
カワサキモータースジャパンは、モダンクラシックネイキッド「Z900RS」および上級仕様の「Z900RS SE」にニューカラーを設定し、2024年9月1日に発売すると発表した。モデルイヤーは2025年扱いだ。
●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:カワサキモータースジャパン
SEは2022年の登場以来、初のカラーチェンジ
Z900RSスタンダード・2025年モデルの元ネタは1975年登場の茶玉虫(または赤玉虫)と呼ばれたZ1Bこと900 SUPER4だ。
カワサキモータースジャパンが2025年モデルの「Z900RS」「Z900RS SE」を発表した。発売日は2024年9月1日だ。2017年暮れの発売後、2018年~2023年の大型バイク販売台数でぶっちぎりのトップ街道を驀進中の人気モデルだけに、これまで大きな変更は2023年モデルでの令和2年排出ガス規制への適合のみ。2024年モデルから今回の2025年モデルでは価格も据え置きとされた。
2024年モデルでは、それまでのオマージュ系カラーから少しイメージチェンジしたグラフィックを採用していたが、2025年モデルでは往年の茶玉虫Z1やゼファー(2005年モデル)などを想起させるキャンディトーンレッドを新たに設定。また、燃料タンクのエンブレムは大文字の『KAWASAKI』とされた。ちなみに今回はキャンディトーンレッド1色のみのラインナップだ。
ブレンボ&オーリンズで武装した上級仕様「Z900RS SE」については、2022年1月の初登場から翌年以降モデルも同色でラインナップされてきたが、今回は初めてのカラーチェンジ。価格やスペックはそのままに、火の玉カラーをマット系ブラック×マットグレーのツートーンで表現したニューカラーが与えられた。こちらもタンクエンブレムは大文字『KAWASAKI』になった。
SEのスタンダード仕様からの変更点は、ハイグレードなオーリンズ製S46リヤショック、ゴールドカラーのアウターチューブと専用セッティングが施された倒立フロントフォーク、ブレンボ製フロントブレーキパッケージ(ディスク、キャリパー、パッド)、小径のニッシン製ラジアルポンプ式マスターシリンダー&ステンレスメッシュブレーキホース、ブラック&グレーの専用カラー、ゴールドホイールだ。
いずれもETC2.0車載器を標準装備し、1か月点検に加え3年間の定期点検とオイル交換(フィルター含む)が無償で受けられる『カワサキケアモデル』に指定されている。
KAWASAKI Z900RS / SE[2025 model]
KAWASAKI Z900RS[2025 model]キャンディトーンレッド(RD1)
KAWASAKI Z900RS SE[2025 model]メタリックフラットスパークブラック×メタリックマットカーボングレー (BK2)
車名 | Z900RS | Z900RS SE |
型式 | 8BL-ZR900K | ← |
全長×全幅×全高 | 2100×865×1150mm | ← |
軸距 | 1470mm | ← |
最低地上高 | 130mm | 140mm |
シート高 | 800mm | 810mm |
キャスター/トレール | 25°0′/98mm | ← |
装備重量 | 215kg | ← |
エンジン型式 | 水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ | ← |
総排気量 | 948cc | ← |
内径×行程 | 73.4×56.0mm | ← |
圧縮比 | 10.8:1 | ← |
最高出力 | 111ps/8500rpm | ← |
最大トルク | 10.0kg-m/6500rpm | ← |
変速機 | 常時噛合式6段リターン | ← |
燃料タンク容量 | 17L | ← |
WMTC燃費 | 18.8km/L(クラス3-2、1名乗車時) | ← |
タイヤサイズ前 | 120/70ZR17 | ← |
タイヤサイズ後 | 180/55ZR17 | ← |
ブレーキ前 | φ300mmダブルディスク+4ポットキャリパー | ← |
ブレーキ後 | φ250mmディスク+1ポットキャリパー | ← |
乗車定員 | 2名 | ← |
価格 | 148万5000円 | 170万5000円 |
色 | キャンディトーンレッド | メタリックフラットスパークブラック×メタリックマットカーボングレー |
発売日 | 2024年9月1日 | ← |
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(Z900RSシリーズ)
SHOWAハイパフォーマンスシリーズキット体感試乗キャンペーン 東京都練馬区のK’s STYLE(ケイズ・スタイル)では、カワサキZ900/Z900RS用の高性能サスペンション「SHOWAハイパフォー[…]
