【A-FORCE RR】40℃時代のヘルメットにするために開発陣が考えたすべてのこと(2)

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【A-FORCE RR】40℃時代のヘルメットにするために開発陣が考えたすべてのこと(2)

前回は、画期的内装パッド「3D Air Tech」についてお伝えしました。今回はその3D Air Techの性能を最大限に引き出すためのベンチレーションについてお伝えします。

●文:ウインズジャパン  ●BRAND POST提供:ウインズジャパン

4つの吸入口を設けたトップベンチレーション

[Q] トップベンチレーションはコンパクトですが吸気量は?

トップベンチレーションだけでも4つの吸入口があります。でも単純に穴を増やしただけじゃないんです。

トップベンチレーションのスイッチは上下に動くんです。後ろに下げていくとスイッチ上部が起きて、吸入口のサイズが大きくなっていくんです。これで、入る空気の量をコントロールできます。

さらに、衝撃吸収ライナーに一度空気を溜め、斜めに設けたレールを通って左右に広げてるんです。

[Q] 吸気口を大きくしたり増やせば通気性は上がりますが、その分、剛性や耐貫通性への配慮が必要になりますね。

その通りです。

単純に大きな穴を開ければいいわけじゃない。今までは安全性のことを考え、エアダクトの穴は小さくしていました。ですが今回、A-FORCE RRのエアダクトをあえて斜めに配置しました。

そうすることで、万一の時に何かが侵入しても、頭部までは到達しないんです。その結果、安全性を確保しながら、従来よりも大きな吸入口が実現できました。

[Q] リア側のベンチレーションも特徴的です。

デザイナーとも話し合いを重ねたんですが、ベンチレーションって結局は吸気と排気のバランスなんです。

吸気した空気を上手く外に出さないと効果は思ったほど上がらない。だから後ろ側の排気効率も徹底的に考えました。

走行風によって負圧を発生させて、内部の熱気を引き抜く構造になっています。

走行風によって負圧を発生させるエアロフォルム

負圧で排気を促しています

[Q] デザインにも遊び心があるとか。

あります(笑)。

詳しくは言えませんが、ある有名スーパーカーのエキゾーストデザインからヒントをもらっています。排気口らしい雰囲気を持たせたかったんですよ。

機能だけじゃなく、「速そう」と思えるデザインも大事ですからね。

マウスベンチレーションは吸気の角度

[Q] マウスベンチレーションの設計は難しかったようですね。

はい。

バイクって車と違ってライディングポジションがバラバラでしょう?ネイキッドは上体が起きた姿勢。でもスーパースポーツは伏せる。さらにコーナリング中は角度が変わる。

つまりヘルメットに当たる風向きは常に変化しているんです。

[Q] 確かに同じライダーでも状況によって全然違います。

そうなんです。

普通のベンチレーションだと、ある角度では効いても、伏せた瞬間に風を拾いにくくなることがある。そこで考えたのがリンク式回転ルーバーです。起きた姿勢でも風を取り込み、伏せても風をすくい上げる。

どんな状態でも効率良く空気を導くための機構です。

[Q] 開発終盤まで仕様変更が続いたそうですね。

そうなんです。

このマウスベンチレーション、最初はもっと小さかったんですよ。でも実物を作ってみたら「思ったより小さいね」という話になった。そこから全体をサイズアップしました。

その結果、風量も増えたし強度も増し、判断は正解だったと思います。

さらに、販売直前にはフィン形状も見直し、虫や異物が入りにくいようにしたり、ルーバーとのクリアランスを調整したり。

本当に最後の最後まで改良を続けました。

[Q] このマウスベンチレーションを総括すると?

街乗りでも、ツーリングでも、サーキットでも。

ライダーがどんな姿勢でも、しっかり風を拾う。低速でも効果があり、高速ではさらに性能を発揮する。現代の日本の暑さと本気で向き合って作ったベンチレーションシステムです。

だからA-FORCE RRのベンチレーションは大きな見どころのひとつだと思っています。

【WINS JAPAN公式】A-FORCE RR

現代の日本の暑さと本気で向き合って作ったベンチレーションシステムが、走行時の快適性を向上させていることがよくわかりました。

ベンチレーションから外気を大きく取り入れることに成功し、開発陣はこの空気をどうコントロールするのか?を考え始めます。

実は奥深い「風向切り替えスイッチ」についてお伝えします。


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