
2017年に鮮烈なデビューを飾り、今なお高性能250cc2気筒スーパースポーツとして人気を集め続けているホンダ「CBR250RR」。中古ニーズも高い一台を歴代モデルの写真とともに、その変化を振り返る。年々高まっていく完成度を追っていくと、高級度合いにも納得がいくかも。
●文:ヤングマシン編集部 ●写真/外部リンク:ホンダ
2017年モデル:クラス最高のスペックと装備で登場
かつての4気筒レーサーレプリカの名前を受け継いだ、CBR250RR(MC51)の初登場は2017年。38psという、当時の250ccスーパースポーツのトップとなる最高出力を発揮する、水冷4ストローク並列2気筒DOHCエンジンを搭載して登場した。新設計のエンジンやフレームだけでなく、250ccクラスで初採用となったスロットル・バイ・ワイヤや、ヘッドライトを含む全灯火のLED化など、先進の装備を数多く取り入れたことでも話題となった。
【HONDA CBR250RR[2017 model]】主要諸元 ■全長2065 全幅725 全高1114 軸距1095 シート高790(各mm) 車重167kg ■水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ 249cc 38ps/12500rpm 2.3kg-m/11000rpm 変速機6段 燃料タンク容量14L ■タイヤサイズF=110/70R17 R=140/70R17 ●色:黒/白/赤/銀 ●価格:80万6760円~ ●発売日:2017年5月12日
2018年モデル:高級感あふれる白が追加
ABSの有無による、2つのタイプ設定は継続。変更はABSタイプのみで、CBR250RRの先鋭的なフォルムが際立つニューカラー、パールグレアホワイトが新たに追加された。従来のマットガンパウダーブラックメタリック、ソードシルバーメタリック、ヴィクトリーレッドとともに、全4色のカラーバリエーションとなった。
【HONDA CBR250RR<ABS>[2018 model]】主要諸元 ■全長2065 全幅725 全高1114 軸距1095 シート高790(各mm) 車重167kg ■水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ 249cc 38ps/12500rpm 2.3kg-m/11000rpm 変速機6段 燃料タンク容量14L ■タイヤサイズF=110/70R17 R=140/70R17 ●色:黒/白/赤/銀 ●価格:80万6760円~ ●発売日:2018年4月20日
ABSタイプに上品なホワイトが登場 発売は、2018年4月20日。ABSの有無によって、2つのタイプが設定されていた。ABSタイプには、CBR250RRの先鋭的なフォルムが際立つニューカラー、パールグ[…]
2019年モデル:HRCワークスカラー登場
2019年型でも、新たなカラーリングが追加。それが、色鮮やかな「グランプリレッド」と、グランプリレッドに躍動感のあるブルーストライプを配し、レーシングイメージをより高めた「グランプリレッド(ストライプ)」の2色。後者は、全日本ロードレース選手権でTeam HRCが使用したファクトリーマシン、「CBR1000RRW」と同じカラーリングということもあり、話題を呼んだ。
さらに継続色のマットガンパウダーブラックメタリックのストライプデザイン/パールグレアホワイトのアンダーカウルカラーが、グレーからブラックに変更された。
【HONDA CBR250RR[2019 model]】主要諸元 ■全長2065 全幅725 全高1114 軸距1095 シート高790(各mm) 車重165[167]kg ■水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ 249cc 38ps/12500rpm 2.3kg-m/11000rpm 変速機6段 燃料タンク容量14L ■タイヤサイズF=110/70R17 R=140/70R17 ●色:黒/白/赤/赤×白×青 ●価格:78万8400~[80万6760~]円 ●発売日:2020年11月22日 ※[]内はABS仕様
カラーリングの変更で新4色ラインナップに 2019年型CBR250RRには、新たなカラーリングが追加された。それが、色鮮やかな「グランプリレッド」と、グランプリレッドに躍動感のあるブルーストライプを配[…]
2020年モデル:ライバルZX-25Rを迎撃するアップデート
最高出力45ps/15500rpmを引っ提げて発表されたカワサキ「ニンジャZX-25R」に対抗するかのように、さまざまな点でマイナーチェンジが実施された。目玉となるのは、プラス3psの最高出力とプラス0.2kg-mの最大トルクに加えて、アシストスリッパークラッチの採用、そしてオプション設定されるアップ/ダウン対応クイックシフターだった。
