コミネ2023春夏新作の完全防水70Lシートバッグの防水性や使い勝手をレビュー
●文:[クリエイターチャンネル] 相京雅行
コミネというとリーズナブルで防御力に優れたライディングウェアの印象が強いですが、ヘルメット、ブーツなど幅広い商品を作っています。
今回はコミネの2023春夏新商品の中から、70Lの完全防水シートバッグをご紹介します。
コミネのホームページに掲載されているのですが、細かい情報が掲載されておらず、商品が届くまで車体への固定方法すらわからなかったので、購入を検討している方は参考にしてください。
SA-247 WP モーターサイクルツーリングパニアバッグ 70L
価格:1万6280円。
特徴はなんといっても完全防水と大容量ということ。
素材自体には水を通さず堅牢なターポリンを採用しつつ、生地の合わせ部分は縫うのではなく、溶かしてくっつけるウェルダー加工で浸水を防ぎます。
メインの荷室へのアクセスはファスナーでなくロールアップにすることで「完全防水」を実現しています。
荷室の入り口に関してはポリエステル生地が縫い付けられ、唯一縫い目が確認できますが、ロールアップして内側に織り込むので浸水の恐れはなし。
ポリエステル生地の真ん中はマジックテープで閉じる事が可能で、両サイドにはロールアップした際に使うバックルが縫い付けられています。
ストラップに関しては直接縫い付けられていますが、一回り大きい生地に溶着し、それを更に本体に溶着する手のこんだ製法を採用。
更にストラップの縫い付けは四角に縫った後で更にバツ型に縫うことで力がかかった時に簡単にとれないようにしています。
前側左右にはメッシュの小物入れが二ケ所用意されていて、濡れた物などをわけることが可能。中に入っている荷物が濡れません。
後ろ側にはウェービングベルトが用意されています。カラビナをかけておいたり、ポーチなどを追加することができます。
取り付けに関して
一般的なシートバッグ同様に、付属のストラップを車体側に4か所引っ掛けて、バックルで固定します。車体にテンションをかけて固定する際には余った紐をゴムバンドで束ねておくことが可能。
荷締めベルトを2本持っているなら前後の持ち手についているDリングを通して車体に固定すれば、多少緩んだとしても落下しません。
付属のストラップは2本ずつオスメスに分かれており、バッグを車体から外した際に連結してテンションをかけることでつけっぱなしにしておくことも可能。
また長めのショルダーストラップも一本付属しているので、肩掛けして持ち歩くこともできます。
容量に関して
キャンプツーリングに持っていく荷物を詰めてみました。内容としては、
テント(一人用)、冬用シュラフ、ローチェア、マット、保冷バッグ、レインウェア、ギアケース、革手袋、ローテーブル、ガス缶、マグカップ、エコバッグ。
筆者所有の45Lのシートバッグだと、マットとテントは収納することができず、ネットや荷締めベルトで固定する必要があるので、70Lの収納力はダテじゃありません。
しかもロールアップなので多少の容量追加は可能で、帰宅時にお土産を買っても問題ありません。
防水性に関して
浸水したらわかるように、グレーのTシャツをバッグ内に入れて、散水ホースのジェットモードで1分間水をかけ続けました。
全体的に放水したのはもちろんですが、ロールアップ部分にもしっかり水をかけてみた結果は、
浸水無し。グレーのTシャツに水が染み込んでいませんでした。
水圧がかかっても水が漏れないかチェックするためにバッグ内に水を入れてみました。
2~3Lぐらい水を入れた状態でバッグを持ち上げてみましたが、下から漏れることはありません。
キャンプや連泊するツーリングにピッタリ
筆者の持論ですが、シートバッグは大は小を兼ねません。適切な容量でないと邪魔になるだけです。
今回のバッグの場合はキャンプや連泊するツーリングプランにはピッタリ。
防水性も検証した通りバッチリなので、突然の雨でも寝袋や着替えなど濡らすことがありません。
大容量シートバッグを探している方はチェックしてみてください。
動画で取り付け方など細かく見たい方はこちら
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(ヘルメット)
1990年代初めに現在まで続くシリーズモデルが続々と誕生 また、1990年代初めには四輪用ヘルメット・X-Fourを発売し、同時に何人ものFIドライバーとも契約を交わす。アラン・プロスト、ジャン・アレ[…]
