
アライヘルメットは、マルチパーパス・フルフェイス『TOUR-CROSS V(ツアークロス・ファイブ』をベースとしたオンロード用フルフェイス『TX-STRADA(ティーエックス ストラーダ)』を発売する。販売開始は7月下旬が予定されている。
●文:ヤングマシン編集部(山下剛) ●外部リンク:アライヘルメット
機能豊富なマルチパーパスフルフェイスのシールドを外した、さらに身軽なフォルム
『TOUR-CROSS V』は、アライヘルメットが’23年6月に発売したマルチパーパスヘルメットだ。高速走行時の空気抵抗を軽減するバイザーを備える点が大きな特徴で、これは額部のフロントロゴダクトへ効率良く走行風を導入する特性も併せ持つ。
このバイザーを取り去り、シンプルな形状としたのがこのたび登場する『TX-STRADA』だ。これによってオンロードフルフェイスのフォルムを獲得しつつ、フェイスガードが前方に張り出した形状による、ハードライディング時でも呼吸がしやすい特性はそのままだ。
ユニークなのは、このバイザーとシールドは工具を使うことなく簡単に着脱できる。そのためバイザー(4070円~)とバイザーワッシャー(814円)、ホルダー(1386円)を購入すればツアークロスVに様変わりすることだ。もちろん逆もまた然りで、ツアークロスVオーナーは、TX-V2ホルダー(1760円)を装着すればTX-ストラーダに変身させられる。
帽体形状はツアークロスVの高性能が生かされており、高速安定性と快適性を両立。長距離走行でも疲労しにくく、集中力を維持しやすい。
また、新設計のTX-V2ホルダーは、アライヘルメット独自の“かわす性能”との相乗効果を高め、空力特性と静粛性をさらに高めている。
前述したように、バイザーとシールドは手軽に着脱できるため、シールドのメンテナンスは休憩中でも素早く行える。とくに虫の死骸が付着しやすいこれからの季節にありがたい。
シールドは広い視野を確保した新設計の『マックス・ビジョンシールド』で、防曇効果の高いピンロックシート(3300円)をシールド全面に装着できる。
“かわす性能”を高める『VAS-Aシールドシステム』は、より優れた防護性能を発揮する帽体『PB-cLc2』を素材とする。これは最高峰フルフェイス『RX-7X』と同じだ。さらに、側頭部の厚み調整が可能なアジャスタブル機能を持つ『TX-V EPシステム内装』などの機能性も兼ね備える。
現代的な装備として、インカムを装着しやすい帽体形状やネックパッド、スピーカーホールも採用し、ツーリングの利便性と快適性も備えている。
カラーバリエーションはソリッド(単色)のみとなっているが、グラスホワイト(白)、レッド(赤)、ダークネイビー(紺)、フラットブラック(つや消し黒)、グラスブラック(黒)の5色展開。とくにレッドはエアーダクトやホルダーがブラックを採用したツートーン仕様となっており、独特のムードを演出している。
アドベンチャーツアラーやオフロードバイクのオーナーなら、その日の目的地や経由地に合わせてバイザーの有無を選べる。林道ツーリングならバイザーを装着、高速走行を重視したり、気軽な街乗りならTX-STRADAそのままがベターだ。バイザーとホルダー類を携行すれば、旅先でも簡単にスタイルを選べる。
バイクのカテゴリーを問わず被れる汎用性に優れるスタイルを獲得したTX-STRADAは、ライディングのスタイルをさらに自由なものにしてくれるはずだ。
Arai TX-STRADA
●価格:6万4900円 ●サイズ:54、55-56、57-58、59-60、61-62(cm) ●色:白、赤、紺、つや消し黒、黒 ●規格:SNELL、JIS ●帽体:PB-cLc2 ●内装:ハイフィッティング・アジャスタブル・FCS内装(抗菌・消臭、防汚内装) ●VAS-Aシールドシステム標準装備 ●2025年7月下旬発売予定
Arai TX-STRADA[GLASS WHITE]
Arai TX-STRADA[RED]
Arai TX-STRADA[DARK NAVY]
Arai TX-STRADA[FLAT BLACK(艶消し)]
Arai TX-STRADA[GLASS BLACK]
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(アライヘルメット)
【受注期間限定】SHOEI「EX-ZERO」新色モスグリーン 「EX-ZERO」は、クラシカルな帽体デザインにインナーバイザーを装備し利便性に優れる一方で、着脱式内装システムや、万一の際にヘルメットを[…]
