ヤングマシン電子版2025年7月号

「ベストドレッサーは誰? 」この夏、アイウェアもTOPライダーのレプリカで決めろ【MotoGPサングラス・コレクション2025】

MotoGPサングラス・コレクション2025

新緑だけでなく紫外線も目に眩しい5月から6月は、そろそろサングラスが欲しいタイミング。そこで、グリッドでキリッとクールに(?! )佇む、モデル顔負けのMotoGPライダーがかけているアイウェアを徹底調査! この夏オススメのレプリカ(? )サングラスを一挙まとめて紹介だ。

MotoGPライダー使用率No.1は大谷翔平ともコラボしたあのメーカー

新緑が眩しい5月から6月にかけては1年でもっとも過ごしやすい季節だといわれますが、実はこの時期、晴天時の紫外線の強さは真夏とほとんど変わらないレベル。替えのきかない目を守るためにサングラスを上手に活用したいところです。

MotoGPライダー使用率No.1は大谷翔平シグネチャー・コレクションを販売したこともあるオークリー。最近、プライベートではカルティエをかけているらしいです。

てな訳で大事なサングラス選びですが、バイク好きなら少々こだわりたいところ。レース好きの筆者としては、グリッドでキリッとクールに佇むMotoGPライダーとのお揃いをオススメします。

まずMotoGPレギュラーライダーのメーカー別使用率を確認すると、レギュラーライダー22名のうち、半数以上の12名を占めるオークリーがNo.1。

タイで生まれ育ったソムキアット・チャントラ(イデミツホンダLCR)は普段から強い日差しに慣れているのか、かけている姿を見かけませんが、自転車トレーニング時にオークリーを着用していたので、ユーザーとしてカウントしました。

次が4名のワンハンドレッド(100%)。こちらもヨハン・ザルコ(カストロールホンダLCR)が微妙なところなんですが、フランスGPのレースウィークに行われた自転車レースでかけていたことからユーザー認定。過去にフランスのbollé(ボレー)からザルコ・エディションのサングラスが販売されていましたが、現在の契約状況は不明。ワンハンドレッドの現行ラインナップにはザルコが使用しているようなモデルは無いんですが、調査継続ということで、とりあえずご勘弁を。

同率3位が2名のカレラとホーカーズ。ペドロ・アコスタ(レッドブルKTMファクトリーレーシング)が着用するM-EXPERIMENT、エネア・バスティアニーニ(レッドブルKTMテック3)がかけるジャックマリーマージュが、各1名となっています。

ドゥカティとタッグを組むカレラはマルケスを迎えて存在感バツグン!

マルクがかけるのはドゥカティ・コレクションの『CARDUC 055/S』。カレラ使用は2名ですが、露出はダントツ。

自転車レースの時に着用していたのは『C SPORT 02/S SUNGLASSES MASK MEN』のマットホワイト。

オーストリア発のカレラは人数こそ控えめですが、マルク・マルケスとフランチェスコ・バニャイア(共にドゥカティレノボチーム)の王者コンビが使用する2025年シーズンは存在感バツグン! ドゥカティとのコラボレーションも展開しています。

チャンピオン街道を突っ走るマルクがかけるのは、そのドゥカティ・コレクションの『CARDUC 055/S』。新型パニガーレのエアインテークからインスピレーションを得たというエアロダイナミックなラインが特徴で、レンズを上下に囲むカバーが保護力を発揮します。

ホンダ時代から長く愛用し、ドゥカティ陣営のグレシーニに移籍した2024年もオークリーをつけてきたマルクですが、ファクトリー入りに伴い、カレラに変更。今やブランドのシンボルになっています。

一方のバニャイアは、スポーティーなドゥカティ・コレクションより普段使いもできるような落ち着いたタイプが好みらしく、べっ甲柄のリムに黒のテンプルを合わせたモデルをチョイス。現行ラインナップにまったく同じ物は無さそうですが、『CARRERA 301/S』と『CARRERA 314/S』が近いかも。

