
BMW Motorradのアドベンチャーモデル・GSシリーズに420㏄の並列2 気筒エンジンを搭載したF450GSが登場。約100 万円という戦略的な価格が設定されたF450GS トロフィーをフリーランスライターの谷田貝 洋暁が試乗してきた!
●試乗・文:谷田貝 洋暁 ●写真:真弓 悟史 ●BRAND POST提供:BMW Motorrad
すでに700台を受注完了!3割はBMW新規ユーザー
“ これで100万円は安すぎる! ”。今回の試乗会では、林道セクションと舗装路の両方を走って“ 何を伝えたいか? ” を考えると、まずこのフレーズが浮かんだ。
F450GS トロフィー
F450GS スポーツ
STD 比で伸/圧減衰調整が可能なスポーツサスペンション(フロントフォーク)を装備。カラーはレーシング・レッドのみ。
F450GS エクスクルーシブ
いわゆるSTD モデル。カラーリングはコスミック・ブラックのみ。トロフィー以外のモデルは、クリアのスクリーン、樹脂製アンダーガードを装備。
車体はしっかりGSとして作り込まれており、舗装路&ダートセクションの両刀使いが可能。先代のG310GSのように、“やはりベースがロードモデルだとダート性能はこのくらいだよね”…と限界を感じるところがいっさいない。
イージーライドクラッチ(ERC)とは?
最上級モデルのF450GS トロフィーが装備するイージーライドクラッチ(ERC)。ペダルによるシフトチェンジ操作は必要なものの、発進から変速、停止までクラッチレバー操作が不要となっており、エンストを起こさないので、他の運転操作に集中できることが最大のポイント。構造は、スーパーカブの自動遠心クラッチと似ており、エンジン回転数が2800rpm あたりまで高まるとクラッチがつながるようになっている。ただ、スーパーカブとは違ってクラッチレバーを備えており、ライダーによるオーバーライドコントロールが可能だ。
通常のクラッチ機構に加え、遠心分離装置を持つERC のクラッチ構造図。
サスはソフトでジャリ道でもしっかりフロントが路面を捉えている感触がある。その一方、ストロークは前後180㎜と少なめだが、車体が軽いおかげか高速でギャップを超えても底突きすることがなく、思いのほかしっかりGSだ。
初搭載のERCは、初心者や握力が落ちてきた世代に効きそう。ただ、スポーツしたいなら話は別。繋がりに若干のタイムラグがあり、パーキングブレーキがないため坂道で停めにくいし、僕はまだMTモデルでいいかな?という印象を受けた。
R1300GSと同じ頭の良いトラコンをクラス初搭載
驚かされたのは電子制御の頭のよさだ。走行モードは「RAIN」、「ROAD」、「ENDURO」、「ENDURO PRO」があり、スロットルレスポンスの強/ 弱をはじめ、ABS、トラコン、MSRのモードが割り当てられている。この電制には最上位機種のR1300GSと同様、6 軸IMUを活用。おかげで制御の介入がスムーズかつ非常に自然で、ウエット路面であっても“ トラコンの介入に当てに行く攻めの走り”が可能だ。
ウエットコンディションでもここまで腰を落として攻められるのは、6 軸IMU 由来の頭のいいトラコンのおかげである。
さらに秀逸なのはオフロード用の2モード。「ENDURO」は言うなれば初心者用で、エンジンレスポンスがソフトとなり、トラコンは極力タイヤを空転させないような制御を実施。初心者がオフロードデビューする際に最大限の安心感が得られるようになっている。
“ENDURO” は、オフロード初心者が安心して走れるモード。スロットルレスポンスは穏やかで、リヤタイヤのスリップも最小限となり、エンジンブレーキのバックトルク制御もONとなる。
そこから各種個別設定が可能な「ENDURO PRO」に切り替えるとキャラが一変。最大のミソはトラコンの介入具合で、ある程度のテールスライドを許容しながら、しっかり前に進む制御となる。同時にエンブレを抑制するMSRの機能もカットされるから、スロットル急閉による進入スライドも可能だ。
さらに、トラコンを切ってみて驚いた。途端にスロットルに対する後輪の振り出しが大きくなる…のは当たり前なのだが、「ENDURO PRO」のトラコン任せで走った方が明らかにペースアップするのだ。この制御の入り方はフラッグシップモデルのR1300GSと全く同じ。ただ扱いやすさに関しては格段にF450GSの方だ。乾燥重量165㎏(R1300GSは車両重量250㎏)と軽く、420㏄パラツインは135度のクランクオフセットのおかげでトラクションも掴みやすい。ガードさえしっかり施せば、国産トレール車と同じ感覚でダートを走り込める相棒になる。
【RIDING POSITION】
シート高は、全モデル共通で845㎜。アドベンチャーバイクとしてはかなり足着き性がよく、筆者の場合、両足で支えると踵が4~5㎝浮くものの、母指球でしっかり支えられるので不安はない。上半身に窮屈感がないのもいい。
【主要諸元】
- 車重165㎏(乾燥)
- 水冷4スト並列2気筒DOHC4バルブ 420㏄
- 最大出力:48ps/8750rpm
- 最大トルク:4.3㎏-m/6750rpm
- シート高845㎜
- 燃料タンク容量14ℓ
- タイヤF=100/90-19、R=130/80-17
- 色:黒、赤、青
- 価格:96万1000円~103万3000円
※本記事はBMWが提供したもので、一部プロモーション要素を含みます。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。






















