[バイクとお金の話] 何にお金を使いたいかをマジで考えてみると自分のバイクライフが見えてくる

●文:[クリエイターチャンネル] 石川英彦
将来やりたいことありますか?
はじめまして、カワサキGPZ900R乗りのファイナンシャル・プランナー、石川です。生粋のバイク好きとしては、老舗のバイクメディアへ寄稿できることになり、ウキウキしています。そんな自分が、この記事で語りたいのは、バイクとお金の話です。
ところでみなさん、ファイナンシャル・プランナーってご存知ですか? これは一言でいえば、「ひとりひとりの夢や目標を、お金の面から実現に導く」お手伝いをする仕事です。そのため、これからどう生きていくか、何をしたいかを整理する必要があります。
ですが、「将来やりたいことは?」「将来の目標は?」と聞かれても、すぐ答えられる人は多くありません。なにせだいたいの方は、一般的なライフイベント(住宅購入、退職、教育など)がライフプランの基本になってるものです。
- やりたいことがあっても現実的ではない
- 日々が忙しくて考える余裕がない
- 先のことはまったくわからない
などといった理由が、即答を妨げているのかもしれません。一方、「あれもこれも、やりたいことだらけ」という方もいます。そうした場合は、「本当は、何が一番やりたいことなのかがわからない」と悩んでいたりするので、うまくいかないものです。
どちらの場合も、課題を解決するためにやるべき、たったひとつの方法があります。それは、“何にお金を使いたいかをマジで考える”ということです。
何にお金を使いたいかを”マジに”考えてみる
金額の大小や時期は意識せずに、”何にお金を使いたいか”をマジなモードで考えてみてください。どれだけ本気になれるかが、ポイントです。
どんな些細なことでも構いません。自分のためでも、家族のためでも、友人知人のためでも、誰のためのものでもよいのです。今までの固定観念は捨てて、人の目や常識は意識せず、何にお金を使いたいかということを、真剣に問いかけてみてください。
そうすると、本当に自分が大切にしているモノやコトが見えてきます。
たとえば…
- 自然農の野菜づくり
- いろいろなところへ寄付
- 住んでいる街で食べ歩き
- 宇宙旅行
- 田舎で自給自足
- オートバイで世界一周
などなど。「お金はエネルギー」という言葉がありますが、ファイナンシャル・プランナーの仕事をしていると、とくにそう感じます。お金がある/ない、儲かる/儲からないなど、お金には人や人の気持ちを動かすエネルギーがあります。
だからこそ”何にお金を使いたいか”をマジで考えることによって、「自分は何にエネルギーを注ぎたいか」という問の答えが見つかります。 ちなみに私の場合、やりたいこと(何にお金を使うか)は今のところ…
- 今の愛車(1990年に購入したGPZ900R-7)を90歳まで乗る
- ツーリングと登山で自分が好きなところへ行きやすい場所に住む
- 80歳まで仕事をする
- シニア世代で日本を元気にする
- やりたいことを実現できる健康づくりをする
といったところです。じつは他にも、やりたいことはあるのですが、絶対に叶えたい5つを真剣に考えると、こんな感じにまとまりました。
バイクライフにも応用してみよう
“何にお金を使いたいか”をマジに考えることは、自分が大切にしているものは何かを知るよい方法です。これをバイクライフに応用してみてはどうでしょうか?
ベテランライダーもビギナーライダーも、これからバイクに乗ろうと考えている人も、それぞれの立場で“バイクライフで何にお金を使いたいか”をマジで考えてみると、遠回りをせず、大切なお金を効率よく、バイクのために使うことができそうです。
オートバイのような嗜好性が高いものは、そのオーナーのアイデンティティ(独自性/個性)が現れやすいものです。というより、オートバイを通して自己表現しているともいえます。バイクライフで大切にしていることは、イコール自分が大切にしている個性ともいえそうです。ちなみに私の場合、
- 愛車のカスタム
- いつも乗りやすく快適な状態にしておく
- 愛車を大切に保管するガレージ
- オートバイの色に合わせたライディングギア
- 仲間とのツーリング(遠出でなくてもOK)
- ツーリングの拠点
にお金をかけたいと思っています。こうしてみると、私のバイクライフは“愛する仲間と愛するバイクにいつまでも元気に乗り続ける”ことかな。みなさんが大切にしているものは、なんでしょう? ぜひ、考えてみてくださいね。意外とわかっていない、自分のアイデンティティや進むべきバイクライフが見えてきますよ。
いつも愛車の面倒をみていただいている場所にて撮影。私は愛車をカスタマイズしたり、いつも乗りやすいコンディションにしておくことにお金を使いたい。
バイクライフにおける、お金のお悩み相談募集中!
