国内のヤマハから公道走行可能な250ccのオフ車が絶えて久しいが、海外向けに200cc水冷の強心臓を開発中で、世界的に人気のWRシリーズにもこのエンジンが投入されそうだ…と以前にお伝えした。しかもこの200ccエンジン、水冷DOHCに加えて、なんと電子制御スロットルまで装備するかもしれないとの噂なのだ!!
●CG製作:SRD(不許複製/All rights reserver)
心臓部も電脳も上級仕様! 空冷ライバル勢を喰らう
クラス最速の呼び声も高かったWR250Rが2017年に生産終了してはや7年。セロー250の殿堂入りからも既に4年が経過した。以来ヤマハの250クラスからオフロード車は消えたままだ。しかし本誌ではヤマハがグローバルモデル用に200ccクラスのエンジンを開発されているとの情報をキャッチしており、このエンジンが“オフロードのヤマハ”復活の狼煙を上げるかもしれない。
ヤマハは現在、アジアで水冷155cc単気筒を搭載するWR155RやYZF-R15を販売中。巨大な2輪市場であるインドでは150ccが上級クラスの位置付けだが、主流がより大きな200ccに移行する動きがある。となるとヤマハ手持ちの155ccで対抗するのは荷が重いため、後継エンジンとして200cc級の単気筒エンジン(水冷DOHCとの噂あり)を新開発し、これを搭載した“WR200”が登場すると本誌は予想してきた。
ここまでは既報のとおりだが、そのエンジンはなんと電子制御スロットルまで装備するとのウワサが聞こえてきた。ライバルは空冷が多数派だが、ヤマハは排気量は同等で、かつ装備的にはかなり上級という、200ccクラス中のプレミアムゾーンを狙ってくると本誌は睨んでいる。
200cc級のオフロード車は、動力性能は250ccと同等で車体は125cc並みに軽量コンパクトとあり、1980年代の日本でも大きな支持を集めた時代がある。バランスの良さは既に証明済みという“ニヒャク・オフ”の潮流が再びやってくるか!?
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。
最新の関連記事(ヤマハ [YAMAHA] | 新型軽二輪 [126〜250cc])
126~250ccスクーターは16歳から取得可能な“AT限定普通二輪免許”で運転できる 250ccクラス(軽二輪)のスクーターを運転できるのは「AT限定普通二輪免許」もしくは「普通二輪免許」以上だ。 […]
おお、デカ目! 北米セローはXT250の名で存続、極太タイヤのTW200は懐かしの四角ライト 日本国内では、2020年7月31日にセロー250ファイナルエディションの最後の1台が出荷されてから4年が経[…]
深みのあるブルーにゴールドのラインとロゴ ヤマハはタイで、日本でいう軽二輪クラス(126~250cc)にあたるネオクラシックネイキッド「XSR155」に新色のダークネイビーブルーを追加発表。従来のマッ[…]
カブとは違うのだよスーパーカブとはっ! みなさんご存知のとおり、スーパーカブは2014年に立体商標として登録されている。この立体商標とは、いわば“形の特許”であり、立体商標として代表的なのは「コカコー[…]
【TESTER:谷田貝洋暁】初心者向けバイク雑誌の編集長を経てフリーランス化したライター。本誌ではガチテストやオフロード系の“土モノ”を担当することが多く、叩けばホコリが出る体質。スーパーカブプロ(J[…]
人気記事ランキング(全体)
4気筒CBRシリーズの末弟として登場か EICMA 2024が盛況のうちに終了し、各メーカーの2025年モデルが出そろったのち、ホンダが「CBR500R FOUR」なる商標を出願していたことが判明した[…]
2025年こそ直4のヘリテイジネイキッドに期待! カワサキの躍進が著しい。2023年にはEVやハイブリッド、そして2024年には待望のW230&メグロS1が市販化。ひと通り大きな峠を超えた。となれば、[…]
一定以上のスピードの車両を自動的に撮影する「オービス」 結論から言うと、基本的にバイクはオービスに撮影されても捕まらない。そもそもオービスはバイクを取り締まるつもりがない。ただし警察にもメンツがあるか[…]
CB750/900Fと並んで進んでいた、ホンダが大攻勢に賭けた初の新エンジン! どのクルマメーカーもお手上げだったマスキー法という排気ガス規制をクリアして、ホンダが世界に認められたCVCCエンジン開発[…]
一度掴んだ税金は離さない! というお役所論理は、もういいでしょう 12月20日に与党(自民党と公明党)が取りまとめた「令和7年度税制改正大綱」の「令和7年度税制改正大綱の基本的な考え」の3ページ目に「[…]
最新の投稿記事(全体)
どんなUber Eats配達員でも必ず持っている装備といえば、スマートフォン。これがなければ、仕事を始めることすらできません。 そんなスマートフォンですが、太陽が強く照っている日に使うと画面が真っ黒に[…]
今シーズンに続き富樫虎太郎選手を起用、新加入は木村隆之介 元MotoGPライダーの中野真矢さんが率いるレーシングチーム「56RACING(56レーシング)」が、2025年のレース活動概要を発表した。 […]
全日本ST1000とASB1000の両カテゴリーを制す! 開幕2連勝を飾り、常にポイントリードし最終戦を待たずにチャンピオンを決めた全日本ST1000クラスに比べ、ARRC ASB1000クラスは、ポ[…]
一度掴んだ税金は離さない! というお役所論理は、もういいでしょう 12月20日に与党(自民党と公明党)が取りまとめた「令和7年度税制改正大綱」の「令和7年度税制改正大綱の基本的な考え」の3ページ目に「[…]
ヤマハの最先端技術の結晶、それがYZF-R1だ 今からちょうど10年前の2014年11月。イタリアはミラノで開催されたEICMAにおいて、7代目となるヤマハのフラッグシップ“YZF-R1”が華々しくデ[…]