チューブレスホイールや音声コマンド/ナビ機能も新採用

DFより足着き良好! シート高20mmダウンのカワサキ「KLX230シェルパS」新登場

DFより足着き良好! シート高20mmダウンのカワサキ「KLX230シェルパS」新登場

カワサキモータースジャパンは、2025年モデルとして登場したばかりのKLX230シェルパを早くもモデルチェンジし、サスペンションなどに改良を施した新型モデル「KLX230シェルパS」として発表した。シート高は従来モデルの845mmから825mmになり、取り回しの安心感が増している。


●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:カワサキモータースジャパン

早くもモデルチェンジで“S”版に! ベーシックな空冷トレールモデル

カワサキの新トレッキングマシンとして2024年12月25日に発売されたばかりのKLS230シェルパが早くもモデルチェンジ。2026年モデルではサスペンションの変更によりシート高を20mmダウンし、同時デビューのKLX230 DF(シート高845mm)との差別化を図っている。

従来型からの最大の変更点は、前後サスペンションにシェルパS専用のデュアルレートスプリングを採用したことで、ホイールトラベルを従来の前200mm/後223mmから、前158mm/後168mmに設定したこと。これによりシート高は845mmからマイナス20mmの825mmになり、小柄なライダーや経験の少ないライダーが苦手とする取り回しや足着き時の安心感を向上している。

ホイールトラベルを短縮しながら、中間から踏ん張るスプリングとしたことでシート高を825mmも。これにともない、キャスター角はわずかに立ち、ホイールベースや全高もわずかに短くなった。

また、2026年モデルのKLX230シリーズ共通の変更点としてスマートフォンアプリ「RIDEOLOGY THE APP MOTORCYCLE」の「音声コマンド」、「ナビ機能」の利用が可能に(有償ライセンスが必要だが新車購入で納車から1年間は無償に)なった。シェルパSと共通の変更点としては、リヤホイールをチューブレス化したことが挙げられる。

2025年モデルで初登場したKLX230シェルパは、同時発表のKLX230Sをベースとしながらハンドガード、アルミ製スキッドプレート、スタックパイプなどの追加装備で、様々な状況をタフに走り抜けるトレッキングムードを高めたモデル。一体型ヘッドライトカウルから変更されたメーターバイザー、ショートタイプのシュラウドやサイドカバーなども専用デザインだ。

必要に応じてOFFにすることもできるABSや、Bluetooth接続によってスマートフォンから車両状況を確認できる液晶ディスプレイメーターといった装備はKLX230シリーズに準じている。

価格はKLX230 DFより2万2000円安い66万円で、車体色は3色のラインナップ(2025年モデルのKLX230シェルパから変更なし)となっている。

KAWASAKI KLX230 SHERPA S[2026 model]

KAWASAKI KLX230 SHERPA S[2026 model]ホワイティッシュベージュ(WT1)

KAWASAKI KLX230 SHERPA S[2026 model]ホワイティッシュベージュ(WT1)

KAWASAKI KLX230 SHERPA S[2026 model]ミディアムスモーキーグリーン(GN1)

KAWASAKI KLX230 SHERPA S[2026 model]ミディアムスモーキーグリーン(GN1)

KAWASAKI KLX230 SHERPA S[2026 model]ミディアムクラウディグレー(GY1)

KAWASAKI KLX230 SHERPA S[2026 model]ミディアムクラウディグレー(GY1)

車名KLX230 SHERPA
型式8BK-LX232A
全長×全幅×全高2080×920×1125mm
軸距1355mm
最低地上高215mm
シート高825mm
キャスター/トレール24.4°/96mm
装備重量136kg
エンジン型式空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ
総排気量232cc
内径×行程67.0×66.0mm
圧縮比9.4:1
最高出力18ps/8000rpm
最大トルク1.9kg-m/6400rpm
始動方式セルフスターター
変速機常時噛合式6段リターン
燃料タンク容量7.6L
WMTCモード燃費34.7km/L(クラス2-1、1名乗車時)
タイヤサイズ前2.75-21
タイヤサイズ後4.10-18
ブレーキ前φ265mmディスク+2ポットキャリパー
ブレーキ後φ220mmディスク+1ポットキャリパー
価格66万円
ベージュ、緑、灰
発売日2025年9月15日
 

KLX230シェルパS のディテール

定評のある空冷単気筒エンジンは従来型を踏襲。リヤホイールをチューブレス化したことで空気圧管理やパンク修理が楽になった。万が一のパンク時にも空気が抜ける時間に少しの猶予があったり、バネ下重量が軽減されるといったメリットも。

シート高は20mmダウンしたが、シートクッションの変更は謳われていないので、座り心地は従来通りだろう。

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