
スズキが2025年7月4日に公開を予告している『8』系の何かについて、CARB(California Air Resources Board)の型式認証では「GSX-8T」およびGSX-8TT」の名が挙がっている。ここから連想できるものを考えてみたい。
●文:ヤングマシン編集部
おそらくあと数時間で答えは出るが、ヤングマシンは休んでいられない
6月30日に一報をお届けしたように、スズキ「GSX-8」系のニューモデルが登場することになりそうだ。同日にグローバルサイトで公開されたのは、ビリヤードの玉『8』と書かれたもの、それだけだった。その際には願望強めでGS1000モチーフをブチ上げたが、今回の直前予想ではもう少し冷静に現実的な路線を想定してみたい。
さて、ビリヤードといえばハスラーである。そしてスズキでハスラーと言えば軽自動車……ではあるのだが、これは現在その用途で使われている名称というだけであって、かつては2ストロークのオフロードバイクに使われていた呼称だった。古くは1970年のハスラー90などにさかのぼり、50~400まで展開しながら、“ハスラー”のペットネームが取れてTSシリーズとして生き残っていった。
なるほど、じゃあ「GSX-8」シリーズのニューモデルはスクランブラーか、と思うのは早計だ。
じつは海外向けモデルではオンロードバイクのT250~T250Jシリーズにハスラーの名が冠され、1972年にはTT250(国内のGT250に相当するモデルと思われる)という名称も登場している。こちらのほうが、「GSX-8T」「GSX-8TT」のニューモデル名に合致するのではないだろうか。
また、1956年登場の「コレダ250TT」や1965年の「コレダ250T20」なども『T』あるいは『TT』の名のモチーフにふさわしい。
答え合わせはもうすぐ……ッ!
モチーフの可能性がある1950~1970年代のバイク
本文に登場した、ビリヤード→ハスラーの連想から“ハスラー”名を冠したモデルと『T』あるいは『TT」に関係ありそうなモデルの代表的なものをピックアップしてみた。
ハスラー250[1969]モトクロス世界選手権で活躍したマシンをベースに公道仕様化を謳った空冷2ストローク単気筒マシン。当時価格は19万3000円だった。
ハスラー90[1970]空冷2ストローク単気筒、90ccロータリーバルブのエンジンを搭載し、最高出力は10psを発揮した。当時価格9万8000円。
コレダ250TT[1956]バックボーン式フレームに2ストローク2気筒エンジンを搭載した。斬新なデザインは昭和期における近未来像だったか。当時価格23万5000円。
コレダ250T20[1965]世界一速い250ccを目標に、グランプリを制したワークスマシンから技術をフィードバック。250ccクラスで初めて最高速度100mph(160km/h)をマークした、元祖「スズキの世界戦略車」だ。当時価格18万7000円。
GT250[1971]GT500、GT350とともにTシリーズから刷新されて登場。54×54mmのスクエア設定247ccは継承しながら大幅なパワーアップを果たした2ストローク並列2気筒エンジン、クロスレシオの6速ギヤなどを採用していた。当時価格19万7000円。
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
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