイファクトリーが運営しているキャンピングカーレンタルサービス「ShareCamper(シェアキャンパー)」は、フィアット・デュ[…]
マットの種類と選び方:寝心地で選ぶなら断然エアマット! マットの選択肢として、主にエアマット/銀マット/ウレタンマットの3種類がある。 エアマット もしあなたが寝心地を最優先に考えるならば、エアマット[…]
なぜツーリングテント選びが重要なのか? 当然ながらバイクに積載できる荷物の量には限りがある。そのため、テントには軽量コンパクトであること、そして過酷な自然環境にも耐えうる丈夫さが求められる。また、キャ[…]
人気記事ランキング(全体)
ホンダ「CB1000F SE コンセプト」が鈴鹿8耐で世界初公開! 8月1日より予選が始まった“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース第46回大会のホンダブースにて、CB1000F SE コンセプト[…]
日本では400だが、グローバルでは500(451ccエンジン)のエリミネーター 欧州でエリミネーター500/SEに新色が登場した。日本仕様でプラザエディションとしてラインナップされる『メタリックインペ[…]
キャッチニッパー :作業後のゴミが減り掃除が楽になる、切れ端を飛ばさないキャッチ機能付き 配線や結束バンドを切断した際に切れ端が飛び散るのは仕方がないというのが一般的な常識に対して、一方の刃にプレート[…]
鮮やかなブルーでスポーティな外観に 欧州においてスズキ「ハヤブサ」が2026年モデルへと更新された。アルティメットスポーツを標ぼうするマシンは基本的に2025年モデルを踏襲しながら、レギュラーカラーが[…]
仕事を通じてわかった、足を保護すること、足で確実に操作すること 今回は、乗車ブーツの話をします。バイクに乗る上で、重要な装備の一つとなるのが乗車ブーツです。バイクの装備といえばヘルメットやジャケット、[…]
最新の投稿記事(全体)
BMWライフをスタイリッシュにサポート 安全性と品質を兼ね備えたBMW Motorradギア&ガーメント。2025秋のギア&ガーメントも新作アイテムが目白押し。その中でBMWライフをスタイリッシュにサ[…]
クリーンな次世代モビリティBMW CE 04とCE 02を各1名様にプレゼント 白馬の雄大な自然を舞台に、『BMW MOTORRAD DAYS JAPAN』はついに20回目の開催を迎えることとなった。[…]
旅として楽しむ、ほっこりラリーイベント 「MOTHER LAKE RALLY」は、2023年に初めて開催され、今年で3年目を迎えるイベントだ。単なる速さや距離を競うラリーとは一線を画し、そのコンセプト[…]
RH1250S スポーツスターS:ダウンドラフト吸気の水冷Vツインを黒で統一 121HPを発揮するレボリューションマックス1250Tエンジンをオールブラックにし、精悍さを強調するデザインとなった202[…]
世界の二輪市場にBSA復活を知らせる2台の新型車 BSAブランドが再び動き出したのは2016年。自動車や二輪車、物流や不動産など多角的に事業を展開するインド/マヒンドラ・グループが、新たに起ち上げたク[…]