スプリントにおける究極の運動性能を追求した、地上の戦闘機・大型スーパースポーツ。そのパワーは220ps時代に突入、MotoGP譲りのウイングも増殖中だ。〈ラインナップ〉ドゥカティ パニガーレ V4 シリーズ|パニガーレ V2|BMW S1000RR/Mパッケージ|アプリリア RSV4 1100 ファクトリー|ビモータ テージ H2|MVアグスタ F4/RR|アストンマーチン&ブラフ・シューペリア AMB001
●文:沼尾宏明、中村友彦、田宮徹 ※本内容は記事公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
- 1 ドゥカティ パニガーレ V4 シリーズ:シャーシをカーボンで統一。研ぎ澄ませた超軽量版も投入
- 2 ドゥカティ パニガーレ V2:軽快Lツインの959がV4譲りのパッケージに
- 3 BMW S1000RR/M PACKAGE:207psに直4最軽量の車体を融合
- 4 アプリリア RSV4 1100 ファクトリー:パニガーレに迫る剛力220psを発生。ボックス型ウイングも獲得
- 5 ビモータ テージ H2:カワサキの協力で名門復活。ハブステアのハイパーバイク
- 6 MVアグスタ F4/RR:イタリアの老舗が生んだ美麗スポーツの代名詞
- 7 アストンマーチン&ブラフ・シューペリア AMB001:2大英国ハイブランドがタッグを組んだターボマシン
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ドゥカティ パニガーレ V4 シリーズ:シャーシをカーボンで統一。研ぎ澄ませた超軽量版も投入
スーパーレッジェーラ V4:驚異の16kg減、空力も世界最強
Lツインに替わり、’18年に投入された新世代のV4旗艦SSがパニガーレV4だ。’20では、最上級のV4Rをベースに、究極の性能を追求したスペシャル仕様の「スーパーレッジェーラ」が登場。カーボンフレームやホイールで、乾燥重量はベース車より16kg減となる驚異の159kgを達成した。さらに、複雑な多板構造のウイングを上下2段に与え、ベース車より高いダウンフォースを稼ぐ。心臓部の90度V型4気筒998㏄には専用アクラポヴィッチ製マフラーを与え、224ps超を発揮。パワーウェイト比はクラス最強だ。1日に5台が生産され、500台のみ製造される。日本での発売は未発表だ。
パニガーレ 25o アニベルサリオ916:500台限定レプリカ
歴史的名車916の誕生から20周年を祝して登場。V4Rと同様のフレームに公道走行可能なチタンマフラーや鍛造マグホイールを奢る。車体色は996SBKをイメージした。
パニガーレ V4 R:221psの本気仕様
SBK参戦を睨み、’19で投入。V4の1103㏄をショートストローク化し、998㏄に縮小しながら驚異の221psを達成した。独自の軽量フレームやウイングもいち早く投入していた。
パニガーレ V4 S:守備範囲の広い電サス版
ショーワBPFのSTDに対し、V4Sはオーリンズ製の電子制御セミアクティブサスを採用する。STDと同様、ウイングで空力性能を向上。サス設定の変更で旋回性が向上した。
パニガーレ V4:入念熟成、翼もゲット
公道向けの1103㏄版は、登場3年目で早くも改良。新たにウイングを獲得し、フロントフレームをV4Rと同じ“穴開き”タイプに変更。足まわりやエンジン特性も熟成した。
ドゥカティ パニガーレ V2:軽快Lツインの959がV4譲りのパッケージに
Lツイン955㏄を積む軽量モデル=959パニガーレが’20年型で車名を改め、パニガーレV2に新生した。欧州排ガス規制ユーロ5に適合しつつ、5ps増。さらに6軸IMUほか電脳が充実した。カウルのほか、スイングアームを両持ち→片持ちとするなど外観もV4と共通イメージに。
BMW S1000RR/M PACKAGE:207psに直4最軽量の車体を融合
’09年のデビュー以来、熟成を重ねるゲルマンSS。’19で初の完全新設計を受け、エンジンは8ps増の207psに到達した。さらにシフトカムによる幅広いトルクバンドが自慢だ。車体はフレックスフレームと呼ばれるコンパクト設計で、サスやスイングアームも専用設計。車重は直4勢で最軽量の197kgを誇る。上級版「Mパッケージ」は、カーボンホイールや軽量バッテリーなどで193.5kgを達成した。
アプリリア RSV4 1100 ファクトリー:パニガーレに迫る剛力220psを発生。ボックス型ウイングも獲得
SBKで強いRSV4をベースに、999→1078ccに拡大。従来の204psから220psと大幅なパワー増強を果たしたほか、チタンマフラーなどで5kg減の199kgに到達。ダクトウイングやカーボン外装も獲得している。’20では電サスとカーボンタンクカバーまで与えた。
ビモータ テージ H2:カワサキの協力で名門復活。ハブステアのハイパーバイク
’72年の創業以来、名門フレームビルダーとして知られた伊ビモータが、カワサキとともに合弁会社を設立し、再生。その第1弾が本作だ。H2譲りの直4スーパーチャージャーと電装系を用い、ビモータが車体やデザインを担当した。’90年代のビモータ・テージに倣い、センターハブステアを前輪に採用。ノーズダイブしない、安定感溢れる操縦性が持ち味だ。車体はフレームレス構造で、前後2連装サスや、巨大なウイングを備えたフルカーボン外装を奢る。5月頃に製品版が公開との情報だ。
MVアグスタ F4/RR:イタリアの老舗が生んだ美麗スポーツの代名詞
パイプオルガンマフラーを筆頭に「走る宝石」と称賛される。直4に統合制御の電脳=MVICSを組み合わせ、クロモリ鋼パイプフレームに積む。STDは195psを発生。RRは、これをベースにチタンコンロッドなどで200.8psにまで高め、前後オーリンズを奢る。
アストンマーチン&ブラフ・シューペリア AMB001:2大英国ハイブランドがタッグを組んだターボマシン
英国の高級四輪メーカーが発表した初のバイク。同じく英国の伝説的な二輪ブランド=ブラフスーペリアとの共同開発で現代アート的なボディを採用した。997ccVツインにターボを融合し、カーボンやチタンも贅沢に用いる。サーキット限定仕様が100台生産予定。
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