Matt RiderJapanの映像と試乗で巡るバイクの世界。今回は1890ccのドデカ心臓を持つクルーザーだ!
“ガチ”スポーティーな走りもイケる1890ccVツイン!! インディアン スポーツチーフ試乗レビュー

●文:[クリエイターチャンネル] Matt RiderJapan
こんにちは、マットです!! 今回はアメリカ最古のモーターサイクルメーカーで有名なインディアンモーターサイクルのクルーザーモデルである新型スポーツチーフに試乗してきました!!
排気量1890cc!!ど迫力の空冷Vツインエンジン!!
新型スポーツチーフは排気量1890ccの空冷サンダーストローク116エンジンを搭載。昨今では大排気量の空冷エンジンは珍しくなってきていますが、このご時世でも存在感ある空冷Vツイン形式を貫いている所にメーカーとしての誇りを感じます。
エンジンは排気量の大きさだけでなく、デザイン的にも秀逸。空冷風のフィンを配したヘッド等で構成される全体のフォルムが目を引きます。今回お借りした車両は純正アクセサリー車両で、ハンドルポジションが純正ハンドルより高めのものが装着されていました。
アクセサリー車両との事でハンドルポジションが純正に比べてかなり高めの位置になっている車両でした。
さらにこの空冷サンダーストローク116エンジンですが、停車時にリアシリンダーを自動的に停止させるという気筒休止システムを採用しています。
日本のような渋滞が多い過酷な環境下でも最新のシステムを用いることで、バイクにもライダーにも優しい設計がなされています。最新のインディアンのモデルでは大半が採用しています。
走り出しはスムーズで乗りやすいアメリカンクルーザー!
普段は軽くてスポーツ系のモデルばかり好んで乗っている僕ですが、車両重量(燃料搭載時)で311kgというこのモデルのスペックを前に少し面をくらいそうになりましたが、シート高が686mmと165cmの低身長でもベタベタの足つき。
「流石アメリカンクルーザー」と関心しながら跨ってから車両を引き起こしてみると…「あれっ…!? けっこう軽いぞ!?」と驚くほど取り回し時には車両重量を感じる事はありませんでした。あくまで平面な所での感想ですが…。
3つのライディングモード(スポーツ/スタンダード/ツアー)が用意されていたので標準設定のスタンダードを選択したままでライディング開始。走り出しもスムーズでスルスルっと走行する事ができ、エンジン振動も大排気量空冷Vツインエンジンとは思えないほどマイルドでストレスがないフレンドリーな印象でした。
コーナリングもアメリカンクルーザーにしてはナチュラルに曲がる事ができる印象でクネクネが好きな僕にとっては好印象でした笑。クルーズコントロール機能も標準装備されていたので試しましたが、スタンダードモードでの走行は振動も少なく快適そのものでした。
クルーザーモデルとクルーズコントロールは相性が抜群ですよね。
ライディングモードのセレクトはなんとタッチパネル式! もちろんグローブ装着時でも操作可能です。ハイテク!!
スポーツモードは別モノ!? これはスポーツバイクだ!!
スタンダードモードは快適そのものでしたが、少し寂しい気持ちも心のどこかであったのは事実。スポーツモードはどうだと切り替えてみると…その印象が180度ほど変わりました笑!!
心地よかった振動がドコドコというパルス感あるやる気マンマンモードに変わり、アクセルを少し捻っただけでもまるでストリートファイターのスポーツバイクのような加速をします。
ハンドル位置が高めのモデルでしたし、162Nmという最大トルクで地面を力強く蹴る車体のフィードバックも相まって、体が後ろに置き去りになりそうなほどのパンチ力を感じました。
今回の新型モデルから足回りの装備も一般のスポーツバイクに匹敵するほどの豪華装備類が標準装備となっているため、スポーツチーフのもつポテンシャルはまだまだ引き出す余力があると感じました!!
ちょっと刺激が足りない人にぴったりなクルーザーだ!
スタンダードモードではゆったりとクルージングができスポーツモードに入れるとパンチ力あるスポーツ走行が可能なインディアンモーターサイクルの新型スポーツチーフ。
ちょっと刺激が足りなくなってきた人にはドンピシャでハマるであろう大排気量アメリカンクルーザーという事でその走りにどハマリする事は間違いないでしょう!!
スタンダードモード/スポーツモードの違いの様子など、詳しくは僕のYouTubeチャンネルに試乗動画をアップしています! ど迫力のエンジン音は必聴です! ぜひご覧ください!!
