
「ニュースレター」という、ヤマハ発動機の広報グループがメディア向けに配信しているメールマガジンがある。今回はそのニュースメールから1本の記事をご紹介。ヤマハ主催の「親子バイク教室」にて、片や小学2年生の参加者、片や教室のインストラクターとして出会った2人が、10年の時を経て同じヤマハの社員として再会した…というニュースだ。
●文と写真:ヤマハ発動機(「NEWS LETTER はい、ヤマハ発動機 広報です。」より転載)
小2で出会った「驚きと感動」の原体験
この春、当社に入社した榛葉青さん(左)。そのきっかけとなった原体験は、小学生の時に参加した「親子バイク教室」
キッズ向けファンバイク「PW50」と一緒に笑顔で写真に収まっているのは、当社の新入社員、榛葉青さん(左)。フレッシュな社会人一年生として、現在は船外機部品の加工職場で工場研修の真っ只中です。
一方、その隣でやはり嬉しそうな笑顔を見せているのは、コーポレートコミュニケーション部の西森理恵さんです。西森さんは長年、「親子バイク教室」のインストラクターとして活躍し、ふたりは約10年前、その参加者と指導者という立場で出会いました。榛葉さんが小学校2年生の夏のことです。
「髪の毛がクルクルした、おとなしい男の子でした。バイクの操作は飛び抜けて上手とは言えなかったのですが、それでも一生懸命、いつも楽しそうに乗っていたのが印象的でした」と西森さん。
「(教室に参加して)初めてバイクに乗ったのは、ようやく自転車に乗れるようになったばかりの頃でした。アクセルをひねって、バイクが前に進んだ瞬間の驚きや感動をいまでもはっきり覚えています」と榛葉さん。「以来、繰り返し教室に参加しましたし、河川敷のコースで家族と一緒に練習したりもするようになりました」と振り返ります。
いつか自分も「感動」を伝える人材に
二人が再会したのは、榛葉さんが高校3年生の時。とあるバイクイベントでのできごとでした。「見かけた瞬間に、”あ、親子バイクに通ってくれたアオくんだ!”とすぐにわかりました」と西森さん。
「聞けば、工業高校に通っていて、ヤマハ発動機の入社試験を受けたとのことでした。親子バイクがきっかけでバイクを好きになり、就職先としてヤマハ発動機を志望してくれたということに、本当に感激しました。長くインストラクターを務めたからこそ、参加したお子さんが成長した姿まで見ることができました。そこに大きな喜びを感じます」と話します。
中学3年生の時の進路指導で、「将来、何かやりたいことはあるか?」と尋ねられ、「バイクに関わる仕事をしたい。ヤマハ発動機で働きたい」と答えたという榛葉さん。その目標を実現するために高校は機械科に進み、在学時は旋盤技能を磨いて「静岡県ものづくり競技大会」にも出場しました。
「いま、こうしてヤマハ発動機の一員になったことを嬉しく思いますし、そのきっかけは、間違いなく初めてアクセルをひねったあの瞬間の感動です」と榛葉さん。「まずは仕事に慣れて、ひとり前の技能者になりたい。その先にもしチャンスがあれば、いつか自分も、次の世代に感動を伝えていく仕事にチャレンジしてみたい」と話してくれました。
広報担当者より
小学生の頃からバイクに親しみ、私たちの会社の仲間のひとりとなった榛葉さん。当社が運営する二輪免許専門の自動車学校「ヤマハテクニカルセンター」に7月から通う計画で、念願のライダーデビューも迫っています。免許取得後は、その成長を見守ってきたお父さんと、「シン・仮面ライダー」ロケ地巡りの親子ツーリングを約束しているそうです。(広報グループ:松尾 薫)
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(ニュース&トピックス)
12億リーチの衝撃! バイクとロボットの融合 CORLEOは、2025年の大阪・関西万博で披露され、SNSでは累計約12億リーチという驚異的な注目を集めたモビリティだ。 その名の由来はラテン語で「獅子[…]
Q:雪道や凍結路は通れるの? チェーンやスタッドレスってある?? 一部の冒険好きバイク乗りと雪国の職業ライダー以外にはあまり知られていないが、バイク用のスノーチェーンやスタッドレスタイヤもある。 スタ[…]
驚愕の650ccツイン×2基搭載! 魔改造すぎる怪物「VITA」爆誕 まず会場の度肝を抜いたのが、滋賀県を拠点に世界の名だたるショーでアワードをかっさらってきた実力派「CUSTOM WORKS ZON[…]