カレラのサングラスを外して天候を確認するバニャイア。ペッコ“パイセン”、そのまま広告に使えそうな格好良さ。

絶好調のマルケス弟がかけるスペインのホーカーズは目立ち度急上昇

スペインGPから『RUNWAY』へとスイッチ。ガールフレンドのガブリエラさんがかけているのは『POWER』。

表彰台の常連となったアレックス・マルケス(BK8グレシーニレーシングMotoGP)がかける、スペインのホーカーズも2025年は目立っています。

シーズン当初はレンズがグラデーションした薄めの『ONE LS RAW』を着用していましたが、スペインGPからはリム上側のラインが直線的でスタイリッシュな『RUNWAY』へとスイッチ。好調が続けば2024年に続き、“ALEX”の名を冠したモデルが発売される可能性大?

同じくホーカーズのルカ・マリーニ(ホンダHRCカストロール)は『ONE PAIR-POLARIZED CAREY OLIVE』と『ACTIVE』をレースによって使い分けている様子。長身&小顔だと何でも似合いますね。

モデル並みのスタイルを誇るマリーニは『ONE PAIR-POLARIZED CAREY OLIVE(左)』と『ACTIVE(右)』を着用。

発売されたばかりの新作シグネチャーモデルが涼しげなクアルタラロ

新作シグネチャーモデルの『Frogskins Hybrid Fabio Quartararo』は青いフレームとレンズの色合いが夏っぽい。

マルク・マルケスに代わり、MotoGPでのオークリーの顔となっているのが、シグネチャーモデルが2種販売されているファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジーヤマハMotoGP)。

Radar EV』や『Pitchman R』などをかけている場面も見かけますが、スペインGPで2位表彰台に登壇した際にも着用していた新作シグネチャーモデル『Frogskins Hybrid Fabio Quartararo』が、この夏のイチ推しでしょう。

クアルタラロの故郷、海に沿った街ニースにオマージュを捧げ、海からインスピレーションを得たというこのモデルは、リムとテンプルに違う色味の青を用い、海の爽快な自由さ、力強さ、気まぐれさを表現。レンズには“ゼッケン20”がエッチングされています。

定番となっている『Frogskins」のリムに、『Razor Blades』の特徴であるクネっと曲がったテンプルを組み合わせたハイブリッドなデザインが目を惹きます。

『Radar EV(左)』『Pitchman R(右)』などもかけるクアルタラロ。ここのところの活躍で宣伝効果も絶賛アップ中。

全日本人ライダーが今もっとも真似したい男、小椋藍が選んだのは?

小椋藍が写真でかけている『Latch』はヒンジパーツの色から日本人の顔に合いやすいローブリッジフィットと推測。

全日本人ライダーが今もっとも真似したい男?! 小椋藍(トラックハウスMotoGPチーム)がかけているのもオークリー。

シーズン当初は『Latch』を、スペインGPあたりからは『Frogskins Night Mission Collection』を着用しているようです。

“掛け止め”を意味する言葉がネーミングの由来となっている『Latch』は、その名の通り、Tシャツに引っ掛けられるクリップを装備。エリック・コストン、ショーン・マルトといったプロスケートボーダーとのコラボから生まれたデザインは、ストリートカジュアルにピッタリ。クラシカルなキーホールブリッジと丸いレンズの組み合わせはシーンを選びません。

『Frogskins Night Mission Collection』もオーソドックスなタイプ。80年代に登場したベストセラーを現代風にアレンジ。カーボンを思わせるリムのパターンとマットな色使いが渋いです。

両モデルとも日本人の顔に合いやすいローブリッジフィットが用意されているのも嬉しい点。

小椋が選んだ2モデルのうち、『Latch(左)』はアレックス・リンス(モンスターエナジーヤマハMotoGP)が、『Frogskins(右)』はフランコ・モルビデリ(プルタミナエンデューロVR46レーシングチーム)が、頻繁に使用。