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。
最新の関連記事(Matt RiderJapan)
こんにちは! マットです!! 三重県にある頭之宮四方神社(こうべのみやよもうじんじゃ)は、全国的にも珍しいヘルメットの御祈祷を受けられる場所です。先日訪れてきたので、その模様とともに、神社の魅力をレポ[…]
1分でわかる記事ダイジェスト 愛車のNinja ZX-25Rにつけて効果を実感できたパーツを紹介。いずれもパフォーマンスアップするものばかりだ。 コスパ◎乗り味が劇的に変化するYSSサスペンション! […]
1分でわかる記事ダイジェスト 僕の愛車であるカワサキNinja ZX-25Rカスタムのパーツを紹介。購入から約4年が経過したが、パーツ代のみで140万を超えていた。カワサキNinja ZX-25Rのオ[…]
1分でわかる記事ダイジェスト 年に一度の一大イベント「BMW MOTORRAD DAYS JAPAN」 全国のBMWオーナーが集う最大のお祭り「BMW MOTORRAD DAYS JAPAN2024」[…]
1分でわかる記事ダイジェスト ミシュラン製スポーツツーリング向けタイヤ「ロード6」。その、走行距離が約1万キロになったので、そのインプレッションをする。YouTube動画内では、メーカーの方にインタビ[…]
最新の関連記事(試乗インプレッション/テスト)
※この記事は別冊モーターサイクリスト2010年11月号の特集「YAMAHA RZ250伝説」の一部を再構成したものです。 ヤマハ RZ250のエンジン「2ストロークスポーツの純粋なピーキー特性」 ヤマ[…]
従順で力強いエンジンと軽快な旋回性を生む車体 2024年はついに全日本ロードレース選手権で表彰台に立ち、次の目標はもちろん初優勝なのですが、先輩たちから「レースは積み重ねが大事。開幕から優勝狙いではな[…]
1965年モデル、60年前のカワサキ・500メグロK2に感動! エンジンを始動する、それだけで感動できるようなバイクに出会う機会はめったにない。思いのほか柔らかいパルスに威風堂々のサウンド、それでいて[…]
約8割が選ぶというEクラッチ仕様 「ずるいですよ、あんなの売れるに決まってるじゃないですか……」と、他メーカーからの嘆き節も漏れ聞こえてくるというホンダの新型モデル「レブル250 Sエディション Eク[…]
愛車は1290スーパーデュークRという「素人」のチーちゃん! ヤングマシン最新動画は、人気の新型車試乗。JAIAの2025試乗会ということで、最新の輸入バイクに試乗しました。 しか~し、今回は出演者に[…]
最新の関連記事(インディアン)
愛車は1290スーパーデュークRという「素人」のチーちゃん! ヤングマシン最新動画は、人気の新型車試乗。JAIAの2025試乗会ということで、最新の輸入バイクに試乗しました。 しか~し、今回は出演者に[…]
チーフテン パワープラス 排気量1834ccのVツインを高回転まで回して走る痛快さ インディアン・モーターサイクル(以下インディアン)の「チーフテン」は、モデル名を「チーフテン パワープラス」に変更。[…]
クルーザーにスポーティなエンジンを搭載するのがインディアン流 なんてアグレッシブなんだろう。インディアンモーターサイクル(以下、インディアン)の101スカウトに乗った瞬間にそう思った。この車体にスポー[…]
会場に並ぶ新型SCOUT(スカウト)シリーズ 高性能な水冷Vツインエンジンで車体ディメンションやエンジン搭載位置にこだわってきた、クルーズ性能だけではなくスポーツ性能が高いクルーザーモデルの「スカウト[…]
磨かれた伝統と進化したスポーツ性 2014年に登場した先代のインディアン・スカウトシリーズは、1133cc水冷Vツインエンジンをアルミダイキャストフレームに搭載し、インディアンらしいスタイルで包んだ同[…]
人気記事ランキング(全体)
半クラッチは熱膨張で繋がる位置が変わる! ほんとんどのバイクは、エンジンのシリンダーよりちょっと後ろに丸い膨らみがある。これがクラッチ。 丸い膨らみの中には、エンジンのパワーを発生するクランクシャフト[…]
通勤からツーリングまでマルチに使えるのが軽二輪、だからこそ低価格にもこだわりたい! 日本の道に最適なサイズで、通勤/通学だけでなくツーリングにも使えるのが軽二輪(126~250cc)のいいところ。AT[…]
日本映画史の記憶に残り続ける『トラック野郎』シリーズ第1作 『トラック野郎 御意見無用』は、1975年に公開された鈴木則文監督による日本映画。東映製作/配給の『トラック野郎』シリーズの記念すべき第1作[…]
直4&丸目。王道のジャパニーズネイキッドスタイル 直列4気筒エンジンの存在感を際立たせつつ、丸1眼ヘッドライトとオーソドックスな外装。CB1000Fコンセプトのスタイルは、往年のエフらしさを漂わせつつ[…]
そもそも「過給機」とは 世界最大規模の2輪車ショーといわれるEICMA(ミラノショー)。2024年11月に開催された同ショーにおいて最大級の注目を集めたのは、ホンダが初公開した電動過給機付きV型3気筒[…]
最新の投稿記事(全体)
2ストレプリカの原点にして、TZRへの橋渡し役だったRZシリーズ 最後の2ストロードスポーツを作るという情熱が込められ、1980年に登場したRZ250。同車が「最後」と言われたのは、環境問題も絡めて今[…]
ライディングポジション関連を変更。実用性もアリ!! 基本構成はCB1000ホーネット譲りだが、各部のパーツは専用品が多い。とくに注目すべきはスマートキーだ。ホーネットでは物理キーを鍵穴に挿し込む一般的[…]
“グリーン”と“無事かえる”で繋がる両者の魅力 「かえるのピクルス」は、ナカジマコーポレーションが生み出したオリジナルキャラクターで、1994年の誕生以来、その愛らしい姿と「always smile」[…]
スポーティ&ファッショナブルなブルー系が登場 ヤマハのスポーツ・ヘリテイジ(伝統・遺産)を標榜するXSRシリーズ。スーパースポーツやネイキッド」といった従来のカテゴリーを越え、レトロな外観やその背景の[…]
250A1、350A7に続く最速チャレンジャー真打ち登場!! 1966年に250ccA1サムライで、先行していたホンダCB72、ヤマハYDS3、スズキT20の性能を上回り、次いでボアアップした338c[…]