祝 !『あぶない刑事』復活記念! 舘ひろし“タカ”が乗ったバイクを一挙紹介!!

●文:[クリエイターチャンネル] 風間ナオト ●写真:スズキ カワサキモータースジャパン ヤマハ発動機 ハーレーダビッドソン ジャパン
ダンディー鷹山とセクシー大下のゴールデンコンビが華麗に復活! 先日行われた『あぶない刑事』最新作映画製作発表会見のニュースを知って、驚かれた方も多いのでは!?
1986年10月に日本テレビ系列で放送開始された同作は、放送終了2カ月後の1987年12月に早くも映画第1弾を公開。1988年7月公開の映画第2弾『またまたあぶない刑事』を経て、10月に『もっとあぶない刑事』としてお茶の間に再登場。その後も2016年1月公開の『さらば あぶない刑事』まで、5本の映画、1本のTVスペシャルが作られた超人気シリーズです。
気になる新作のタイトルは『帰ってきたあぶない刑事』。2024年5月24日の公開を予定しています。
舘ひろしさん演じるタカ(鷹山敏樹)と柴田恭兵さん演じるユージ(大下勇次)が見せるクールかつコミカルな刑事像がシリーズ最大の魅力ですが、カー&バイクアクションも見どころ。
発表会場にはふたりが乗る覆面パトカーとしておなじみの日産レパード(F31系)に加え、ハーレーダビッドソン FXBR ブレイクアウト117が飾られていたので、これらが最新作にも出てくると思われますが、今回は『あぶ刑事』復活を祝し、劇中でタカが乗ったバイクを一挙ご紹介しちゃいましょう。
発表会場に置かれていたハーレーダビッドソン FXBR ブレイクアウト117。『帰ってきたあぶない刑事』で大暴れ!?
- 1 左右にスラロームする姿に惚れた:スズキGSX250E
- 2 スーツ姿のタカが乗るとスタイリッシュ:スズキGSX750E
- 3 珍しいヘルメット×ブルゾンが見れた:スズキGSX750S[S]
- 4 通りがかりの少年から借りた:スズキRH250
- 5 舘さんの愛車そのもの!?:スズキGSX-R750
- 6 現代では考えられないシーンも見れた:スズキGSX-R1100
- 7 ちょっと顔出しのシャフトドライブ車:スズキGS750G
- 8 鉄板パターン確立:ハーレーダビッドソン ダイナ ローライダー
- 9 偶然キーON:ハーレーダビッドソン FXST ソフテイル スタンダード
- 10 硬派なイメージがタカに似合う:カワサキGPZ750R
- 11 壁を突き破って登場:カワサキKLR250
- 12 リアを滑らせる場面も:ヤマハ タウンメイト〈おまけ〉
左右にスラロームする姿に惚れた:スズキGSX250E
『西部警察』でカタナを駆っていた印象からスズキのイメージが強い舘さんが、TVドラマ第1シリーズ・第1話で走らせたのもやっぱりスズキ! ちなみに舘さんは『あぶない刑事』がスタートするちょっと前、スズキのクルマ、カルタスのCMに出演してました(「オレ・タチ、カルタス」のコピーが懐かしい!)。
とはいっても犯人の愛車という設定もあり、大型バイクじゃなく250cc。犯人が乗り捨てたGSX250Eを走らせて追跡する場面で、相手からの狙撃を避けるため、左右にスラロームする姿がイカしてます。
スズキ GSX250E(写真:1980年式)。走らせたのは違う色のバイクですが、舘さんといえばやっぱりスズキ!
