
●文:ヤングマシン編集部
HRC(株式会社ホンダ・レーシング)は、IDEMITSU Honda LCRにてMotoGPに参戦中の中上貴晶選手に対し、2025年からMotoGPマシン開発ライダーとして複数年契約を結んだことを発表した。
中上選手には、RC213Vの日本でのテストだけでなく、日本と欧州それぞれのテストチームとの橋渡し役となり、テスト結果を相互に共有する役割が求められる。それにより、これまで以上にマシン開発の速度を上げ、MotoGPでの戦闘力を向上させる重要な役割を担う。
なお、これにより中上選手は、7シーズンに及ぶMotoGPレギュラーライダーとしての闘いを2024シーズンで終えることに。この10月にモビリティリゾートもてぎで開催される日本GPが、MotoGPクラスのフル参戦ライダーとして走る最後の母国GPとなる。
中上選手は、2012年にMoto2クラスデビュー。2014年からは「IDEMITSU Honda Team Asia」より参戦し、6年間で2勝を含む14度の表彰台登壇を果たした。2018年には最高峰のMotoGPクラスに昇格。IDEMITSU Honda LCRより7シーズン参戦し、2023年のタイGPでは日本人初となるMotoGPクラス参戦100戦目を記録するなど、MotoGPライダーとして大きな活躍を成し遂げた。
中上貴晶選手のコメント
「このたび、2024年シーズンでMotoGPレギュラーライダーとしてのキャリアを終えることを決断いたしました。これまであたたかく応援していただきましたファンの皆様には心から感謝を申し上げます。また長きにわたりサポートくださいました出光興産株式会社様、ならびにHonda様に改めて御礼を申し上げます。
2025年からはHRCのマシン開発に携わることとなりました。MotoGPでの7年間の経験を生かして尽力できることには大変やりがいを感じており、とてもうれしく思っております。
10月にもてぎで日本GPが開催されます。ここまで大変厳しい状況が続いてはおりますが、日本の皆様の声援をエネルギーに変え、少しでも上位でフィニッシュしたいと思います」
HRC渡辺康治社長のコメント
「中上貴晶選手、のべ15年のロードレース世界選手権での戦い、本当にお疲れさまでした。日本人として初めてMotoGPクラスで7シーズン114戦以上出走し、ポールポジションも記録するなど、Hondaとともに活躍してくれたことを誇りに思います。そしてこれからも、HondaのMotoGPマシン開発ライダーとして携わってくれることを、大変心強く思います。
HondaおよびHRCにとって、今までに経験したことがない厳しいシーズンが続いていますが、この状況を1日でも早く脱するためには、一層の開発体制の強化は必須であり、最高峰クラスで戦ってきた中上選手の経験やスキルに期待をしています」
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