[DIYエンジン整備]イライラさせ上手な「バルブコッター」さんを一発で収める方法
![[DIYエンジン整備]イライラさせ上手な「バルブコッター」さんを一発で収める方法](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/03/b4a3b509b2cedecc450355dd0992b0c0.jpg)
エンジンのシリンダーヘッドをオーバーホールする時に「外しやすいけど取り付けにくい」のが「バルブコッター」です。小さすぎて取り付けに苦労してるあなたへ、カンタンに取り付けるためのアイデアをお教えします。
●文:[クリエイターチャンネル] DIY道楽テツ
難しいバルブコッターの取り付け
私は正直4サイクルエンジンのシリンダーヘッドの分解が苦手です。それはなぜかというと、バルブコッター(リテーナーロックキーパー)の取り付けがとても面倒くさいから。
シリンダーヘッドの分解は楽しいんですよ。一通り部品を外して、一つひとつの部品を全部綺麗にすると何とも言えない快感を味わえますから。でも、問題はここからです。
ステムシールを取り付けてバルブを差し込んで、
スプリングを入れて、
そしてリテーナーを入れてから、バルブスプリングコンプレッサーでスプリングを縮めると、次にやってくる難関がコレ(↓)です。
バルブの溝に吹けば飛ぶような小ささのバルブコッターをはめ込まないといけないのです。
この面倒臭さは一度作業した人ならわかるハズ。
難しくはないんです。作業そのものはとても簡単なのだけど、とてもメンドクサイ。うまくいけば一瞬で終わるけど、うまくいかない時は何度も何度も繰り返しになります。
バルブコッターの部品自体がとても小さくて掴みづらいので、ピンセットでは滑ってどこか飛んでいくし(そしてなくすし・・・)、マグネットならくっつけることはできるけど、肝心のバルブにうまくハマってくれない。ていうか、またマグネットにくっついて戻ってきちゃう。
ほかには、細いマイナスドライバーにグリスをつけて取り付けるという昔ながらの方法もあるのですが、これもそこそこの手先の器用さが要求されるのであまりうまくいかないんですよ。現に私もよく失敗します…。
そうです。不器用な私は、いつも苦労していたのです。
そして「バルブコッター取り付け方」とか「バルブコッター付かない」などのワードで検索してここにたどり着いたあなたは、なかなかうまくいかずにさぞイライラしてるのではないでしょうか?
そんなあなたに、こんな方法はいかがでしょう?
グリスと綿棒のコラボレーションはいかが?
まず、グリスと綿棒を用意します。特に凝ったものである必要はなく、普通の綿棒でOKです(ちなみにこれは百均の安物です)。
そしてバルブ側にグリスを塗ります。前もって塗っておくことで密着性が高まります。
そして同じようにグリスを塗った綿棒でバルブコッターをくっつけます。
ここまでの作業手順は細いマイナスドライバーと同じなのですが、なにせ綿棒はとても柔らかいのでグリスを取れる量を多くできるし、バルブコッターとの接地面も多めなので、なかなか落ちないだけの吸着力を発揮してくれるのですよ。
とはいえ、さすがに逆向きにするとバルブコッターが落ちてしまうので、そこは逆転の発想。
綿棒の向きはそのままに、シリンダーヘッドの方を傾けて、迎えに行ってあげてください。
そうすれば・・・
「スッ」と、あっけないほどに簡単にバルブコッタが入るはずです。
ご覧の通り。
金属にはない綿棒ならではのメリット
このやり方はマイナスドライバーでもできるのですが、ドライバーはやはり金属なので、磁化されていることもあって、せっかくバルブ側にくっついたバルブコッターが、ドライバーの磁力に引き寄せられてまた戻ってきてしまったり、離れる瞬間にずれたり起こしてしまうことがあるのです。
その点綿棒ならば間違いなく磁化することはありえないので、グリスの程よい吸着力のおかげで、かなりの確率でバルブ側へ貼り付けることが可能となります。
コンコン叩くことによって、馴染ませることができます。
後はバルブスプリングコンプレッサーをゆっくり外して、なじませるためにバルブの頭をコンコンと叩けば、取り付け完了です!
