【A-FORCE RR】誰でも迷わず使えるシステムを目指して。「エマージェンシーリリースシステム」開発秘話

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【A-FORCE RR】誰でも迷わず使えるシステムを目指して。「エマージェンシーリリースシステム」開発秘話

ヘルメットに搭載される「エマージェンシーリリースシステム」は、万が一の事故で救助活動を行う際、ヘルメットをより安全に取り外すための重要な機能です。しかし、どれほど優れた機構でも、操作方法が複雑だったり、リリース部分が分かりにくかったりすれば、緊急時に本来の性能を発揮することはできません。
開発チームが目指したのは「誰でも直感的に使えるシンプルで確実な構造」。その発想から生まれた、A-FORCE RR独自のエマージェンシーリリースシステムについてご紹介します。

●文:ウインズジャパン ●BRAND POST提供:ウインズジャパン

緊急時だからこそ、誰でも迷わず使えることが重要。

[Q] 標準装備のエマージェンシーリリースシステムについて教えてください。

事故などの緊急時に、救助者がライダーへ余計な負担をかけることなく、ヘルメットを安全に取り外せるようにするためのシステムです。

左右のリリースタブを引くだけでチークパッドが取り外せるため、ヘルメットをよりスムーズに脱がせることができます。

[Q] チークパッドだけを取り外すというアイデアはどのように生まれたのでしょうか?

世の中の既存のエマージェンシーリリースシステムにはいろんな仕組みがあるのですが、私たちは「緊急時に手順が複雑なシステムでは意味がない」と考えていました。

一方で、既存のシステムには各メーカーの特許もあり、それぞれ独自の構造が採用されています。そんな中、開発チームの一人がふと口にした一言が、新しい発想につながりました。

「ヘルメット内部の部品を全部外す必要はないよね? ボタンはそのまま残して、チークパッドだけ引き抜ける構造にできないだろうか。」

このアイデアがA-FORCE RR独自のエマージェンシーリリースシステムの原点です。衝撃吸収ライナーには一切手を加えることなく、内装だけを素早く取り外せる画期的な構造の開発が始まりました。

[Q] そこから現在の構造が生まれたわけですね。

その通りです。

一般的な構造のようにチークパッドをボタンごと外すのではなく、ボタンをヘルメット側に残したまま、チークパッドだけを引き抜くという仕組みを実現することが開発のスタートでした。

言葉にすると簡単ですが、実際にはヘルメットを装着した状態でもスムーズに抜け、しかも通常使用では絶対に外れないという相反する仕組みが求められます。そのため、試作と検証を何度も繰り返し、最適な構造を完成させました。

[Q] 実際にはどのように外れるのでしょうか?

リリースタブを引くと、チークパッドを固定しているボタンをヘルメット側に残ったまま、チークパッドだけを引き抜くことができます。

これにより、救助者は短時間でヘルメットを取り外すことができ、ライダーへの負担も最小限に抑えられます。

[Q] 細かい部分にも工夫があるそうですね。

もちろんです。

例えば、リリースタブには小さなストッパー(ツメ)を設けています。このツメが本体にしっかり掛かることで、通常走行時の振動ではタブが飛び出したり、部品が外れたりすることがありません。

一方で、必要なときには確実に作動するよう設計されています。「普段はしっかり固定される。必要なときだけ確実に外れる。」そんな理想的なバランスを目指して細部まで作り込みました。

[Q] 本当に細部にわたって考えられてるんですね。

そうですね。

うまくいくまでには苦労しましたが、結果的には非常に満足できるものになりました。

[Q] ボタンがヘルメット側に残る構造だと、チークパッド交換は面倒ではありませんか?

そう思われるかもしれませんが、ご安心ください。この構造はあくまで緊急時専用の機能です。

通常のチークパッド交換やメンテナンスでは、これまでどおりボタンを外して脱着できますので、従来モデルと同じ感覚でお使いいただけます。

従来モデルにもアップグレード対応可能

[Q] 既存ユーザーもこのシステムを利用できるのでしょうか?

はい。

このエマージェンシーリリースシステムは、A-FORCE RRの開発と並行して設計を進めたことで、すでに販売されているA-FORCE RS 12Kにも対応しています。

さらに、A-FORCE RSおよびG-FORCE SSにも装着可能な設計となっており、既存ユーザーの皆様にもアップグレードしてご使用いただけます。

新しい安全性を現在お使いのヘルメットにも、というのがウインズの考える安全へのこだわりなんです。

【WINS JAPAN公式】A-FORCE RR

万一の時に簡単に外せるエマージェンシーシステム。開発メンバーの発想を取り入れ、開発へ進んでいくチームの連携も垣間見えました。

次回はレーシングモデルだからこそ採用された「チタン製Dリング」となさそうに見えて実はある!「スピーカーホール」についてです。


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