スーツ姿のタカが乗るとスタイリッシュ:スズキGSX750E
続いても同じくスズキのGSX750E 。TVの第1シリーズと映画第1弾に登場します。ドラマの第6話では、 早速、手離しで運転しながら銃を撃つ、十八番といえるシーンも。
GSX750Eは、四角いヘッドライトやメーターカバーの形状などが醸し出す全体の雰囲気から、牛を意味する“ベコ”の愛称を持ち、どちらかというと重厚なイメージでしたが、スーツ姿の舘さんが乗ると、なんだかスタイリッシュに見えてきますね。
“ベコ”の愛称を持つスズキ GSX750E(写真:1980年式)。劇中車は黒タンクに青い線をあしらったカラーリング。
珍しいヘルメット×ブルゾンが見れた:スズキGSX750S[S]
TVの第1シリーズ・第8話では、カタナを颯爽と操り、ユージとの初タンデムも披露しています。
スクリーンを装備、低めのクリップオンハンドルということで、750か1100か迷いましたが、1100にはあるアッパーカウル下の黒いフィンが無いことなどからGSX750S[S]だと判断しました。
『あぶ刑事』ではノーヘル&スーツが基本ですが、この話では珍しくヘルメットを被って、ブルゾン姿。
黒ベースに赤ラインが入ったフランス製のNEFヘルメットは、『西部警察 PART-lll』でカタナR(!)を駆る鳩村刑事と一緒っぽいので、もしかしたら舘さんの私物かも。
スクリーンを装備、耕耘機ハンドルに別れを告げたスズキ GSX750S[S](写真:1982年式)。アッパーカウル下フィンの有無、シリンダーヘッド形状などが1100との見かけの違い。劇中車はハンドルが写真より低められています。
通りがかりの少年から借りた:スズキRH250
2ストロークのオフロード車、RH250にも乗っています。
TVの第1シリーズ・第27話では、通りがかった少年からマシンを借り、横浜の街でバイクチェイスを繰り広げますが、ウィリーしたり、ガードレールを飛び越えたりする派手なシーンを撮影するため、アクセルオンでフロントが簡単に浮き上がる、軽量ハイパワーのモトクロッサーレプリカが選ばれたのでしょう。
スズキ RH250(写真:1984年式)はクラス最大の最高出力35psを誇った世界モトクロスGPチャンピオンレプリカ。
舘さんの愛車そのもの!?:スズキGSX-R750
TVの第1シリーズ後半になってから登場したのが、赤/黒のGSX-R750。出てきた回数が一番多いので、筆者にとっても印象的。真偽は不明ですが、この車両はスズキから贈られた舘さんの愛車だとか。
第38話では、友人の結婚式に出席予定だったモーニング姿のタカ&ユージが、ホンダ CB400T ホークllを奪って逃走する若き日の竹内力さんをタンデムで追うという、今となっては貴重な場面が見られます。
第1シリーズ・最終話は、バイクアクションの尺長め。正面から向かってくる、いすゞ 117クーペのフロントガラスへ、“アールナナハン”で走りながら続けざまに銃弾を撃ち込むシーンはシビれます!
登場回数が最も多いスズキ GSX-R750(写真:1985年式)。劇中車は舘さんがスズキから贈られた愛車なんだとか。
現代では考えられないシーンも見れた:スズキGSX-R1100
TV第2シリーズ『もっとあぶない刑事』第14話には、兄貴分、青/白の1100もお目見えです。
愛車を停め、タバコをくゆらす青年から警察手帳を見せて無理やり拝借すると、まるで自分のバイクかのように使用。その後も年端もいかない少女とノーヘルふたり乗りで浅野温子さん演じる薫を助けに向かうなど、やりたい放題。コンプライアンスにうるさい昨今では、とても許されないような演出でした。
『もっとあぶない刑事』には、フラッグシップモデル、青/白ワークスカラーのGSX-R1100(写真:1986年式)も。
ちょっと顔出しのシャフトドライブ車:スズキGS750G
4バルブ化されてからのGSXシリーズが多いですが、TVの第1シリーズ・第48話冒頭には、ひと世代前のDOHC2バルブ・4気筒車、GS750Gも顔を出しています。
このバイクは国内・海外で高い評価を得ていたGS750にメカニカルダンパーでショックを吸収する機能を持たせたスズキ独自のシャフトドライブ方式を採用したスポーツツアラーで、旧車人気の今、改めて見てみると、なかなか渋い!
4バルブのGSXになる前、2バルブ世代のスズキ GS750G(写真:1979年式)もちょこっとだけ顔を出しています。
鉄板パターン確立:ハーレーダビッドソン ダイナ ローライダー
映画第2弾『またまたあぶない刑事』、TV第2シリーズ・第6話からは、ハーレーダビッドソンも登場。
撮影時期が比較的近い、これらで使用されているのは、タンクのグラフィックなどから同一車両ではないかと思われますが、サスペンションを車体下に装備するソフテイルファミリーと違ってキラリと光る2本サスが見えること、タンク上にメーターがあることなどから、世代こそハッキリいえませんが、おそらくローライダーだと考えて良いでしょう。
『あぶない刑事リターンズ』『あぶない刑事フォーエヴァー(TVスペシャル&THE MOVIE)』以降は、ハーレーに乗ったタカがショットガンを撃ち込み、追跡する車両を横転させる鉄板パターンを確立。
複数世代にわたって登場するハーレーダビッドソン ダイナ ローライダー。写真は『さらば あぶない刑事』に出てきたビビッドブラックのダイナ FXDL ローライダー(2016年式)。物語終盤での吉川晃司さんとの対決シーンが見もの!