※Z900RSの最新相場情報は記事末に掲載しています。 2018モデル:「Z900RS」デビュー! Z1/Z2へのオマージュ&“火の玉”の衝撃 2017年の東京モーターショーで鮮烈なデビューを飾ったカ[…]
大型二輪免許は18歳から取得可能! バイクの免許は原付(~50cc)、小型限定普通二輪(~125cc)、普通二輪(~400cc)、大型二輪(排気量無制限)があり、原付以外には“AT限定”免許も存在する[…]
カワサキモータースジャパンは、2025年3月に開催予定の「第41回大阪モーターサイクルショー2025」「第52回 東京モーターサイクルショー」、4月に開催予定の「第4回名古屋モーターサイクルショー 」[…]
2018年モデル:Z1/Z2モチーフ 発売は2017年12月1日。モチーフとなったZ1・Z2は、ショートピッチの燃料タンク形状とオレンジの塗色から「火の玉オレンジ」と呼ばれたカラーリング。これが伝説の[…]
最新の関連記事(カワサキ [KAWASAKI])
カラーバリエーションがすべて変更 2021年モデルの発売は、2020年10月1日。同年9月にはニンジャZX-25Rが登場しており、250クラスは2気筒のニンジャ250から4気筒へと移り変わりつつあった[…]
マーヴェリック号の燃料タンク右側ステッカー エンタープライズに配属された部隊 赤いツチブタは、「アードバークス」の異名を誇る米海軍「第114戦闘飛行隊(VF-114)」のパッチ。1980年代には第1作[…]
カワサキの新世代モビリティが大阪万博で公開 2025年日本国際博覧会、通称「大阪万博」のカワサキブースで、未来のオフロードビークル「CORLEO(コルレオ)」が注目を集めている。バイクのように乗車する[…]
通勤からツーリング、サーキット走行まで使えるカウル付き軽二輪スポーツ 日本の道に最適といえるサイズ感や、通勤/通学からツーリングまで使える万能さが軽二輪(126~250cc)の長所。スクーターやレジャ[…]
「ガンマ」が火をつけたレプリカ戦線にカワサキも参入 スズキRG250Γ(ガンマ)の登場で活気づいたレプリカ戦線に、勇んでカワサキも参入する。 1984年に投入されたKR250は、異彩を放つタンデムツイ[…]
人気記事ランキング(全体)
トレッドのグルーブ(溝)は、ウエットでタイヤと接地面の間の水幕を防ぐだけでなく、ドライでも路面追従性で柔軟性を高める大きな役割が! タイヤのトレッドにあるグルーブと呼ばれる溝は、雨が降ったウエット路面[…]
新型スーパースポーツ「YZF-R9」の国内導入を2025年春以降に発表 欧州および北米ではすでに正式発表されている新型スーパースポーツモデル「YZF-R9」。日本国内にも2025年春以降に導入されると[…]
実は大型二輪の408cc! 初代はコンチハンのみで37馬力 ご存じ初代モデルは全車408ccのために発売翌年に導入された中型免許では乗車不可。そのため’90年代前半頃まで中古市場で398cc版の方が人[…]
北米にもあるイエローグラフィック! スズキ イエローマジックといえば、モトクロスやスーパークロスで長年にわたって活躍してきた競技用マシン「RMシリーズ」を思い浮かべる方も少なくないだろう。少なくとも一[…]
アルミだらけで個性が薄くなったスーパースポーツに、スチールパイプの逞しい懐かしさを耐久レーサーに重ねる…… ン? GSX-Rに1200? それにSSって?……濃いスズキファンなら知っているGS1200[…]
最新の投稿記事(全体)
カラーバリエーションがすべて変更 2021年モデルの発売は、2020年10月1日。同年9月にはニンジャZX-25Rが登場しており、250クラスは2気筒のニンジャ250から4気筒へと移り変わりつつあった[…]
圧倒的! これ以上の“高級感”を持つバイクは世界にも多くない 「ゴールドウィング」は、1975年に初代デビューし、2001年に最大排気量モデルとして登場。そして2025年、50年の月日を経てついに50[…]
カワサキ500SSマッハⅢに並ぶほどの動力性能 「ナナハンキラー」なる言葉を耳にしたことがありますか? 若い世代では「なんだそれ?」となるかもしれません。 1980年登場のヤマハRZ250/RZ350[…]
マーヴェリック号の燃料タンク右側ステッカー エンタープライズに配属された部隊 赤いツチブタは、「アードバークス」の異名を誇る米海軍「第114戦闘飛行隊(VF-114)」のパッチ。1980年代には第1作[…]
公道モデルにも持ち込まれた「ホンダとヤマハの争い」 1980年代中頃、ホンダNS250Rはヒットしたが、ヤマハTZRの人気は爆発的で、SPレースがTZRのワンメイク状態になるほどだった。 しかしホンダ[…]
- 1
- 2