
スズキは、インドで開催されている「Bharat Mobility Global Expo 2025」においてスズキの二輪車におけるバッテリーEV(BEV)の世界戦略車第一弾となる新型「e-ACCESS(e-アクセス)」、および新型スクーター「ACCESS(アクセス)」、バイオエタノール燃料対応の「GIXXER SF 250(ジクサーSF250)」の3車種を公開した。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:スズキ
グローバルサイトでは「e-アドレス」「アドレス125」と表記!
スズキが新型バッテリーEV(BEV)スクーター「e-ACCESS(e-アクセス)」、新型スクーター「ACCESS(アクセス)」、バイオエタノール燃料対応の「GIXXER SF 250(ジクサーSF250)」の3車種を公開した。インドで1月17日から22日まで開催されている「Bharat Mobility Global Expo 2025」において世界初公開したもので、これらの3車種はスズキのインドの二輪生産販売子会社であるスズキ・モーターサイクル・インディア社で生産されるという。
注目したいのは同時にグローバルサイトで公開された機種名で、それぞれ「e-ADDRESS(e-アドレス)」「ADDRESS 125(アドレス125)」を名乗っている。日本で販売中の同クラスのスクーターは、インド仕様のアクセスに対しアドレスを名乗るのが慣例。となれば、それぞれe-アドレスおよびアドレス125として日本へ導入される可能性が高そうだ。
e-アクセスはBEV世界戦略車第1弾
ブランニューモデルとして発表されたe-アクセスは、スズキの二輪車におけるBEV世界戦略車の第1弾。十分な航続可能距離を持つとされ、これまでのエンジン仕様のアクセス(アドレス125)とも異なる外観が与えられている。
電源はリン酸鉄系リチウムイオンバッテリーを採用しており、シート下収納スペースを確保できる固定式を選択。ライダーの好みに合わせて選べる3つのドライブモードや、減速時のエネルギーを回収する回生ブレーキ、狭い駐車スペースで便利なリバースモードを装備する。
シート下スペースは容量17Lを確保し、キーレスシステムやスマートフォン連携機能付きのカラーTFTメーターを採用。また、過充電を防止する機能など、BEVスクーターならではの装備も採用。駆動はベルトによって行われ、オートテンショナーも採用している。
このほか、LEDポジションライトや切削加工したホイールなど、ディテールにもこだわりを見せている。
このe-アクセスは、2025年3月より生産開始、2025年4月よりインドで販売開始され、その後各国に順次輸出開始予定だという。前述のとおり、日本ではe-アドレスとして登場する可能性が高い。
e-ACCESS
主要諸元■全長1860 全幅715 全高1140 軸距1305 最低地上高160 シート高765(各mm) 車重122kg(装備)■バッテリー電圧51.2V バッテリー容量60Ah■タイヤサイズF=90/90-12 R=100/80-12
以下はグローバルサイトでe-アドレスとして公開されたもの。
ディテールの刷新で利便性も高めたアクセス
インドにおけるアクセスはグローバルでアドレス125を名乗るが、こちらはクラシカルなスタイリングコンセプトを継承しながらも、LED灯火類や細部の刷新によるフェイスリフトのほか、軽量コンパクトな125cc・SEP(Suzuki Eco Performance)エンジンをアップデートしすることで燃費を改善。また、イグニッションスイッチで開閉可能な給油口の採用や燃料タンク容量およびシート下収納の容量を増加させることで利便性を更に向上させたという。
こちらは2025年1月よりインドで販売開始し、その後各国に順次輸出開始予定。日本にはアドレス125として登場することになりそうだ。
ACCESS
主要諸元■全長1835 全幅690 全高1155 軸距1260 最低地上高160 シート高770(各mm) 車重106kg(装備)■総排気量124cc■タイヤサイズF=90/90-12 R=90/100-10
以下はグローバルサイトで新型アドレス125として公開されたもの。カラーリングなど細部が異なっているようだ。
ジクサーSF250にはバイオエタノール混合燃料に対応した仕様が登場
スズキ独自の油冷単気筒エンジンを搭載したスポーツバイク、ジクサーSF250には、新たにバイオエタノール85%までの混合燃料に対応した仕様が追加された。こちらは日本仕様にすぐに影響することはなさそうだが、CNチャレンジでカーボンニュートラル燃料への対応など新技術を開発しているのと歩調を合わせ、スズキのカーボンニュートラル施策をグローバルに向けてアピールすることに貢献しそうだ。
混合燃料仕様では、インジェクターや燃料ポンプ、燃料フィルター等を改良したことにより、ユーザーは幅広いバイオエタノール混合燃料を使用することができる。植物を原料とするバイオエタノール燃料の使用により従来の化石燃料に比べてCO2削減に貢献する。
GIXXER SF 250
主要諸元■全長2010 全幅740 全高1035 軸距1345 最低地上高165 シート高800(各mm) 車重163kg(装備)■総排気量249cc■タイヤサイズF=110/70R17 R=150/60R17
【動画】e-Address | Official Promotional Video| Suzuki