買い替えにおけるパートナーの説得や、サーキット走行にまつわる諸費用の捻出等、バイクライフにおいてもお金の悩みは尽きないものです。自身も熱烈なバイク好きである、ファイナンシャルプランナーの石川英彦さんに聞いてみたいこと、アドバイスしてほしいことがあれば、下記のリンクから相談をお寄せください。いただいた情報を基に、記事としてアドバイスを公開させていただきます。
※アドバイス記事の公開時期は、現時点では調整中です。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(石川英彦)
投資におけるリスクはネガティブな意味ばかりではない “リスク”は”危険”という意味もありますが、投資の世界では”結果の振れ幅”とか、”予想通りにいかない可能性”という意味で使います。 バイクを投資目的[…]
旧車価格が高騰! 資産価値はどれくらい? 少し遡ること4年前、2020年からのコロナ禍で旧車の価格が爆上がりしたことを覚えていますか? コロナで外出を控える中、”密”を避けて外出できるソロキャンや登山[…]
そもそも“道楽”ってなに? “道楽”をデジタル大辞泉で調べてみると、「本業以外のことに熱中して楽しむこと。趣味として楽しむこと」となっていましたが、なんだかピンとこないのでChatGPTに聞いてみまし[…]
バイク保険の主役は賠償責任保険だ バイク保険って種類がいろいろあって、なんだか難しいですよね。でも、超キホンをおさえておけば初心者でも安心。意外とわかりやすいんです。ちょっと解説してみますね。 まずラ[…]
目標やゴールは決める? 決めない? 何かをしようと思ったとき、あなたは”目標”や”ゴール”を決めていますか? ファイナンシャルプランナーの私はというと、じつは”決めない”タイプです。時間が限られていて[…]
最新の関連記事(ライフスタイル)
バイクはお兄さんの影響 メグミさんは昔からバイクに興味があったのだと言います。 「兄が二人いて、どちらもバイクに乗っていたんです。小さいときからその様子を見ていたので、自然に自分も乗りたいと考えるよう[…]
「いつか一緒に走ろう」の約束から8年が経った レースの取材をしていると、大分県のオートポリス・サーキットに年に3度ほど訪れる。このサーキットは大分県に所在しているが、熊本側から向かう方が便利な立地だ。[…]
小野瀬みらいちゃんとマスツーリング! 最近、調べものをしたり気になったお店や場所があると、地図を見てバイクでここ行きたいな! このルートかぁ! と見ることが増えました。 クルマの方が楽な時もあるけど、[…]
創業100年を迎えた青島文化教材社「草創期から異端派だった?」 中西英登さん●服飾の専門学校を卒業するも、全く畑違い(!?)の青島文化教材社に2000年に入社。現在に至るまで企画一筋。最初に手がけたの[…]
若月佑美が初のバイクを納車、購入モデルは? 2025年の2月に免許を取得したという若月佑美さん。 当時の話は以下インタビューで詳しく語ってもらったが、以降はどのバイクを買うか悩みに悩んだという。 そん[…]
最新の関連記事(ニュース&トピックス)
12億リーチの衝撃! バイクとロボットの融合 CORLEOは、2025年の大阪・関西万博で披露され、SNSでは累計約12億リーチという驚異的な注目を集めたモビリティだ。 その名の由来はラテン語で「獅子[…]
Q:雪道や凍結路は通れるの? チェーンやスタッドレスってある?? 一部の冒険好きバイク乗りと雪国の職業ライダー以外にはあまり知られていないが、バイク用のスノーチェーンやスタッドレスタイヤもある。 スタ[…]
驚愕の650ccツイン×2基搭載! 魔改造すぎる怪物「VITA」爆誕 まず会場の度肝を抜いたのが、滋賀県を拠点に世界の名だたるショーでアワードをかっさらってきた実力派「CUSTOM WORKS ZON[…]
大型バイクのカスタムはクルーザーからアドベンチャーまで 台湾から世界的なカスタムビルダーも登場したこともあって、カスタムエリアでは車種を問わずさまざまな仕様が展開されていた。「SPEED&CRAFTS[…]
