
タイで日本車の外装キットなどを製作しているタイガパフォーマンス(TYGA Performance)は、ホンダの伝説的バイク「VFR750R(RC30)」を再現できる外装キットを発売した。あまりに価格高騰してしまった本物よりも、気軽に乗れるトリビュートバイクのほうが……という方に朗報だ!
●文:ヤングマシン編集部(ヨ) ●外部リンク:TYGA Performance
未登録車には1000万円超えのプライスも……ッッ!
ホンダ「VFR750R=RC30」は1987年に限定販売されたスーパースポーツモデルで、当時の鈴鹿8耐ワークスマシン『RVF750』の市販版ともいえるロードゴーイングレーサー。FRPカウルやチタン製コンロッドなど贅を尽くした素材を用い、これをベースに戦ったスーパーバイク世界選手権でも勝利を収めている。ホンダV4エンジン伝説の一翼を担った名車であり、未登録車には1000万円超の値段が付くことも。
そんなRC30だけに、おいそれと入手できないだけでなく、すでに所有していても普段から使うのはもったいないと感じているオーナーもいるのでは?
そんなRC30ファンに朗報だ。タイのタイガパフォーマンス(TYGA Performance)というメーカーが、RC36(1990~1997年式のVFR750F)のうち、2型をベースにRC30のスタイリングを再現できる外装キットを発売した。
ホームページは英語だが、ドル建てなので海外からも購入できるほか、国内でもWebikeが取り扱っているので同サイト内で『タイガパフォーマンス RC30』と検索してみてほしい。
ちなみにタイガパフォーマンスにはRC45の再現キットも要望が多いようだが、現時点ではRC30に焦点を当てているとのこと。
外装、エキゾースト、サブフレームやメーターステーに至るまで揃う
構成パーツはある程度のセットものとバラ売りがある。未塗装の外装キットだけでなく、ほとんどの構成部品がセットになったもの(3000ドル以上)も。
ちなみに、国内Webikeでの価格(3/7時点)は下記のようになっている。
- アッパーカウル=4万1791円
- ロアカウル=3万9206円
- シートカウルAssy=5万6098円
- 燃料タンク=17万7741円
- フレームインナフィルパネル=1万5692円
- メーターマウントプレート=2852円
- 外装キット(カウル/フェンダー/シートカウル/スクリーン)=15万0096円
- 外装キット(上記+タンクほか)=31万0752円
興味のある方は、まずRC36(2型)の中古車を探すところから……ですかね?
本国サイトでのみラインナップされる塗装済みストリート仕様キットは3429.50ドル(日本円換算約50万7000円)。
こちらは未塗装のストリート仕様キット。本国価格は2625.85ドル(約38万8000円)だ。
RC30トリビュート RC36-2 VFR750F ギャラリー
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
最新の関連記事(名車/旧車/絶版車)
国内規制に合わせてエンジンを再設計 ホンダのCB750フォア(1969年)の発売と前後して、大型バイクの事故の増加や暴走族が社会問題化し、国内では750ccを超える排気量のバイクを販売しない自主規制が[…]
ライムグリーンのローソン・レプリカが人気を独占 カワサキはZ1からZ1000Mk.IIまで進化を重ねたが、1980年代に入ると大排気量スポーツのライバル車が台頭。そこでZ1系のエンジンとシャシーを刷新[…]
本格オフロードモデルDT系を原付のちょうど良いサイズでリリース! ヤマハは1968年、250ccの大きな排気量で初のオフロード用2ストローク単気筒エンジンを搭載した画期的なDT1をリリース、以来125[…]
新たな時代の「角Z」:スタイルと操案の狭間で揺れたZ1-Rの人気 Z1からZ1000までリファインを重ねて完成度を高めた“丸Z”だが、1970年代後半にはスズキのGS750/1000のようなライバル車[…]