旅館の一室でFRP製ヘルメットを手探りで作り始めた 東京・新橋で経営していた旅館の一室で、創業者の鎌田栄太郎がFRP製ヘルメットの製作をはじめたのが今日のSHOEIのはじまりだ。 その旅館はホンダの社[…]
アーミーテイストのカラーリングとダークなグラフィックのレプリカモデル マーベリック・ビニャーレス選手は、スペイン出身のライダーで、2015年にMotoGPへ昇格して以来、スズキ、ヤマハ、アプリリアを乗[…]
世界的に有名なカスタムビルダー『46works』とのコラボレーションモデル 『46works』は、主にヨーロッパの旧車をモチーフとした独自性あふれるカスタムマシンを製作するブランドで、その手腕とデザイ[…]
バイクのスピード感をイメージさせる象徴的なグラフィックモデル登場 ネオテック3のグラフィックモデル第3弾となるアンセムは、バイクを走らせているときに感じる風を思わせる、スピード感ある模様が特徴だ。ブラ[…]
最新の関連記事(SHOEI)
1990年代初めに現在まで続くシリーズモデルが続々と誕生 また、1990年代初めには四輪用ヘルメット・X-Fourを発売し、同時に何人ものFIドライバーとも契約を交わす。アラン・プロスト、ジャン・アレ[…]
旅館の一室でFRP製ヘルメットを手探りで作り始めた 東京・新橋で経営していた旅館の一室で、創業者の鎌田栄太郎がFRP製ヘルメットの製作をはじめたのが今日のSHOEIのはじまりだ。 その旅館はホンダの社[…]
バイクのスピード感をイメージさせる象徴的なグラフィックモデル登場 ネオテック3のグラフィックモデル第3弾となるアンセムは、バイクを走らせているときに感じる風を思わせる、スピード感ある模様が特徴だ。ブラ[…]
バイクのパーツと“夜行”をポップアートに描いたホットでクールなグラフィックモデル Z-8 ヤギョウは、ネオンカラーなどの極彩色で彩られた現代ポップアートなグラフィックが特徴だ。グラフィックにはタイヤと[…]
シンプルなトリコロールはオリジナルアレンジも楽しめる GT-Air3のグラフィックモデル第6弾となるリルトは、スカイブルー/ホワイト/レッドの3色をシンプルに配色した、鮮やかで爽やかな印象をもたらして[…]
人気記事ランキング(全体)
様々な使い方や乗り方に応える懐の深さが魅力 2024年上半期、400ccクラスの販売台数でGB350をしのぎトップに躍り出たのがエリミネーターだ。それどころか、大型バイクを含めた車検付クラスでもZ90[…]
Honda & MAAN Motocicli Audaci presentano il “SuperCub 125X” 生産モデルから大幅に逸脱しない設計……だけど雰囲気は一変! 日本でも好評[…]
深みのあるブルーにゴールドのラインとロゴ ヤマハはタイで、日本でいう軽二輪クラス(126~250cc)にあたるネオクラシックネイキッド「XSR155」に新色のダークネイビーブルーを追加発表。従来のマッ[…]
【ドライバー:谷田貝洋暁】本誌ハンターカブ実験担当として渡河性能実験に続き、今回のサイドカーでの高速道路走行実験にも抜擢されたフリーライター。無理/無茶/無謀の3ない運動の旗手。 【パッセンジャー:難[…]
ひと昔のバイクは一年中暖機運転が必須でした 昔のバイク…と行かないまでも、1990年代末ぐらいまでのバイクは、一年中エンジンの暖気が必要不可欠でした。とくに2サイクルエンジン車は、冬はなかなかエンジン[…]
最新の投稿記事(全体)
トルクアップし、ノーマルより乗りやすい心地に変化 KawasakiのZ650RS(2024-2025)モデルに適合する政府認証フルエキゾーストマフラーが遂に発売開始!2023年モデルから仕様変更があっ[…]
ZX-25Rターボの250km/hチャレンジに続くZX-4Rターボ トリックスターが製作したZX-4Rターボは、2024年4月の名古屋モーターサイクルショーで初披露された。すでにZX-25Rのターボ化[…]
新型4気筒を待ち焦がれていたホンダファン CBにXが加わった車名のCBX400Fは、1981年10月にデビュー。バイクブーム真っ只中で爆発的な人気を誇ったホンダの切り札となったマシンだ。 実はカワサキ[…]
PG‐1の国内導入がオフロードのヤマハを復活させる!? 国内の原付二種市場は、スーパーカブやモンキーなどのギヤ付きクラスはもちろん、PCXなどのスクーターを含めて長らくホンダの独壇場となっている。そん[…]
クラッチレバー不要でギヤチェンジできる自動遠心クラッチ 今から65年前にの1958年に誕生したスーパーカブC100は、ホンダ創業者の本田宗一郎氏と専務の藤澤武夫氏が先頭に立って、欧州への視察などを通じ[…]
- 1
- 2