キッチリしっかり、はまってくれました~!
専用工具なしでもなんとかなる!
もちろん、バルブコッターの取り付けには専用工具を用意するのがベストです。それを使えば取り外しも取り付けも確実に行うことができます。だけど、揃えだしたらきりがないのが、特殊工具の悲しいところです。エンジンのオーバーホールなんて滅多にやらないという方にはなかなか買いづらいというのが実情でしょう。
特殊工具はないけどエンジンのオーバーホールをしたいそんなあなたに、この手法がお助けになればとても嬉しいです。この記事が皆様の参考になれば幸いです。今回も最後まで読んでいただきありがとうございました~!
私のYouTubeチャンネルのほうでは、「バイクを元気にしたい!」というコンセプトのもと、3日に1本ペースでバイクいじりの動画を投稿しております。よかったら遊びにきてくださいね~!★メインチャンネルはコチラ→「DIY道楽」 ☆サブチャンネルもよろしく→「のまてつ父ちゃんの日常」
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。
最新の関連記事(DIY道楽テツ)
アクセルワイヤーが長すぎた!というトラブル ハンドルを交換して長さが合わなくなってしまったり、はたまたケーブルそのものが痛んでしまったり。こうしたアクセルワイヤー(スロットルケーブル)を交換する際、「[…]
セルが弱くなったらバッテリー交換のサイン スクーターのバッテリーが弱ってきたのか、始動性がイマイチになってきました。 そういえば、このバッテリーもずいぶんずいぶん古くなってきたので、バッテリーを買い替[…]
新品タイヤが滑るその理由 新しいタイヤは滑ります。 滑りたくないから新しいタイヤに交換したというのに、なぜか新しいタイヤはマジで滑るんです(経験者は語る)。 なぜ滑るかというと、それはタイヤの製造過程[…]
場所によっては恒例行事なバイクの冬眠(長期保管) 「バイクの冬眠」…雪が多い地域の皆様にとっては、冬から春にかけて毎年恒例の行事かもしれませんね。また、雪国じゃなかったとしても、諸事情により長期間バイ[…]
燃料コックにも涙? それはある日の出来事。バイクで走り出そうとガソリンタンクの燃料コックをオンにした時、指先に冷たいものを感じました。 何があるのかと覗き込んでみると・・・燃料コックが泣いているぅ~![…]
最新の関連記事(メンテナンス&レストア)
絶版車のコンディション維持に欠かせない純正部品同等の品質と性能を持つ「規格部品」 毎年のようにモデルチェンジを行うことでパーツ点数が膨大になったのがバイクブーム、レーサーレプリカブーム時代の純正部品事[…]
自作ラスペネが固着を無双した 結論から言ってしまおう。「自作ラスペネ」効果、ありました! ・潤滑剤が届かない形状・鉄とアルミの強固な固着・無理に回すと折れそうなボルト そんな悪条件が重なったなかでも、[…]
新車こそ走行開始直後のエンジンオイルが汚れやすい 時代は巡りに巡って流行は変わるものだ。その傾向は、商品デザインの世界でも同様で、昭和から平成、そして令和へと時代が移り変わり、現在では、懐かしの昭和レ[…]
天ぷら油でも走るオートバイ伝説 本田宗一郎が作った世界一売れたバイク「スーパーカブ」。そのスーパーカブの都市伝説のひとつに「エンジンオイルの代わりに天ぷら油を入れても走る」というのがあります。一度は聞[…]
電気系統トラブルに有効なヒーロー電機の製品 バイクの電装系の中で意外にトラブルが多いのがウインカー関連だ。電球切れはもとより、スイッチ接点のサビやウインカーリレーの故障もあり得る。昨日まで何ともなかっ[…]
人気記事ランキング(全体)
窮屈さとは無縁。余裕のフルサイズボディがもたらす優越感 125ccのバイクというと、小柄でコンパクトな車体を想像するかもしれない。しかし、SX 125は違う。全長2050mm、ホイールベース1430m[…]
普通の移動手段では満たされないあなたへ 通勤や週末のちょっとした移動。便利さばかりを追い求めた結果、街には同じようなプラスチックボディのスクーターが溢れ返っている。「もっと自分らしく、乗ること自体に興[…]
レース出場を目的とした特別なモデル「メルセデスベンツSSK」 SSK、すなわちドイツ語:のSupersport Kurzの略でスーパースポーツよりもホイールベースが短いことを表しています。1928年か[…]
原付二種スポーツの絶対的エース、さらなる進化へ 個性を解き放つ3つの新色が2026年モデルを彩る 前モデル(2024年)では、パールホライゾンホワイトとマットガンパウダーブラックメタリックという、モノ[…]
自作ラスペネが固着を無双した 結論から言ってしまおう。「自作ラスペネ」効果、ありました! ・潤滑剤が届かない形状・鉄とアルミの強固な固着・無理に回すと折れそうなボルト そんな悪条件が重なったなかでも、[…]
