白バイ風のバイクやコスプレって問題ない? 逮捕はありえる?【元警察官が解説】

白バイ警官に憧れるあまり、青ジャージに蛍光ベスト等、似たような服装でバイクに乗ったり、バイクの外観だけでも白バイ仕様に近づけたりと、コスプレとして雰囲気を楽しむライダーをちらほら見かける。これらはなんらかの法令に触れたりしないのだろうか? 元白バイ警官の宅島奈津子さんが解説する。
●文:[クリエイターチャンネル] 宅島奈津子
1分でわかる記事ダイジェスト
白バイやパトカーをカスタムした際、逮捕される可能性。公道を走るとか、公の場に現れるといったケースに限った話。自宅や私有地で行うといいかと思う。
警察官の模倣は問題ない?
模倣をすることによって、逮捕されることもあるのかという質問が、多く寄せられている。ボーダーラインが曖昧だという声もあがっているが、基本的には、特殊な制服を着用する職業の模倣をしてはいけない。警察官の場合に限定して、詳細を解説していく。
逮捕されることもある
白バイやパトカー風にカスタムすることが、度合いによっては違法行為とみなされる。車体を白色に塗ったり、青い服を着用したりするだけであれば問題はない。軽犯罪法による違反警察官に似た格好をすることで逮捕される可能性がある。上記から「交通取締りを行っている」と誤認させる目的で、模倣した場合も軽犯罪法違反に該当してしまう。
道路運送車両法においては、「何人も、保安基準に適合しなくなるような自動車の改造、装置の取付け、取り外し等(不正改造行為)を行ってはならない」との規定がある。これに基づいて、白バイやパトカー風にカスタムすることが、その度合いによっては違法行為とみなされ、逮捕されることもある。
なぜ警察官が交通取締りを行うのかの理由は、警察法に明記されている。余談だが、警察学校に入校すると、この警察法第2条の文言を丸暗記しておかなければならなかった。
刑法においては、「行使の目的で公務所の記号を偽造した者、不正に使用した者は3年以下の懲役に処する」との明記があり、公記号偽造及び不正使用等罪にあたるとされている。
どうしても白バイコスプレしたいときは自宅で楽しもう
どこまでが許されて、どこからがアウトなのか。軽犯罪法に関しては、警察官がどう判断するかに委ねられてくるので、実は明確な基準というものがない。なので、周囲に誤解を与えない、私有地で好きなだけ楽しんでほしいと考える。
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。
最新の関連記事(ニュース&トピックス)
まさかのコラボ! クロミちゃんがホンダバイクと出会う ホンダがサンリオの人気キャラクター「クロミ」と、まさかのコラボレーションを発表した。クロミがバイクに乗りたくなるというストーリーのオリジナルアニメ[…]
新型「アドレス125」がコスパ最強で登場! 原付二種スクーターのド定番「アドレス125」が、9月10日にフルモデルチェンジして発売された。フレームを新設計して剛性を上げつつ軽量化し、エンジンもカムシャ[…]
Z H2 SEが進化! スマホ連携ナビが利用可能に スーパーチャージドネイキッドのフラッグシップ「Z H2 SE」の2026年モデルが9月27日に発売される。カラーリングが「メタリックマットグラフェン[…]
ウィズハーレー掲載記事のウラ側がわかる 俳優/タレント/サックスプレイヤーとしても活躍する武田真治さんが、故郷・北海道を同級生たちと結成するハーレーチーム「BLACK NOTE」とともに駆け抜けた!ハ[…]
2つの断熱シートが冬を制す「着る断熱材」 屋の壁に使われる断熱材のように、外部の冷気の侵入を防ぎ、体から発せられる熱を外に逃がさない。このシンプルな原理をウェアで実現したのがXShelterだ。 その[…]
人気記事ランキング(全体)
世界初公開のプロトタイプ&コンセプトモデルも登場予定! ホンダが公式素材として配布した写真はモーターサイクルショー展示車および鈴鹿8耐時点のもの、つまりミラー未装着の車両だが、JMS展示車はミラー付き[…]
YZF-R1/R6のレースベース車が受注開始! ヤマハがロードレースやサーキット走行専用モデル「YZF-R1 レースベース車」と「YZF-R6 レースベース車」の発売を発表。いずれも期間限定の受注生産[…]
夏のツーリングで役立つ日除け&雨除け機能 KDR-V2は、直射日光によるスマホの温度上昇や画面の明るさ最大時の発熱を軽減するために日陰を作る設計です。雨粒の付着で操作がしにくくなる場面でも、バイザーが[…]
通勤エクスプレスには低価格も重要項目! 日常ユースに最適で、通勤/通学やちょっとした買い物、なんならツーリングも使えるのが原付二種(51~125cc)スクーター。AT小型限定普通二輪免許で運転できる気[…]
ウィズハーレー掲載記事のウラ側がわかる 俳優/タレント/サックスプレイヤーとしても活躍する武田真治さんが、故郷・北海道を同級生たちと結成するハーレーチーム「BLACK NOTE」とともに駆け抜けた!ハ[…]
最新の投稿記事(全体)
まさかのコラボ! クロミちゃんがホンダバイクと出会う ホンダがサンリオの人気キャラクター「クロミ」と、まさかのコラボレーションを発表した。クロミがバイクに乗りたくなるというストーリーのオリジナルアニメ[…]
後発のライバルとは異なる独創的なメカニズム 近年では、日本製並列4気筒車の基盤を作ったと言われているCB750フォア。もっとも細部を観察すると、この車両のエンジンには、以後の日本製並列4気筒とは一線を[…]
マストバイな防犯/セキュリティアイテム コミネ KK-903 バイク用ドライブレコーダー:36% OFF 本機はSONY製イメージセンサーを採用し、独自プログラムにより走行中の振動を低減させ、夜間でも[…]
新型「アドレス125」がコスパ最強で登場! 原付二種スクーターのド定番「アドレス125」が、9月10日にフルモデルチェンジして発売された。フレームを新設計して剛性を上げつつ軽量化し、エンジンもカムシャ[…]
世界を戦ったレジェンドと絶景ルートを駆ける 「飛騨路と北アルプストラバースルート&ライダーズミーティングin新穂高」最大の魅力は、なんといっても宮城光さんが全行程に同行すること。宮城さんといえば、Ho[…]