MotoGP新作シグネチャー&伝説モデルの復刻版にも要注目

ジョアン・ミル(ホンダHRCカストロール)も愛用するオークリー『BXTR MotoGP Collection(バクスター)』。

BXTR MotoGP Collection(バクスター)』は、スピードを感動的なアートとして捉え、ダイナミックに表現した新作のMotoGPシグネチャーモデル。

テンプルにあしらわれた繊細なモノクロのディテール、MotoGPロゴのレンズエッチングが施されたこのサングラスは、『Razor Blades』に着想を得て、よりモダンにアップデートされたテンプルがスタイリッシュ。MotoGPファンならヨダレを垂らしながらノドから手が出る、サーキットで熱い視線を集めそうなモデルです。

オークリーを象徴する伝説的なモデル『Straight Jacket』を現代の技術で復刻した『Straight Jacket 99』。

フランスGPにマルコ・ベッツェッキ(アプリリアレーシング)がかけてきた『Straight Jacket 99』は、1999年に登場し、カルチャーシーンでいち時代を築いた伝説的なモデル『Straight Jacket』の復刻版。

このモデルは洋服が身体に密着するように顔にフィットする『Jacket』シリーズのひとつで、フレームに軽量で耐久性に優れた素材を採用。特殊ラバー製テンプルカバーが、汗や水分への滑りにくさも実現しています。シルバーのフレームとテンプルに施された炎のデザインが特徴です。​

キャンペーンビジュアルには、プロサッカー選手のトリニティ・ロッドマン(NBAで活躍したデニス・ロッドマンの娘さんですね)が登場し、オークリーの反骨精神とカルチャーへの影響力をアイコンとして体現。​

アライ×オークリーのコラボヘルメットが好評販売中のビニャーレス

シグネチャーモデルといえば、かつて『Frogskin Range Maverick Vinales』がリリースされたマーベリック・ビニャーレス(レッドブルKTMテック3)も長年のオークリーユーザー。アライヘルメットからコラボレーションモデル、『RX-7X マーベリック・オークリー』も発売されました。

ちなみにこのヘルメットはイタリアのスターラインデザイナーズがグラフィックを手がけ、アーミーグリーンにドクロなど、ミリタリーテイストの意匠が施されています。

肝心のサングラスは、アメリカズGPで『BXTR MotoGP Collection(バクスター)』を、フランスGPでの自転車レース時に『Sphaera』をかけているのが確認できました。

テンガロンハットとサングラスでキメているアメリカズGPでのビニャーレス。

2025年1月に発売された『RX-7X マーベリック・オークリー』は好評販売中。

2024年王者マルティンが着用するワンハンドレッド(100%)

サングラスもですが、お隣のマリアさんに目が行ってしまいます(笑)。ワンハンドレッドをかけるとステキな彼女が?!

マルティンにはスポーティーなタイプのが似合ってる?

オークリーのネタが続いたので、一旦、話題を変えましょう。

2024年王者のホルへ・マルティン(アプリリアレーシング)らが使用するアメリカ発のワンハンドレッド(100%)も勢いがあります。

元々はモトクロス用ゴーグルが主力商品でしたが、自転車ロードレース界のスーパースター、ペーター・サガンがレースでサングラスを装着すると人気爆発! 現在はメジャーリーグベースボールと公式パートナーシップを結ぶなど、扱うジャンルを広げています。

マルティンは怪我からの復帰戦となったカタールGPでは『BLAKE』をかけていたみたいですが、シグネチャーモデルの『WESTCRAFT+』の方が、映画『ターミネーター』からの造語、“マルティネーター”の異名に合っているような。

小椋のチームメイト、ラウル・フェルナンデス(トラックハウスMotoGPチーム)は、シーズンの序盤では『LEGERE ROUND』を、フランスGPでは『KORBIN』を使っていました。

ラウル・フェルナンデスはフランスGPで『KORBIN』のホワイトを使用。ノーズパッドのデザインが独特。

ブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリーレーシング)はグリッド上でいつも頭に乗っけてる気が。

