[バイクとお金の話] 何にお金を使いたいかをマジで考えてみると自分のバイクライフが見えてくる

  • [CREATOR POST]石川英彦
お金の使い方

●文:[クリエイターチャンネル] 石川英彦

将来やりたいことありますか?

はじめまして、カワサキGPZ900R乗りのファイナンシャル・プランナー、石川です。生粋のバイク好きとしては、老舗のバイクメディアへ寄稿できることになり、ウキウキしています。そんな自分が、この記事で語りたいのは、バイクとお金の話です。

ところでみなさん、ファイナンシャル・プランナーってご存知ですか? これは一言でいえば、「ひとりひとりの夢や目標を、お金の面から実現に導く」お手伝いをする仕事です。そのため、これからどう生きていくか、何をしたいかを整理する必要があります。

ですが、「将来やりたいことは?」「将来の目標は?」と聞かれても、すぐ答えられる人は多くありません。なにせだいたいの方は、一般的なライフイベント(住宅購入、退職、教育など)がライフプランの基本になってるものです。

  • やりたいことがあっても現実的ではない
  • 日々が忙しくて考える余裕がない
  • 先のことはまったくわからない

などといった理由が、即答を妨げているのかもしれません。一方、「あれもこれも、やりたいことだらけ」という方もいます。そうした場合は、「本当は、何が一番やりたいことなのかがわからない」と悩んでいたりするので、うまくいかないものです。

どちらの場合も、課題を解決するためにやるべき、たったひとつの方法があります。それは、“何にお金を使いたいかをマジで考える”ということです。

何にお金を使いたいかを”マジに”考えてみる

20代のころに北米大陸を3ヶ月ほど走る。短期的な夢だったが実現できた。

金額の大小や時期は意識せずに、”何にお金を使いたいか”をマジなモードで考えてみてください。どれだけ本気になれるかが、ポイントです。

どんな些細なことでも構いません。自分のためでも、家族のためでも、友人知人のためでも、誰のためのものでもよいのです。今までの固定観念は捨てて、人の目や常識は意識せず、何にお金を使いたいかということを、真剣に問いかけてみてください。

そうすると、本当に自分が大切にしているモノやコトが見えてきます。

たとえば…

  • 自然農の野菜づくり
  • いろいろなところへ寄付
  • 住んでいる街で食べ歩き
  • 宇宙旅行
  • 田舎で自給自足
  • オートバイで世界一周

などなど。「お金はエネルギー」という言葉がありますが、ファイナンシャル・プランナーの仕事をしていると、とくにそう感じます。お金がある/ない、儲かる/儲からないなど、お金には人や人の気持ちを動かすエネルギーがあります。

だからこそ”何にお金を使いたいか”をマジで考えることによって、「自分は何にエネルギーを注ぎたいか」という問の答えが見つかります。 ちなみに私の場合、やりたいこと(何にお金を使うか)は今のところ…

  • 今の愛車(1990年に購入したGPZ900R-7)を90歳まで乗る
  • ツーリングと登山で自分が好きなところへ行きやすい場所に住む
  • 80歳まで仕事をする
  • シニア世代で日本を元気にする
  • やりたいことを実現できる健康づくりをする

といったところです。じつは他にも、やりたいことはあるのですが、絶対に叶えたい5つを真剣に考えると、こんな感じにまとまりました。

バイクライフにも応用してみよう

“何にお金を使いたいか”をマジに考えることは、自分が大切にしているものは何かを知るよい方法です。これをバイクライフに応用してみてはどうでしょうか?

ベテランライダーもビギナーライダーも、これからバイクに乗ろうと考えている人も、それぞれの立場で“バイクライフで何にお金を使いたいか”をマジで考えてみると、遠回りをせず、大切なお金を効率よく、バイクのために使うことができそうです。

オートバイのような嗜好性が高いものは、そのオーナーのアイデンティティ(独自性/個性)が現れやすいものです。というより、オートバイを通して自己表現しているともいえます。バイクライフで大切にしていることは、イコール自分が大切にしている個性ともいえそうです。ちなみに私の場合、

  • 愛車のカスタム
  • いつも乗りやすく快適な状態にしておく
  • 愛車を大切に保管するガレージ
  • オートバイの色に合わせたライディングギア
  • 仲間とのツーリング(遠出でなくてもOK)
  • ツーリングの拠点

にお金をかけたいと思っています。こうしてみると、私のバイクライフは“愛する仲間と愛するバイクにいつまでも元気に乗り続ける”ことかな。みなさんが大切にしているものは、なんでしょう? ぜひ、考えてみてくださいね。意外とわかっていない、自分のアイデンティティや進むべきバイクライフが見えてきますよ。

いつも愛車の面倒をみていただいている場所にて撮影。私は愛車をカスタマイズしたり、いつも乗りやすいコンディションにしておくことにお金を使いたい。

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