札幌発レンタルバイクで行く、酒とグルメの北海道1周ツーリング10日間の旅【モデルコースも紹介!】

  • [CREATOR POST]山崎陸

北海道といえば、ツーリングを愛するライダーなら、一度は走ってみたい場所のひとつですよね。自分のバイクで回るのも良いですが、私がオススメしたいのは、飛行機とレンタルバイクで楽しむ方法。現地まで自走する時間がないときでも、思い立ってすぐかつ、気楽に北海道ツーリングへ行けちゃいます。

私の場合、北海道旅の目的はできるだけ海岸線をぐるっと1周しつつ、食事とお酒を楽しむことでした。その際に使った、レンタルバイクで回る北海道のモデルプランを紹介します。

レンタルバイクでめぐる、北海道旅のモデルプラン

北海道1周ツーリングのだいたいの経路

北海道を海岸線に沿ってぐるっと1周すると、約2500kmほどあります。私は羽田空港から新千歳空港に飛び、札幌駅まで電車で向かい、最寄りの”レンタル819″でホンダCT125ハンターカブをレンタルしました。高速道路は乗れないですが、海岸線を見つつ下道を走るには十分な排気量です。

バイクをレンタルする場所は、札幌駅と新千歳空港、どちらでもよいと思います。新千歳空港で借りるほうが早いですが、私は札幌ラーメンを食べてから出発したかったので、札幌駅まで行きました。下記が、実際に遂行した日程です。

  • 0日目(前日入り):仕事後すぐ羽田空港に行き新千歳空港に飛ぶ
  • 1日目:札幌駅でバイクをレンタルし、江差町まで278km走行
  • 2日目:苫小牧市まで420km走行
  • 3日目:釧路市まで334km走行
  • 4日目:根室市まで216km走行
  • 5日目:北見市まで322km走行
  • 6日目:紋別市まで126km走行
  • 7日目:稚内市まで209km走行
  • 8日目:留萠氏まで209km走行
  • 9日目:札幌市まで103km走行、バイク返却
  • 10日目:飛行機で東京に帰る

札幌駅を出発した後は北上して小樽まで出て、そのまま海岸沿いをぐるっと反時計回りに1周しました。悪天候だと長距離を走れないので、1周するのに10日くらい確保しておきたいところです。

定番からマニアックまで、北海道グルメと地ビールを紹介

私が実際に体験した定番グルメ、知る人ぞ知るおいしい食べ物、そして地酒地ビールを紹介します。

絶対ハズさない、定番の北海道定番グルメ

定番グルメとして帯広の豚丼(ぶたどん)、釧路のスパかつ、厚岸の牡蠣、紋別のほたてを紹介します。

帯広市の豚丼(ぶたどん)

十勝豚丼 いっぴん 帯広本店

帯広市は養豚業の盛んな地域です。労働者のためのスタミナ料理として、高価なウナギの代わりに豚のかば焼きを作ったのが、豚丼が名物になった背景です。香ばしくて、ご飯がとてもよく進みます。

釧路市のスパかつ

レストラン泉屋 本店

スパゲティとトンカツの上にミートソースがたっぷりかかった、鉄皿で提供されるボリュームたっぷりな料理です。冷えないように鉄皿でスパゲティを出し、さらに当時ご馳走だったトンカツ、そしてミートソースを合わせてみたら、大人気になったという背景があります。一皿でお腹いっぱいになる量で、長距離ツーリングの力が湧いてきます。

厚岸町の牡蠣と紋別市のホタテ

厚岸味覚ターミナル”コンキリエ”と紋別セントラルホテルの朝食

北海道といえば魚介類ですね。ここでは厚岸町の牡蠣と紋別市のホタテを紹介します。

厚岸町は牡蠣で有名な町です。厚岸では海水温が年中変わらない場所があり、そこでは貝毒が発生しないため、日本で唯一、年中生食できる牡蠣を育てられるとのこと。厚岸町の道の駅、コンキリエでは牡蠣を生やから揚げで食べられます。

紋別市は流氷とともに植物プランクトンが流れ着くため、豊かな漁場があります。なんと、紋別セントラルホテルというビジネスホテルでは、朝食に名物のホタテの貝柱が食べ放題でした。