オークリー創設者が立ち上げたM-EXPERIMENTはストリート風味

テンプルにかたどられた“M”のロゴがインパクト大なM-EXPERIMENTは、オークリーの創設者、ジム・ジャナードと息子のジャミンが立ち上げた、アイウェアとプロ用撮影機材のリーディングカンパニー。

ブランド名に“EXPERIMENT(実験)”という言葉が入っているように、科学を芸術として捉え、最先端テクノロジーとデザインの融合がブランドの理念だそう。

サーフィンのジョン・ジョン・フローレンス、スノーボードのゼブ パウエル、F1のジャック・ドゥーハン(ご存知の通り、お父さんはミック・ドゥーハン)らで構成される“Mチーム”にアコスタも名を連ねます。

開幕戦のタイGPでは『GIGAWATT』、それ以降は『PLEASURE』をかけていましたが、どちらも目立つデザインなので、B-boy的なファッションがマッチしそう。

アルピーヌF1とのコラボモデルもあるので、モータースポーツファンはそちらにも注目です。

公式ビジュアルやタイGPでかけていた『GIGAWATT』。

KTM特別カラー(?)の『PLEASURE』のがお気に入り?!

セレブ御用達のジャックマリーマージュはロッシ・コレクションも

セレブ御用達だけあってお値段お高めとなっています。

KTM陣営に移ったバスティアニーニがかけるのは、ハリウッドスターのブラッド・ピット、6代目ジェームズ・ボンドのダニエル・クレイグ、7回のF1王者、ルイス・ハミルトン、NBAのアイコン、レブロン・ジェームズなどなど、世界的なセレブリティーが愛するジャックマリーマージュ。

フランス出身のデザイナー、ジェローム・マージュが2015年にロサンゼルスで設立したブランドで、ファッション業界での注目度も非常に高いんだとか。

ヴィンテージなシェイプを、アールデコやネイティブアメリカン文化に精通する独自のセンスと遊び心でアレンジ。高品質の素材を使い、日本の職人が丁寧に仕上げたフレームは、すべて限定生産。ボリューム感のあるデザイン、リムのヨロイ部分に入った矢じりのモチーフが目印です。

バスティアニーニが着用しているモデルは、“アローヘッドモチーフ”が横を向いていること、テンプル部の金属パーツ配置などから『ZEPHIRIN 47』だと思われます。

イタリアンの大先輩、バレンティーノ・ロッシも広告キャラクターを務め、オリジナルのコレクション、『VALENTINO ROSSI FOR JACQUES MARIE MAGE』を展開しています。

ロッシがつけているのは限定モデルの『DONATO』。ムジェロサーキットの“サン・ドナート・ターン”が名前の由来。

お気に入りっぽいサングラスをかけた他のライダーたち

これ以上長くなっても読まれなさそうなので、ここまで取り上げられなかったライダーのサングラスは、写真とキャプションのみで掲載します。

メーカーからは複数のモデルが提供されているようですが、比較的かける頻度が高そうな、お気に入りっぽいのをピックアップしていますので、アイウェア選びのご参考に。

オークリー『BXTR Metal Forge Collection」を着用するファビオ・ディ・ジャンアントニオ(プルタミナエンデューロVR46レーシングチーム)。

優しいラウンドシェイプのオークリー『Paracord』がお好みのジャック・ミラー(プリマプラマックヤマハ)。軽くて耐久性が高く、一日中快適なフィット感。

フランスGPでミゲール・オリベイラ(プリマプラマックヤマハ)がかけていたのはオークリー『Frogskins』。1980年代から愛され続ける定番モデル。

新人のフェルミン・アルデゲル(BK8グレシーニレーシングMotoGP)が装着するオークリー『Hydra』。サーフカルチャーを連想させるテンプルデザインがポイント。

フランスGPにワイルドカード参戦した中上貴晶が使用するのはオークリー『Frogskins(Low Bridge Fit)』? 過去にカスタムモデルを販売したことも。

スペインGPに参戦したアレイシ・エスパルガロはワンハンドレッド。『SPEEDCRAFT』は自転車選手のペーター・サガンが選んだモデルなので、兄貴にピッタリ。

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