上旬発売:アライ アストロGXオルロイ アライヘルメットからは、ツーリングユースに特化したフルフェイス「アストロGX」のニューグラフィック「ORLOJ(オルロイ)」が12月上旬に登場する。この独特なネ[…]
人気記事ランキング(全体)
きっかけは編集部内でのたわいのない会話から 「ところで、バイクってパーキングメーターに停めていいの?」 「バイクが停まっているところは見たことがないなぁ。ってことはダメなんじゃない?」 私用はもちろん[…]
インカムが使えない状況は突然やって来る!ハンドサインは現代でも有効 走行中は基本的に1人きりになるバイク。たとえ複数人でのマスツーリングだとしても、運転中は他のライダーと会話ができないため、何か伝えた[…]
Nプロジェクトを彷彿とさせる魅力的なデザイン スクエアX125最大の魅力は、その名の通り「スクエア(四角)」を体現した、垂直の箱型ボディだ。空気抵抗を減らすカウルを持つことが主流の現代のスクーターデザ[…]
バニャイアにとって「新しいモノはいいモノ」じゃなかった MotoGPマシンがあまりにも速くなりすぎたこともあって、再来年にはレギュレーションが大きく改定されることになった。 エンジンは850ccに、空[…]
250cc水冷90°V型2気筒でDOHC8バルブが、たった2年でいとも容易くパワーアップ! ホンダが1982年5月、V型エンジン・レボリューションのVF750Fに次ぐ第2弾としてVT250Fをリリース[…]
最新の投稿記事(全体)
13台しか作られなかった964モデルのうちの1台 ポルシェのカスタムと聞いて、世代の違いで思い浮かべるファクトリーが変わってくるかと思います。ベテラン勢ならば、クレーマー、ルーフ、あるいはDPやアンデ[…]
悪質な交通違反の一つ、「無免許運転」 今回は無免許運転をして捕まってしまったときに、軽微な違反とはどのような違いがあるのか紹介していきます。 ■違反内容により異なる処理無免許運転の人が違反で捕まった場[…]
レプリカに手を出していなかったカワサキがワークスマシンZXR-7から製品化! 1988年、秋のIFMAケルンショーでカワサキのZXR750がセンセーショナルなデビューを飾った。 なぜ衝撃的だったかとい[…]
6/30:スズキの謎ティーザー、正体判明! スズキが公開した謎のティーザー、その正体が遂に判明したことを報じたのは6月30日のこと。ビリヤードの8番玉を写した予告画像は、やはりヤングマシンが以前からス[…]
RZ250の歴代モデル 1980 RZ250(4L3):白と黒の2色で登場 ’80年8月から日本での発売が始まった初代RZ250のカラーは、ニューヤマハブラックとニューパールホワイトの2色。発売前から[…]
- 1
- 2

![【バイクとお金の話】何にお金を使いたいかをマジで考えてみると自分のバイクライフが見えてくる|[バイクとお金の話] 何にお金を使いたいかをマジで考えてみると自分のバイクライフが見えてくる](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/09/IMG_4704-768x576.jpeg)
![【バイクとお金の話】何にお金を使いたいかをマジで考えてみると自分のバイクライフが見えてくる|[バイクとお金の話] 何にお金を使いたいかをマジで考えてみると自分のバイクライフが見えてくる](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/09/IMG_0578-768x576.jpg)
![【バイクとお金の話】何にお金を使いたいかをマジで考えてみると自分のバイクライフが見えてくる|[バイクとお金の話] 何にお金を使いたいかをマジで考えてみると自分のバイクライフが見えてくる](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/09/photo2-2-768x554.jpg)








































