公式アンバサダー大屋雄一が語る、ライダーにとっての「ワークマン」の価値とは?【’21春夏新作テスト#5】

公式アンバサダー・大屋雄一が語る、ライダーにとっての「ワークマン」の価値とは?【'21春夏新作徹底テスト#5】

●文:大屋雄一 ●写真:小見哲彦 ●取材協力:ワークマン

【テスター:大屋雄一】テスター歴はおよそ四半世紀で、試したバイク用品は優に4ケタを超えるモーターサイクルジャーナリスト。好きが高じて19年にワークマンの公式アンバサダーに就任した。

すでに浸透したコスパ最強ブランド。進化の歩みはさらに加速している

’20年8月、私は北海道ツーリングに出かけた。ジャケットやボトムスをはじめ、着替え用のアンダーや貴重品携行用のボディバッグ、キャンプ地でリラックスするのに使うショートパンツやサンダルに至るまで、この旅をより快適に完遂するために選んだ製品の多くがワークマンで入手したものだ。

1週間の旅を終え、果たしてそれらのアイテムで生地が破れたりほつれが生じたものはひとつもなかった。バイクツーリングは風雨や寒暖差との戦いでもあり、ウエアに求められる要求値は一般アパレルよりも高い。それを難なくクリアできてしまうのは、ワークマンが作業着メーカーとして培ってきたノウハウがあるからこそ。しかも安価とくれば注目せざるを得ないのだ。

とはいえ、それぞれのアイテムで気になった部分があったのも事実。 口にアジャスターがあれば…。生地の通気性が…。それらを素直にレポートにまとめて提出し、そのいくつかが反映されたのが今回紹介する’21春夏の新製品だ。私のようなアンバサダーからの意見だけでなく、一般ユーザーがSNSに投稿した指摘などもくまなく拾い上げ、その中からより有益なものを選択している。もっとライダー向けに機能を振ることも可能だが、あくまでもプロワーカーが着れるというスタンスをワークマンは守り続けている。

私が同社の製品を初テストしてからまだ5年半だが、特にここ1〜2年での進化の歩みはアンバサダーの自分でも驚くほど。ここまで紹介した商品で気になったものがあれば、ぜひ実物にてチェックを。

全国に900店舗、早朝から購入可能。”旅先での救援所”それがワークマンだ

本記事を執筆している’21年5月中旬時点において、アウトドア/スポーツ/レインウエアを専門に扱う「ワークマンプラス」や、女性客を主体とした「#ワークマン女子」を含め、全国に計911店舗を展開するワークマン。これだけあれば、ツーリングの道中にあの黄色い看板を一度は見かけているはずだ。

この店舗の多さは、我々ライダーにとって大きなメリットだ。どんなにベテランが対策を講じていても、ツーリングではトラブルが起きるもの。干していたレインスーツに焚き火で穴を開けてしまった。ブーツのソールが経年劣化ではがれたなど、不測の事態において頼りになるのがワークマンだ。今回紹介したライダー向けのレインスーツ以外にも、上下別売りの防水アイテムを豊富に用意しているし、フットウエアもセーフティシューズを中心に多数ラインナップしている。付け加えると、最近ではキャンプブームを反映してテーブル/チェア/ランタンなども扱っているので、キャンプツーリングの前に寄ってみるのもいいだろう。

ありがたいのはオープン時間の早さだ。路面店であれば朝7時、中にはもっと早く開くところもある。なので、たとえば休日の前夜にグローブがカビているのに気付いて意気消沈しても、早朝にワークマンに寄ってからツーリングに行くことだって不可能ではない。

どうしてもPB製品の進化に注目しがちだが、私はこの店舗数の多さによる利便性も含めてワークマンを推している。特に知らない土地へ出かけるなら、知っておいて損はないだろう。


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