意外と知られざる、お味は確かな北海道グルメ

少しマニアックだけど味は確かなグルメもたくさんあります。

根室市のオランダせんべい

根室銘菓 オランダせんべい

根室市の銘菓”オランダせんべい”です。昭和40年頃に誕生したお菓子で、根室に寄港したオランダ人から教えてもらった、レシピが由来といわれています。道東の道の駅やコンビニで購入できます。しっとりとして甘いせんべいなので、ぬれ煎餅が好きな方におすすめです。

札幌市のカレーチェーン店みよしの ぎょうざカレー

みよしの 餃子カレー

カレーのトッピングに餃子と聞くと変な感じがしますが、札幌ではカレーに餃子は変ではないとのこと。札幌市を中心に展開するカレーチェーン店”みよしの”が、カレーに餃子文化を作り上げました。おいしいもの同士の組み合わせでもちろんおいしいですし、2024年8月時点で600円というお値打ち価格もありがたい。

札幌駅前のやきそば屋

やきそば屋駅前本店。調味料を自由に入れてお好きな味で焼きそばを食べる。

札幌駅近くにある”やきそば屋”です。ただの焼きそば屋でなく、エンタメ性があっていつも混雑しています。味付けしていない1玉~12玉の焼きそばが提供され、卓上の調味料で自分で好きなように、味付けして食べるスタイルです。安くておいしいので、いつも混雑しています。焼きそばがなくなったら営業終了です。

私のおすすめはキムチとごま油。ぜひご自分でいろいろ試して、最高の組み合わせを探してみてください。

北のどん兵衛

北のどん兵衛

カップうどんのどん兵衛は、実は東日本、西日本、北海道で味が違います。北海道のどん兵衛は北海道産の利尻昆布を使った甘い出汁が特徴です。

北海道中のコンビニやスーパーで買えるので、お土産にもおすすめです。

石狩市のお食事処前浜 たこかき揚げ天丼

石狩市にあるお食事処前浜のたこかき揚げ天丼

札幌市から北に45kmほど、石狩市にあるお食事処前浜のたこかき揚げ天丼です。手のひらサイズのかき揚げ3枚の中身はすべてタコ。一口サイズにカットされて柔らかく食べやすいタコがたっぷりです。ボリュームたっぷりなので、ぜひ十分にお腹を空かせて挑んでください。

お酒好きにはたまらない、北海道の地ビール

北海道は水がうまいから、もちろんお酒もうまい! 私が実際に飲んだ北海道の地ビールを紹介します。とはいえ、日中はバイクで走り回るので、その場では飲めません。缶やビンで売っているものだけを厳選して、宿についてから楽しんでいました。翌日に酔いを残さないよう、ほどほどにするのは大人のマナーです。

釧路市のBrasserie Knot

釧路市のBrasserie Knot

釧路市にあるブルワリー”Brasserie Knot”です。廃校になった小学校を利用したユニークな醸造所をつかい、主張したい部分だけが際立つシンプルなビールを作っていることが特徴です。醸造所に併設された直売所で缶ビールを買えますが、私はルートの都合上、厚岸の道の駅コンキリエでビールを購入しました。

知床エリアのしれとこ麦酒

知床エリア限定 しれとこ麦酒

しれとこ麦酒は、知床エリアにある斜里町の小麦を一部使用したビールです。のどごしすっきりのビールは、知床の海鮮と一緒に味わうのがおすすめ。私は知床五湖パークサービスセンターで購入し、羅臼昆布とともにいただきました。

美深町の美深白樺ブルワリー

美深白樺ブルワリーのWild Sheep Chase

道北エリアの美深町にある日本最北のブルワリー、美深白樺ブルワリーは、白樺樹液を副原料として加えていることが最大の特徴です。私が飲んだWild Sheep Chaseは、すっきりと軽い口当たりが特徴。この変わった名前は、美深町が舞台と推測される村上春樹の小説”羊をめぐる冒険”がもとになっています。ブルワリーに併設されたレストランと売店で、食事とお酒が購入できます。

北海道1周ツーリングはレンタルバイクと相性が最高!

東京から北海道にフェリーで行く場合、大洗から苫小牧でも、片道19時間ほどかかります。北海道1周をなんとしてもしたいという場合、道のりが約2500kmあることや、国内で取れる連休はがんばっても、土日4日+平日5日の9日程度であることを考えると、飛行機で行ってレンタルバイクが現実的かと思います。たったの2時間弱で現地入りできますからね。

もちろん、自分の相棒と北海道を走りたい方にとっては、フェリーが適した選択肢です。自分の旅の目的に合った行き方として、参考になれば。ぜひみなさまも、自分のやりたい北海道旅を実現してください!

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