最新の投稿記事(全体)
LMW機構がもたらした「圧倒的な安心感」 バイクの宿命とも言える「転倒のリスク」。その不安を根底から覆したのが、ヤマハが誇るLMW(リーニング・マルチ・ホイール)テクノロジーだ。2014年に第1弾とし[…]
バイクに惹かれた「あの日の衝動」をもう一度 「なぜ、バイクに乗るのか」。効率や快適さだけを考えればクルマという選択肢がある中で、あえて風を切り、剥き出しの鉄の馬に跨る理由。それは理屈ではなく、かつて何[…]
北海道・九州ツーリングの「大定番」が進化する 自走で何百キロも走り続け、疲労困憊で目的地に辿り着く。そんな過酷なツーリングもまたロマンだが、北海道や九州を目指す多くのライダーにとっては、商船三井さんふ[…]
自由な旅を加速させる、CLシリーズの魅力 ホンダのCL250やCL500は、街乗りからちょっとした未舗装路まで、ライダーの冒険心をくすぐるスクランブラースタイルが魅力のモデルだ。大人気モデルであるレブ[…]
原付二種スポーツの絶対的エース、さらなる進化へ 個性を解き放つ3つの新色が2026年モデルを彩る 前モデル(2024年)では、パールホライゾンホワイトとマットガンパウダーブラックメタリックという、モノ[…]
- 1
- 2

![[DIYエンジン整備]イライラさせ上手な「バルブコッター」さんを一発で収める方法|[DIYエンジン整備]イライラさせ上手な「バルブコッター」さんを一発で収める方法](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/03/8c37c0c71d38f8618cee280e4511c7de-768x432.jpg)
![[DIYエンジン整備]イライラさせ上手な「バルブコッター」さんを一発で収める方法|[DIYエンジン整備]イライラさせ上手な「バルブコッター」さんを一発で収める方法](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/03/7864102c3e1047422f1f81910e31cd88-768x432.jpg)
![[DIYエンジン整備]イライラさせ上手な「バルブコッター」さんを一発で収める方法|[DIYエンジン整備]イライラさせ上手な「バルブコッター」さんを一発で収める方法](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/03/3c110664494612aa8a3def423388ead5-768x432.jpg)
![[DIYエンジン整備]イライラさせ上手な「バルブコッター」さんを一発で収める方法|[DIYエンジン整備]イライラさせ上手な「バルブコッター」さんを一発で収める方法](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/03/fd68ae88a5bfc347e30db6a16941957e-768x432.jpg)
![[DIYエンジン整備]イライラさせ上手な「バルブコッター」さんを一発で収める方法|[DIYエンジン整備]イライラさせ上手な「バルブコッター」さんを一発で収める方法](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/03/58601e62ec7ac50a996b07455c00a331-768x432.jpg)
![[DIYエンジン整備]イライラさせ上手な「バルブコッター」さんを一発で収める方法|[DIYエンジン整備]イライラさせ上手な「バルブコッター」さんを一発で収める方法](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/03/0187add79f602e88b4913fadcb78a62b-768x432.jpg)
![[DIYエンジン整備]イライラさせ上手な「バルブコッター」さんを一発で収める方法|[DIYエンジン整備]イライラさせ上手な「バルブコッター」さんを一発で収める方法](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/03/130abe7aa875110bdd1d33ec824a13ad-768x432.jpg)
![[DIYエンジン整備]イライラさせ上手な「バルブコッター」さんを一発で収める方法|[DIYエンジン整備]イライラさせ上手な「バルブコッター」さんを一発で収める方法](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/03/29b0e12e6752151c44a496a38dbaf48e-768x432.jpg)
