モデル/シューシャイナーの伊藤由里絵さんがヤングマシンに登場。愛車ヤマハ ボルトのリアボックスの秘密はいつ明らかに!?

[伊藤由里絵]白バイ乗りから靴磨き職人に転身した私がヤマハのクルーザー、ボルトで日本一周を始めたワケ【前編】

  • [CREATOR POST]伊藤由里絵

●文:[クリエイターチャンネル] 伊藤由里絵

みなさんはじめまして、いとです。

18歳で大型二輪免許を取得して早10年。白バイに乗る経験を経てモデル兼シューシャイナー(靴磨き職人)になり、そしてただいま愛車のヤマハ ボルトで日本一周中という、自分で見ても不思議な経歴をしています(笑)。

なぜ白バイを辞めて靴磨き職人になったのか。なぜ日本一周を始めたのか。

そんな私の自己紹介を、本格的な連載前にお伝えしていこうと思います。

20歳、白バイで公道デビュー

よく驚かれるのですが、私の公道デビューは白バイでした。家族の誰もバイクに乗ったことがなくて、バイクとは無縁の生活で、近くに警察関係者だっていなかったくらいです。

そんな私に転機が訪れたのは高校3年生の春。進学校に通っていた私は周りの友達が大学受験に向けて一生懸命勉強をする中ひとりやりたいことが決まらず、何となく自分のレベルに合った大学に進学するのだろうなとぼんやりと日々を過ごしていました。

きっかけは警察密着系番組

そんなある日、何となくテレビを見ていたら流れてきた某警察密着番組の、女性白バイ隊員の訓練シーンに目を奪われました。たくさん配置されたパイロンを縫うように駆け抜けていく姿、かっこいい~! しかも女性‼

「あの人みたいになりたい!!!」 そう思ったらなんだか居てもたってもいられくなって、私の志望先は大学受験ではなく警察官へと変わり、そして高校生のうちに大型二輪免許まで取得したのでした。

18歳で教習所に通い、生まれて初めてバイクに跨がったいと

最短ルートで白バイ乗りに。厳しい訓練も楽しかった

いざ入ってみると警察学校は想像通りの厳しさ。それでもなんとか卒業して、交番から警察官としてのキャリアを積んでいき、そして1年半という最短ルートで白バイに乗ることができました。

公道デビューが白バイなので、それはもう大変な訓練でした。教習所で免許取得してからも時間がたっているし、なにせ車重は300kg以上。シフトの操作もうろ覚えのまま、毎日の筋肉痛に耐えつつも、なんとか1ヶ月ほどで一人前と言われるレベルまで達することができました。

今思うと、経験がゼロだったことが逆に良かったのだと思います。まっさらな状態だったからこそどんどんスキルを吸収していけている自分が感じられて、汗なのか涙なのか分からなくなるレベルの過酷な訓練もどこか楽しむ気持ちで臨めていたのでした。

一目惚れして手に入れた愛車、ヤマハ ボルト

バイクの運転に自信を持てた私は、22歳で初めて自分のバイクを購入することになります。正直白バイしか知らなかったので、まずは色んな種類のバイクを見てみようとバイク屋さんをたくさん回りました。

うわぁ~これかっこいい!! これにします!」と店頭で一目惚れしたのがヤマハのクルーザー、ボルトでした。

初納車の帰りに近所で撮った一枚

やっぱり自分のバイクがあるっていうだけで思い入れもひとしお。少しでもバイクに乗っていたくて、電車通勤からバイク通勤に変えて、毎日のように乗っていました。

ボルトの特に好きなところは排気音です。初めてエンジンを始動した時にこの特徴的な重低音にしびれました。6年連れ添った今でもエンジン始動する瞬間は毎度ワクワクして、ボルトを選んだ直感は正しかったなと思います。今後増車することがあったとしても、絶対に手放すことはないと断言できる大好きな愛車です。

警察官としての夢を叶えて思い出した幼い頃の夢

私の警察キャリアの締めくくりは県警本部の通信指令課でした。110番の電話を取り、現場の警察官へ無線で指令する部署です。

交通事故から火災やケンカ、ニュースになるような大事件まで全ての110番がここに集約されるので、通信指令課員が無線指令を正確に行わないと誰も現場に向かえず、下手すると人の命さえ失われかねません。そのため、非常に緊迫した部署でした。

無線機から流れる通信指令課員の声は交番勤務時代から毎日聞いていましたし、その冷静な判断力と的確な指示に憧れ、「私もいつか指令課員になってみたい!」と新たな夢を抱くようになっていました。

110番の電話受理をしている様子

一年半働く中で大きく変わったことは、判断力がかなり向上したことです。どんなに緊迫した電話を受けても驚いている暇がないし、的確に判断しなければなりません。それが最初はプレッシャーでしたけれど、少しずつ自分の変化と成長を感じられる職場でした。

私はこの仕事がとても好きで、ついには警察の内部で開催されている通信指令競技で県大会優勝、全国大会まで上り詰めることができました。

そうして警察での夢をすべて叶えたとき、達成感と共にふと小さい頃の夢が思い出されたのです。

「そうだ。すっかり諦めてたけど、私はモデルになることが夢だったんだ」と。

私の家は公務員一家で厳しく、”親に反対されたから”という理由でモデルになりたい夢を挑戦せずに諦めていた自分を思い出したのです。当時、私の年齢は23歳で芸能界に入るにはすでにギリギリ。

どうしても諦められない夢があると直属の上司に相談したところ、「絶対に挑戦したほうがいい!」と後押ししてくれて、すぐに芸能事務所のオーディションを受けることにしました。元警官であることを武器に、希望の芸能事務所に一発で受かって所属することができ、現在に至ります。

世の中転職することに対してネガティブなイメージがあるかもしれないけれど、前職で得た強みを武器にして新しいことにチャレンジすることはとてもポジティブなことだと私は思っています。ただ、いつも目の前の夢に向かって進んでいるだけなんです。

晴れてモデルになったあとに出たフジテレビドラマ『教場』のお話、靴磨き職人になるまでの道や、現在挑戦している日本一周については次の記事で語りたいと思います。お楽しみに。

いとのワンポイント♪レザーメンテナンスVol.1:10秒でできる毎日のメンテ

今回から毎回、記事の最後にレザーケアのワンポイントをみなさんにお伝えしていこうと思います。

靴磨きやレザーケアを難しく考えていたりしませんか? 実はとっても簡単なんです。今回は靴磨きの基本中の基本、ホコリ落としについて解説します。

どんなに綺麗な靴でも、靴を履いて外に出ると必ず目に見えないホコリが付きます。ツーリングに行く方は砂汚れなども付いているはずです。

なので自宅に帰って靴を脱いだら、馬毛ブラシで靴の表面の汚れを落としましょう。以上です!

これだけ!? と思ってしまうかもしれませんが、本当にこれだけで綺麗さを保てます。クリームや油での栄養補給はやり過ぎると革がくたくたになってしまうんです。

毛束が多くコシのあるものがおすすめ

ちなみにホコリ落としをせずにそのまま靴箱にしまってしまうと、見た目が汚れているだけでなくホコリと湿気が合わさりカビを誘発する原因となってしまいます。革製品にカビが生えやすいのはそういった理由です。

まずは馬毛ブラシを玄関に1本置いておくと安心ですよ。

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