また、この年のモデルから、従来はラインナップされていたABSなしタイプが廃止。ABS標準装備としたうえで、車名はCBR250RR(従来はCBR250RR ABS)となった。カラーリングはトリコロール、黒、白、赤の4色構成となり、すべての車体色でゴールドホイールを装備されていた。
【HONDA CBR250RR[2020 model]】主要諸元 ■全長2065 全幅725 全高1114 軸距1095 シート高790(各mm) 車重168kg ■水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ 249cc 41ps/13000rpm 2.5kg-m/11000rpm 変速機6段 燃料タンク容量14L ■タイヤサイズF=110/70R17 R=140/70R17 ●色:黒/白/赤/赤×白×青 ●価格:82万1700円~ ●発売日:2020年9月18日
価格据え置きで多数のアップデート 発売は、2020年9月18日のこと。最高出力45ps/15500rpmを引っ提げて発表されたカワサキ「ニンジャZX-25R」に対抗するかのように、さまざまな点でマイナ[…]
2022年モデル:艶やかなブラック登場
2022年モデルではスペックそのままに、従来色のトリコロール、艶消し黒、白が継続。赤に替えて艶あり黒が新たに追加。色数は従来と変わらない全4色のラインナップで、価格は据え置きだった。
【HONDA CBR250RR[2022 model]】主要諸元 ■全長2065 全幅725 全高1114 軸距1095 シート高790(各mm) 車重168kg ■水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ 249cc 41ps/13000rpm 2.5kg-m/11000rpm 変速機6段 燃料タンク容量14L ■タイヤサイズF=110/70R17 R=140/70R17 ●色:黒/白/艶黒/赤×白×青 ●価格:82万1700円~ ●発売日:2022年1月20日
従来色の赤が廃止された 発売は、2022年1月20日のこと。2020年モデルでマイナーチェンジを受けたこともあり、スペックはそのまま。前モデルのアップデート内容を振り返っておこう。プラス3psの最高出[…]
2023年モデル:さらなるパワー×新デザイン
2023年のモデルチェンジでは、カウル形状の変更に加え、エンジンパワーの1ps向上、ホンダセレクタブルトルクコントロール(トラクションコントロールに相当)、SFF-BP倒立フロントフォーク、ハザードランプ、エマージェンシーストップシグナルの新採用が実施された。
【HONDA CBR250RR[2023 model]】主要諸元 ■全長2065 全幅725 全高1110 軸距1390 シート高790(各mm) 車重168kg ■水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ 249cc 42ps/13500rpm 2.5kg-m/10750rpm 変速機6段 燃料タンク容量14L ■タイヤサイズF=110/70R17 R=140/70R17 ●色:黒/白/赤 ●価格:86万9000円~ ●発売日:2023年2月20日
実質的な速さで4気筒に挑む 2020年モデルでは、3psのパワーアップを果たし、スリッパークラッチの標準装備と、クイックシフターをオプションに新設定し、同年デビューのカワサキ・ニンジャZX-25Rに対[…]
2025年モデル:エッジ引き立つニューカラー
年々完成度を高めてきたこともあり、2025年モデルではカラーリングを一新。力強い印象とシャープなスタイリングを強調する「マットビュレットシルバー」、CBRシリーズの伝統的なイメージを持たせた「パールグレアホワイト」、レーシングイメージを演出するトリコロールの「グランプリレッド」の全3色設定となった。
【HONDA CBR250RR[2025 model]】主要諸元 ■全長2065 全幅725 全高1110 軸距1390 シート高790(各mm) 車重168kg ■水冷4ストローク並列2気筒DOHC4バルブ 249cc 42ps/13500rpm 2.5kg-m/10750rpm 変速機6段 燃料タンク容量14L ■タイヤサイズF=110/70R17 R=140/70R17 ●色:銀/白/赤 ●価格:90万2000円~ ●発売日:2025年3月6日
完熟した性能に刺激をプラス 発売は、2025年3月6日のこと。2017年の登場以来、2020年モデルの3psのパワーアップ、スリッパークラッチの標準装備や、2023年モデルのさらなる1ps向上、ホンダ[…]
ホンダ「CBR250RR」最新相場情報
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(ホンダ [HONDA] | 新型軽二輪 [126〜250cc])
