農業・牧畜向けのオフローダーだっ!

働く4スト! カワサキKLXベースの「ストックマン」2025年モデルが登場、タフな造りが魅力【海外】

カワサキインドネシアは、空冷単気筒エンジンを搭載したトレールバイク・KLX230をベースとした働くバイク「ストックマン」の2025年モデルを発売する。いわゆる“アグリカルチャーバイク”、つまり農業や牧畜での使用に最適化したバイクだ。


●文:ヤングマシン編集部(ヨ)

右にもサイドスタンドがあるよ!

KLXといえば、初代KLX250が登場したときのキャッチコピー“闘う4スト”を覚えているベテランライダーも多いことだろうが、カワサキがインドネシアやオーストラリア、ニュージーランドなどで販売しているのは“働く4スト”といってもいいかもしれない「ストックマン」だ。

ベースモデルは日本でも販売されていた空冷単気筒のKLX230で、農場や牧場で使うのに適した頑丈なスキッドプレートやエンジンガード、大型キャリア、大型リヤフェンダーなどを備えている。

さらに、前後にはエンデューロタイヤを履き、左右にアルミ製レバーガード、ギヤを入れっぱなしで停車しておけるクラッチレバーロック、、デュアルサイドスタンド(左右にスタンドがある!)と、使い勝手も一般的なトレールバイクと異なるのが特徴だ。

ストックマンの車名は以前からあり、かつてはスーパーシェルパをベースとした250cc版がオーストラリアなど各地で販売されていた。

2025年モデルは価格改定のみの模様で、19ps/7600rpm・2.0kg-m/6100rpmといった主要諸元や車体色に変更は見当たらない。価格は5750万ルピアから5850万ルピア(日本円換算約55万4000円・9/2現在)になった。

日本では2007年まで販売されたスーパーシェルパ。KLX250のエンジンを空冷化し、低中速トルク重視のキャラクターとした。ヤマハのセローに近い路線で、ひと回りパワフルなエンジンが特徴だった。

スーパーシェルパをベースとした旧ストックマン(オーストラリア仕様)。農場などクローズドな環境で使用されるのが前提のため、ウインカーなどは装備していない。その点は新型も同じだ。

KAWASAKI STOCKMAN[2025 Indonesia model]

KAWASAKI STOCKMAN[2025 Indonesia model]Olive Green

KAWASAKI STOCKMAN[2025 Indonesia model]Olive Green

車名STOCKMAN
型式
全長×全幅×全高2105×920×1110mm
軸距1350mm
最低地上高220mm
シート高845mm
キャスター/トレール
装備重量137kg
エンジン型式空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ
総排気量233cc
内径×行程67.0×66.0mm
圧縮比9.4:1
最高出力19ps/7600rpm
最大トルク2.0kg-m/6100rpm
変速機6段リターン
燃料タンク容量7.5L
WMTCモード燃費
ブレーキ前φ265mmディスク+2ポットキャリパー
ブレーキ後φ220ディスク+1ポットキャリパー
タイヤサイズ前80/100-21
タイヤサイズ後100/100-18
乗車定員
インドネシア現地価格5850万ルピア(参考)
発売時期未発表
※諸元等は全てインドネシア仕様

バルブ式の大型ヘッドライトで夜の農場でも安心。フロントにはフラップ付きのキャリアを装備する。

アルミ製レバーガードやクラッチレバーロックを備える。ウインカーはないがウインカースイッチはある模様。

エンジン下には大型のスキッドプレートを装備。

シンプルでタフな空冷単気筒エンジンを採用。

シンプルなメーターはKLX230譲り。リヤABSをカットできることがわかる。

リヤキャリアはいかにも頑丈そう。各々が仕事に合わせてカスタムできる。


KAWASAKI STOCKMAN[2025 Indonesia model]Olive Green

KAWASAKI STOCKMAN[2025 Indonesia model]Olive Green

KAWASAKI STOCKMAN[2025 Indonesia model]Olive Green

KAWASAKI STOCKMAN[2025 Indonesia model]Olive Green

※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。