【動画】Color Lineup | 2026 Address 125 | Suzuki
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
最新の関連記事(スズキ [SUZUKI])
軽量ハイパワー400cc「DR-Z4S/DR-Z4SM」が最新装備で復活 スズキが新型デュアルパーパスモデル「DR-Z4S」と、スーパーモトモデル「DR-Z4SM」の日本導入を正式発表。2025年10[…]
11/1発売:カワサキ Z250 カワサキ「Z250」はニンジャ250と骨格を共有するこの軽二輪スーパーネイキッドは、アグレッシブな「Sugomi」デザインを継承。軽さと力強さを併せ持つ本格的スーパー[…]
名機と呼ばれるVツインエンジンを搭載! 今や希少な国内メーカー製V型2気筒エンジンを搭載するSV650/Vストローム650が生産終了となり、名機と呼ばれた645ccエンジンにひっそりと幕を下ろしたかに[…]
『パールビガーブルー』と『メタリックミスティックシルバー』の2本立て スズキは、前年モデルから車体カラーを継承した「KATANA(カタナ)」を2026年モデルとして発表した。価格は2万2000円上昇し[…]
最新排出ガス規制に適合したK5エンジンを継承するグランドツアラー ネイキッドモデルGSX-S1000やクロスオーバーのGSX-S1000GX、KATANAと心臓部&主要骨格を共有スズキの人気スポーツツ[…]
最新の関連記事(スズキ [SUZUKI] | 新型スクーター)
新色パールレッドだけでなくホワイトとブラックも色味新たに スズキは、原付二種スクーターの「アヴェニス125」をカラーチェンジ。2022年の発売以来、初めての変更を受けるアヴェニス125だが、ニューカラ[…]
通勤エクスプレスには低価格も重要項目! 日常ユースに最適で、通勤/通学やちょっとした買い物、なんならツーリングも使えるのが原付二種(51~125cc)スクーター。AT小型限定普通二輪免許で運転できる気[…]
125ccクラス 軽さランキングTOP10 原付二種は免許取得のハードルも低く、手軽に楽しめる最高の相棒だ。とくに重要なのは「軽さ」だろう。軽ければ軽いほど、街中での取り回しは楽になるし、タイトなワイ[…]
9/10発売:スズキ アドレス125 まずはスズキから、原付二種スクーターの定番「アドレス125」がフルモデルチェンジして登場だ。フレームを新設計して剛性を高めつつ軽量化を実現し、エンジンもカムシャフ[…]
発表と同時に発売! マットチタニウムカラーのアヴェニス125など新色×5種 スズキは欧州で、日本でいう原付二種に相当する125ccのスクーター×2車をカラーチェンジ。1車は2022年の現地登場以来(日[…]
人気記事ランキング(全体)
名機と呼ばれるVツインエンジンを搭載! 今や希少な国内メーカー製V型2気筒エンジンを搭載するSV650/Vストローム650が生産終了となり、名機と呼ばれた645ccエンジンにひっそりと幕を下ろしたかに[…]
より高度な電子制御でいつでもどこでも快適な走りを!! 【動画】2026 CB1000GT | Honda Motorcycles ホンダがEICMA 2025にて発表した「CB1000GT」は、「Hi[…]
スポーツライディングの登竜門へ、新たなる役割を得たR7が長足の進化 ミラノで開催中のEICMA 2025でヤマハの新型「YZF-R7(欧州名:R7)」が登場した。2026年から従来のワールドスーパース[…]
背中が出にくい設計とストレッチ素材で快適性を確保 このインナーのポイントは、ハーフジップ/長めの着丈/背面ストレッチ素材」という3点だ。防風性能に特化した前面と、可動性を損なわない背面ストレッチにより[…]
ニンジャH2 SX SE 2026年モデル発売! スーパーチャージャー搭載のスポーツツアラー「Ninja H2 SX SE」の2026年モデルが、2025年11月1日に発売。おもな変更点は、カラー&グ[…]
最新の投稿記事(全体)
老舗の叡智が凝縮された「もちはだ」腹巻き 寒さ厳しい冬ともなると、ライダーにとって、腹部の冷えは大敵だ。体幹が冷えると全身のパフォーマンスが低下し、ライディングにも集中できなくなる。そんな冬の鉄板防寒[…]
軽量ハイパワー400cc「DR-Z4S/DR-Z4SM」が最新装備で復活 スズキが新型デュアルパーパスモデル「DR-Z4S」と、スーパーモトモデル「DR-Z4SM」の日本導入を正式発表。2025年10[…]
11/1発売:カワサキ Z250 カワサキ「Z250」はニンジャ250と骨格を共有するこの軽二輪スーパーネイキッドは、アグレッシブな「Sugomi」デザインを継承。軽さと力強さを併せ持つ本格的スーパー[…]
長距離や寒冷地ツーリングで感じる“防寒装備の限界” 真冬のツーリングでは、重ね着をしても上半身の冷えは避けにくい。特に風を受ける胸や腹部は冷えやすく、体幹が冷えることで集中力や操作精度が低下する。グリ[…]
冬の走行で感じる“体幹の冷え”との戦い 真冬のツーリングでは、外気温が5℃を下回ると防風ジャケットを着ていても体幹が冷えやすい。特に走行風が首元や袖口から侵入し、次第に体の芯まで冷えが伝わると、集中力[…]
- 1
- 2

























