偶然キーON:ハーレーダビッドソン FXST ソフテイル スタンダード
『西部警察』巽刑事の時代からローライダーを駆ることが多かった舘さんですが、2005年10月公開の『まだまだあぶない刑事』では、同じハーレーでも珍しくソフテイルに乗っています。
でもこれは年齢を重ねたタカの趣味が変わったのではなく、たまたまキーが差さったまま道端に停まっていたのがソフテイルだっただけで全く偶然のハズ。その証拠に2016年の『さらば あぶない刑事』では、愛機(?)がローライダーへと戻っています。
映画『まだまだあぶない刑事』で活躍したハーレーダビッドソン 黒のFXST ソフテイル スタンダード(2003年式)。
硬派なイメージがタカに似合う:カワサキGPZ750R
スズキとの絡みが無くなったのか、TV第2シリーズになると、国内他メーカーのバイクもしばしば出現。第12話ではカワサキ GPZ750Rに乗っています。
バイクチーム『COOLS(クールス)』時代、750RS、“Z2=ゼッツー”のオーナーだったという舘さん、硬派なイメージのカワサキもお似合いです。
ニンジャでクルーザーと並走するシーンは、どことなく映画『トップガン』を想起させます。
750RSを所有していたという舘さん、TV第2シリーズではカワサキ GPZ750R(写真:1984年式)に乗っています。
壁を突き破って登場:カワサキKLR250
1989年4月公開の『もっともあぶない刑事』に登場。木の実ナナさん演じる少年課の松村課長が壁を突き破って現れ、そのバイクにタカとユージがふたり乗りし、銀星興業ビルへと向かいます。
『もっともあぶない刑事』に登場したカワサキ KLR250(写真:1986年式)。松村課長のツナギもキマってました。
リアを滑らせる場面も:ヤマハ タウンメイト〈おまけ〉
実は相棒のユージがバイク=ヤマハ タウンメイト(排気量不明)に乗るシーンも存在します。
柴田さんにバイクのイメージはないですが、実家が鮮魚店だそうなので、少年時代にお店にあるバイクを乗り回して身に付けた技なのか、リアを滑らせながらのブレーキングを披露しています。
ユージも実はバイクに! ヤマハ タウンメイト(写真:1982年式)に乗ってお寿司屋さんの出前を装い、現場に潜入。
動画配信サービスでバイクのシーンだけを確認するつもりだった筆者もついつい明け方まで見入ってしまった『あぶ刑事』シリーズ。最新作が公開されるまでにイッキ見(!)してみてはいかがでしょうか。
※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(風間ナオト)
1分でわかる記事ダイジェスト 「トマトの旨みがすげえ凝縮されててヤバい」と千明が激賞! ゆるキャン△ SEASON3第8話に登場した「背徳のトマト焼そば」。本家は、山梨県中央市がご当地グルメとして猛プ[…]
1分でわかる記事ダイジェスト 4月半ばに見舞われたバイク事故が青汁王子の運命を変えた! 青汁王子こと三崎優太氏が電動2輪事業を買収したというニュースが世間を賑わせた。HONDA、YAMAHA、SUZU[…]
ロールスロイスをはじめとする高級車を複数所有していることでも知られている“青汁王子”こと実業家の三崎優太さん。海外でバイクをレンタルしたことをきっかけに、ここのところすっかりバイクにハマっているご様子[…]
MotoGPがいよいよ開幕! プレシーズンテストや体制発表会の情報が続々と舞い込み、中にはSNSで2024年仕様のヘルメットを公開するライダーもちらほら現れていたので、レースファンの筆者としては、胸の[…]
外国車や日本メーカーの海外モデルが採用するバルブ規格“BA20D” 秋の夜長を迎え、バイクに乗る際、ヘッドライトに頼る時間帯が増えてきました。 近場の場合、筆者はちょい古べスパのLX150ieで移動す[…]
最新の関連記事(ニュース&トピックス)
2.5次元アイドルがアンバサダー!? モーターサイクルショー開催概要 東京モーターサイクルショーの共通するメインテーマは、「いいね、バイク」。大阪のサブテーマには「バイク&ピース」、東京には「バイクっ[…]
いつ乗ったかも定かではない、ガレージの隅で置物になっている錆びたバイク。タイヤはパンクして、エンジンもかからないし、パーツはサビサビ。「こんなバイク売れそうにないし、処分ともなればお金もかかりそう…」[…]