![[DIYエンジン整備]イライラさせ上手な「バルブコッター」さんを一発で収める方法|[DIYエンジン整備]イライラさせ上手な「バルブコッター」さんを一発で収める方法](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/03/59d7da7880179f319080d657583d126e-768x432.jpg)
![[DIYエンジン整備]イライラさせ上手な「バルブコッター」さんを一発で収める方法|[DIYエンジン整備]イライラさせ上手な「バルブコッター」さんを一発で収める方法](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/03/7ca00069513b06a7c323f25c85655ca1-768x432.jpg)
![[DIYエンジン整備]イライラさせ上手な「バルブコッター」さんを一発で収める方法|[DIYエンジン整備]イライラさせ上手な「バルブコッター」さんを一発で収める方法](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/03/b5c298a86d01f175dc92a952a42d2a8b-768x432.jpg)
![[DIYエンジン整備]イライラさせ上手な「バルブコッター」さんを一発で収める方法|[DIYエンジン整備]イライラさせ上手な「バルブコッター」さんを一発で収める方法](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/03/5bcf6d6450170824bbb486ec3635c9f4-768x432.jpg)
![[DIYエンジン整備]イライラさせ上手な「バルブコッター」さんを一発で収める方法|[DIYエンジン整備]イライラさせ上手な「バルブコッター」さんを一発で収める方法](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/03/e7804e8d6021ff2955168cc48e85c093-768x432.jpg)
![[DIYエンジン整備]イライラさせ上手な「バルブコッター」さんを一発で収める方法|[DIYエンジン整備]イライラさせ上手な「バルブコッター」さんを一発で収める方法](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/03/120cad3bb89dc34ca713215ac72fb4e1-768x432.jpg)
![[DIYエンジン整備]イライラさせ上手な「バルブコッター」さんを一発で収める方法|[DIYエンジン整備]イライラさせ上手な「バルブコッター」さんを一発で収める方法](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/03/64b00e1760a1ee9693555832fd42c17a-768x432.jpg)
![[DIYエンジン整備]イライラさせ上手な「バルブコッター」さんを一発で収める方法|[DIYエンジン整備]イライラさせ上手な「バルブコッター」さんを一発で収める方法](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/03/64cd8184bbfe5c4024755d1054fa3a3d-768x432.jpg)
![[DIYエンジン整備]イライラさせ上手な「バルブコッター」さんを一発で収める方法|[DIYエンジン整備]イライラさせ上手な「バルブコッター」さんを一発で収める方法](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/03/0588147cdd36357c8c959d7f15ccca82-768x432.jpg)
![[DIYエンジン整備]イライラさせ上手な「バルブコッター」さんを一発で収める方法|[DIYエンジン整備]イライラさせ上手な「バルブコッター」さんを一発で収める方法](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/03/933cdce3ea6087b4293e6ab05efbf8f1-768x432.jpg)
![[DIYエンジン整備]イライラさせ上手な「バルブコッター」さんを一発で収める方法|[DIYエンジン整備]イライラさせ上手な「バルブコッター」さんを一発で収める方法](https://young-machine.com/main/wp-content/uploads/2024/03/b6aa655add86f22d86ea4f846e42ac9f-768x432.jpg)


