ビヨンド・ザ・タイム(時を超えて) 「かわす性能」でライダーの頭を護り続けるアライヘルメットが、オールラウンドフルフェイス「アストロGX」の新グラフィックモデル「アストロGXビヨンド」を発売する。 ア[…]
高品質な『ラメ感』を演出する特殊塗装を用いたデラックス仕様 『CLASSIC AIR』は、フェイスガードを持たないオープンフェイスヘルメットで、帽体部にベンチレーションホールやスポイラーをいっさい装備[…]
イギリスやヨーロッパのレースファンが待望するIOMTT 2025年モデルが登場 アライヘルメットはマン島TT(IOMTT)を40年にわたってスポンサードしており、ライダーの安全を守り続けてきた。そのた[…]
小椋藍選手のレプリカグラフィックがオープンフェイス『VZ-RAM』に登場 小椋藍選手は昨年のMoto2でチャンピオンを獲得し、今季よりトラックハウスMotoGPチーム(アプリリア)と契約、MotoGP[…]
最新の関連記事(ヘルメット)
安全性と装着感を両立したフルフェイス 「DN-003NM」の最大の特長は、ABS+PC複合素材を使用した高強度な帽体構造。転倒や衝撃に強く、SG規格にも対応しており、万一のアクシデント時にもライダーの[…]
愛車とコーディネートしやすい4色のニューグラフィック ベンチレーション機能も優れており、100km/h走行時のアッパーエアインテークの流入量は従来モデル比で約1.2倍、トップエアレットからの排出量は約[…]
疲れない、頭痛知らずのフィッティング技術! SHOEIの「Personal Fitting System(以下P.F.S.)」は、十人十色で異なるライダーの頭部形状に合わせたフィッティングを行う同社の[…]
7月中旬発売:Arai「ASTRO-GX BEYOND」 アライヘルメットの街乗りからツーリング、サーキット走行まで幅広くカバーするオールラウンドフルフェイスヘルメット「ASTRO-GX(アストロGX[…]
お手頃価格のネオクラヘルメットが目白押し! コミネ フルフェイスヘルメット HK-190:-34%~ コミネの「HK-190 ジェットヘルメット」は、軽量なABS帽体と高密度Epsライナーが特徴のヘル[…]
人気記事ランキング(全体)
4つの冷却プレート&ペルチェ素子で最強の冷却力を実現 「ペルチェベスト」は、業界最先端の半導体冷却技術を採用し、前後4か所に冷却プレートを搭載した新発想の冷却ウェアです。小型冷蔵庫にも使われるペルチェ[…]
スーパーフォアをベースにシリンダー前傾角を変更、フレームも新設計した4本マフラーのトラディショナル感性! 1997年、ホンダは4本マフラーのCB400FOURをリリース。 すでに1992年からCB40[…]
350ccクラスの破壊者! 現地価格はハンター350やGB350よりも安い BSAモーターサイクルズが新型モデル2機種を発表した。ロンドン開催の国際発表会で公開されたのは、ティーザー展開されていた「バ[…]
RCBテクノロジーを継承し誕生したCB900F CB750FOURの登場から10年ライバル車の追撃から復権するためホンダが選択したのは耐久レース常勝のワークスマシンRCB1000の心臓を持ち既存のバイ[…]
CoolMax素材で快適な着用感を実現 「コミネ クールマックスRフルフェイスインナーマスク AK-090」は、暑い季節や激しい運動時でも皮膚の温度を33.3度に近づけてくれる快適吸汗/即乾素材「Co[…]
最新の投稿記事(全体)
空冷四発の最終形態……CB-F最後の1年を飾る1100F[1983年] 多くのライダーが憧れる究極のフラッグシップであるCB1100Rの技術をフィードバックした、CB-Fシリーズの最終形態。 エンジン[…]
ナナハン復権の号砲! CB750Fは、わずか4年で劇的進化 CB900Fと同時進行で開発された750F。ところが1979年早々から欧州で900F、北米で750Fが発売されたにもかかわらず、なぜか日本で[…]
350ccクラスの破壊者! 現地価格はハンター350やGB350よりも安い BSAモーターサイクルズが新型モデル2機種を発表した。ロンドン開催の国際発表会で公開されたのは、ティーザー展開されていた「バ[…]
CoolMax素材で快適な着用感を実現 「コミネ クールマックスRフルフェイスインナーマスク AK-090」は、暑い季節や激しい運動時でも皮膚の温度を33.3度に近づけてくれる快適吸汗/即乾素材「Co[…]
通気性と耐久性を両立する素材選び 本商品は、表地にポリエステルメッシュとカウレザースエードを組み合わせることで、優れた通気性と高い耐熱/耐摩耗性を実現しています。春夏のツーリングでもムレにくく、快適な[…]
- 1
- 2