“PLUS”=HondaGOの有料制会員プログラム HondaGOバイクレンタルやHondaGOバイクギアなど、さまざまなサービスを提供するHondaGO。そのサービスをひとつのアカウントで利用できる[…]
ショッパー(紙袋)&クリアファイルをプレゼント【無料福引】 1972年に誕生したモーターサイクルメディアのヤングマシンは、本WEBサイトを中心とするデジタルメディアへ進化することとなりました。[…]
R20 CONCEPT/Concept F 450 GSを本邦初公開 ! 『東京モーターサイクルショー』にて、BMWはドイツ本社より本イベントのために特別に取り寄せたコンセプトモデル「R20 CONC[…]
最新の関連記事(スズキ [SUZUKI])
※同記事は、別冊オールドタイマー21号(2016年7月号)掲載の記事に加筆し、再構成したものです。 10年後を見据えた近未来モデル モーターショーは、各メーカーが登場間近の注目モデルや、自社の現状の技[…]
スズキRE-5 概要:”スズキの本気度”が伝わる高出力モデル ドイツの発明家ヴァンケル氏が考案したロータリーエンジンは、ピストンの往復運動により動力を生み出す従来方式のエンジンに対して、ローターが回転[…]
扱いやすさ重視のターボエンジン【1982 スズキXN85】 GS650Gをベースにスズキが作り上げたターボ車、XN85。 後に油冷へと発展するオイルクーラーや、ピストンジェットクーリング/フューエルイ[…]
249cc/26psのスポーティな油冷単気筒エンジンを搭載 スズキは、油冷シングルのフルカウルスポーツモデル「ジクサーSF250」にニューカラーを設定し、2025年モデルとして3月25日に発売する。マ[…]
250ccフルスケールで断トツの安さ! 低燃費やスズキ独自の油冷単気筒も魅力 スズキは、独自の油冷単気筒エンジンを搭載した軽二輪ネイキッドスポーツ「ジクサー250」にニューカラーを設定し、2025年モ[…]
人気記事ランキング(全体)
まず車間が変わることを理解しておこう! ツーリングでキャリアのある、上手なライダーの後ろをついてゆくのが上達への近道。ビギナーはひとりだと、カーブでどのくらい減速をすれば良いかなど判断ができない。そう[…]
ヤンマシ勝手に断言。これでレースに出るハズだ!! 「CB1000Fコンセプト モリワキエンジニアリング(以下モリワキCB)」は、見ての通り、ホンダCB1000Fコンセプトをレーサーに仕立てたカスタムモ[…]
ナンバー登録して公道を走れる2スト! 日本では20年以上前に絶滅してしまった公道用2ストローク車。それが令和の今でも新車で買える…と聞けば、ゾワゾワするマニアの方も多いのではないか。その名は「ランゲン[…]
モバイルタイプでも水の勢いは十分。洗車での活躍は間違いなし 今回発売されるケルヒャー「OC 5 Handy CB」は、もっと手軽に、どこでも洗浄したいというユーザーの持ち運びニーズに対応した、ガンタイ[…]
タイホンダ創立60周年を記念したスペシャルエディション 特別仕様車の製作に旺盛なカブハウスは、タイホンダの創立60周年を記念した「New Monkey Chrome Legacy Limited Ed[…]
最新の投稿記事(全体)
15番手からスタートして8位でフィニッシュした小椋藍 モナコでロリス(カピロッシ)と食事をしていたら、小椋藍くんの話題になりました。「彼は本当にすごいライダーだね!」と、ロリスは大絶賛。「ダイジロウ・[…]
筑波サーキット向けにカスタム中 「X350ウィズハーレー編集部号」は、2024年12月現在、サーキット、とくに筑波サーキットでタイムを削るためのカスタムを進めている。過去、全日本選手権に出場し、筑波サ[…]
2.5次元アイドルがアンバサダー!? モーターサイクルショー開催概要 東京モーターサイクルショーの共通するメインテーマは、「いいね、バイク」。大阪のサブテーマには「バイク&ピース」、東京には「バイクっ[…]
グローバル販売を見据えたフラッグシップモデル 新発売となるSRD 5 Proは、Amazonで販売ランキング1位(バイク用Gps 2024年12月4日調べ Amazonランキング)を記録したベストセラ[…]
Q.ツーリングへ出かけるとバイクのすぐ前の路面ばかり見てしまいます。そのため先のほうの様子に気づくのが遅れ、カーブの手前で慌てます。「遠くを見ろ」とよく言われますが、先を見ていると手前の路面が心配にな[…]
- 1
- 2