完熟した性能に刺激をプラス 発売は、2025年3月6日のこと。2017年の登場以来、2020年モデルの3psのパワーアップ、スリッパークラッチの標準装備や、2023年モデルのさらなる1ps向上、ホンダ[…]
126~250ccスクーターは16歳から取得可能な“AT限定普通二輪免許”で運転できる 250ccクラス(軽二輪)のスクーターを運転できるのは「AT限定普通二輪免許」もしくは「普通二輪免許」以上だ。 […]
通勤からツーリングまでマルチに使えるのが軽二輪、だからこそ低価格にもこだわりたい! 日本の道に最適なサイズで、通勤/通学だけでなくツーリングにも使えるのが軽二輪(126~250cc)のいいところ。AT[…]
クラッチ操作の負担を減らす「Honda E-Clutch」 今回、大注目! レブルに「Honda E-Clutch」搭載タイプがラインアップされることとなりました。 Honda E-Clutchは、発[…]
個性際立つニューカラーの3色設定 4気筒のカワサキ・ニンジャZX-25Rに匹敵するスペックを持つ、クラス最高峰の2気筒スーパースポーツ「CBR250RR」がこのほどマイナーチェンジ。2017年の登場以[…]
最新の関連記事(CBR250RR)
完熟した性能に刺激をプラス 発売は、2025年3月6日のこと。2017年の登場以来、2020年モデルの3psのパワーアップ、スリッパークラッチの標準装備や、2023年モデルのさらなる1ps向上、ホンダ[…]
実質的な速さで4気筒に挑む 2020年モデルでは、3psのパワーアップを果たし、スリッパークラッチの標準装備と、クイックシフターをオプションに新設定し、同年デビューのカワサキ・ニンジャZX-25Rに対[…]
従来色の赤が廃止された 発売は、2022年1月20日のこと。2020年モデルでマイナーチェンジを受けたこともあり、スペックはそのまま。前モデルのアップデート内容を振り返っておこう。プラス3psの最高出[…]
価格据え置きで多数のアップデート 発売は、2020年9月18日のこと。最高出力45ps/15500rpmを引っ提げて発表されたカワサキ「ニンジャZX-25R」に対抗するかのように、さまざまな点でマイナ[…]
カラーリングの変更で新4色ラインナップに 2019年型CBR250RRには、新たなカラーリングが追加された。それが、色鮮やかな「グランプリレッド」と、グランプリレッドに躍動感のあるブルーストライプを配[…]
人気記事ランキング(全体)
2025年こそ直4のヘリテイジネイキッドに期待! カワサキの躍進が著しい。2023年にはEVやハイブリッド、そして2024年には待望のW230&メグロS1が市販化。ひと通り大きな峠を超えた。となれば、[…]
一回の違反で免許取消になる違反 交通違反が点数制度となっているのは、よく知られている。交通違反や交通事故に対して一定の基礎点数が設定されており、3年間の累積に応じて免許停止や取消などの処分が課せられる[…]
振動の低減って言われるけど、何の振動? ハンドルバーの端っこに付いていいて、黒く塗られていたりメッキ処理がされていたりする部品がある。主に鉄でできている錘(おもり)で、その名もハンドルバーウエイト。4[…]
50ccクラスは16歳から取得可能な“原付免許”で運転できるほか、普通自動車免許でもOK バイクを運転するための免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大[…]
カワサキZ400FX:DOHC4発のスモールマークII ヨンフォア(ホンダCB400フォア)なき後、400ccクラスに4気筒モデルは不在だった。しかしそれは決して不要だったわけではなく、ユーザーは絶え[…]
最新の投稿記事(全体)
2017年モデル:クラス最高のスペックと装備で登場 かつての4気筒レーサーレプリカの名前を受け継いだ、CBR250RR(MC51)の初登場は2017年。38psという、当時の250ccスーパースポーツ[…]
足着きがいい! クルーザーは上半身が直立したライディングポジションのものが主流で、シート高は700mmを切るケースも。アドベンチャーモデルでは片足ツンツンでも、クルーザーなら両足がカカトまでベタ付きと[…]
友情から始まった無謀なレストア この無謀なレストアは、Seanの親友Sergeyがタブーを知らずにこのバイクを格安で購入したことから始まります。Seanは友情とメカニック魂から、この「鉄くず」同然のバ[…]
スズキGSX400FSインパルス:誕生の背景 カワサキZ400FX、ヤマハXJ400に続き、400cc4気筒ウォーズに3番目に名乗りを上げたのはスズキだった。 1981年4月に発売されたGSX400F[…]
関東ロードミニ選手権で木村隆之介選手が活躍 富樫虎太郎選手、全日本ロードレース選手権へ 2023年FIM MiniGP日本チャンピオンであり、同年の世界大会で2位、2024年筑波ロードレース選手権J-[…]
- 1
- 2