大型バイクのカスタムはクルーザーからアドベンチャーまで 台湾から世界的なカスタムビルダーも登場したこともあって、カスタムエリアでは車種を問わずさまざまな仕様が展開されていた。「SPEED&CRAFTS[…]
上旬発売:アライ アストロGXオルロイ アライヘルメットからは、ツーリングユースに特化したフルフェイス「アストロGX」のニューグラフィック「ORLOJ(オルロイ)」が12月上旬に登場する。この独特なネ[…]
最新の関連記事(イベント)
ザ・キングスマン (Kingston Custom)──全長4メートルのストリームライナーに変身したショットガン650 キングスマンは2014年に作られたスパイ映画で、ドイツのビルダーのキングストン・[…]
大型バイクのカスタムはクルーザーからアドベンチャーまで 台湾から世界的なカスタムビルダーも登場したこともあって、カスタムエリアでは車種を問わずさまざまな仕様が展開されていた。「SPEED&CRAFTS[…]
初めてでも気軽に参加できるぞ! 「憧れの外国車に乗ってみたい」そんな読者の思いに応えてくれるのが、この「那須MSL外国車試乗会」だ。 ラインナップはBMW/ドゥカティ/トライアンフ/KTM/アプリリア[…]
KOL(Key Opinion Leader)は当日のサプライズ! 去る12月3日(水)、東京お台場のBMW Tokyo Bayにおいて、2026年にルーマニアで開催される「International[…]
自分の力量、目指す位置、さらに好きなカテゴリーでBMWを楽しむ 近年流行しているビッグオフロード車。多くの人を魅了し、その牽引役であるのがBMWモトラッドが生み出したGSシリーズだ。2023年に130[…]
人気記事ランキング(全体)
インカムが使えない状況は突然やって来る!ハンドサインは現代でも有効 走行中は基本的に1人きりになるバイク。たとえ複数人でのマスツーリングだとしても、運転中は他のライダーと会話ができないため、何か伝えた[…]
ナンバー登録して公道を走れる2スト! 日本では20年以上前に絶滅してしまった公道用2ストローク車。それが令和の今でも新車で買える…と聞けば、ゾワゾワするマニアの方も多いのではないか。その名は「ランゲン[…]
止められても切符処理されないことも。そこにはどんな弁明があったのか? 交通取り締まりをしている警察官に停止を求められて「違反ですよ」と告げられ、アレコレと説明をしたところ…、「まぁ今回は切符を切らない[…]
ライバル勢を圧倒する抜群のコーナリング性能 ’80年代初頭のヤングマシン紙面には何度もRZが登場しているが、デビュー当初のRZ250の実情を知る素材としてここで選択したのは、’80年11月号に掲載した[…]
寒暖差が大きくても着替えずに対応できる! ワークマンのヒーターウエア『WindCore(ウインドコア)』シリーズは、電熱ヒーターを内蔵する防寒アイテム。別売りのバッテリー(4900円)は必要だが、もの[…]
最新の投稿記事(全体)
ナンバー登録して公道を走れる2スト! 日本では20年以上前に絶滅してしまった公道用2ストローク車。それが令和の今でも新車で買える…と聞けば、ゾワゾワするマニアの方も多いのではないか。その名は「ランゲン[…]
ライバル勢を圧倒する抜群のコーナリング性能 ’80年代初頭のヤングマシン紙面には何度もRZが登場しているが、デビュー当初のRZ250の実情を知る素材としてここで選択したのは、’80年11月号に掲載した[…]
寒暖差が大きくても着替えずに対応できる! ワークマンのヒーターウエア『WindCore(ウインドコア)』シリーズは、電熱ヒーターを内蔵する防寒アイテム。別売りのバッテリー(4900円)は必要だが、もの[…]
パンアメリカのオフロード性能をユーザーに体験してもらう 2021年夏に販売開始されたパンアメリカ。ストローク量の多い前後サスペンションのおかげで、ハーレーの中で唯一ダート走行が可能なアドベンチャーカテ[…]
勝つための合理性と最新テクノロジーが辿り着いたパラレルツイン! レーシングマシンは勝つためを最優先に開発される。だから優位なテクノロジーなら躊躇せず採用する斬新で個性の集合体のように思われがち。 とこ[…]
- 1
- 2







