二輪史に輝く名機「Z1」 いまだ絶大なる人気を誇る「Z1」こと、1972年に発売された900super4。後世のビッグバイクのベンチマークとなる名機は、いかにして世に出たのか──。 1960年代、カワ[…]
最新の関連記事(カスタム&パーツ)
最小限のカスタムでクルーザーをアドベンチャーマシン化 1200ccという大排気量の水平対向エンジンを心臓部に持つBMWのヘリテイジモデル、R12シリーズ。その新しいバリエーションとして2025年5月に[…]
世界中のビルダーがボンネビルをカスタム 今回開催されたバイクカスタムの世界規模コンペティションには、世界各地から8チームが参加。その中からファイナリストに選出されたのは、ブラジル、フランス、イタリア、[…]
MT車/DCT車どちらでも使用できる このマフラーは、2025年の最新型式(8BL-SC87)と、2021年から2024年の旧型式(8BL-SC83)の両方に対応し、MT車/DCT車どちらでも使用でき[…]
「銀の弾丸」が示すスタイルと走りへの意思 フランス・ビアリッツのサーフ&バイクカルチャーの聖地「Wheels and Waves」フェスティバル2025は去る6月に行われた。欧州7カ国から選りすぐりの[…]
デウスが街を狩る狼に託した「ストリート」の真髄 デウスのカスタム哲学のひとつに、オーナーの想いを形にする“共有製作型”カスタムがある。その好例が、イタリアの名門MVアグスタのリヴァーレ800をベースに[…]
人気記事ランキング(全体)
新たな時代の「角Z」:スタイルと操案の狭間で揺れたZ1-Rの人気 Z1からZ1000までリファインを重ねて完成度を高めた“丸Z”だが、1970年代後半にはスズキのGS750/1000のようなライバル車[…]
取り付けから録画までスマートすぎるドライブレコーダー ドライブレコーダーを取り付ける際、ネックになるのが電源確保のための配線作業だ。バイクへの取り付けともなると、専門知識や工具、あるいは高めの工賃が必[…]
2ストGPマシン開発を決断、その僅か9ヶ月後にプロトは走り出した! ホンダは1967年に50cc、125cc、250cc、350cc、そして500ccクラスの5クラスでメーカータイトル全制覇の後、FI[…]
3つの冷却プレートで最大-25℃を実現 2025年最新モデルの「ペルチェベスト」は、半導体冷却システムを採用し、背中に冷たい缶ジュースを当てたような感覚をわずか1秒で体感できる画期的なウェアです。小型[…]
フレームまで変わるモデルチェンジ、かつリヤキャリアを新装備してたったの+6600円 スズキは、グローバルで先行発表されていた新型「アドレス125」の国内導入を正式発表。基本スタイリングは継承しながら、[…]
最新の投稿記事(全体)
日本では400だが、グローバルでは500(451ccエンジン)のエリミネーター 欧州でエリミネーター500/SEに新色が登場した。日本仕様でプラザエディションとしてラインナップされる『メタリックインペ[…]
仕事を通じてわかった、足を保護すること、足で確実に操作すること 今回は、乗車ブーツの話をします。バイクに乗る上で、重要な装備の一つとなるのが乗車ブーツです。バイクの装備といえばヘルメットやジャケット、[…]
3色すべてホイールカラーも異なる カワサキは欧州でZ650RSのニューカラーを発表。カラーバリエーションの全てが新色に置き換わり、黒ボディにレッドストライプ&レッドホイールのエボニー、メタリックブルー[…]
欧州仕様に準じた仕様でKYB製フロントフォーク、ウイングレット、ブレンボキャリパーなどを採用するR1 2026年シーズンをヤマハ車で戦うライダーに向け、サーキット走行専用モデルの新型「YZF-R1 レ[…]
メーカー自体が存在しない絶版車のメンテやレストアは難しい 日本のバイクメーカーは今でこそ4社に集約されていますが、1950年代には大小含めて数十社のメーカーが林立していました。第二次世界大戦で疲弊した[…]
- 1
- 2